今年も5月になりました。
この5月の、新緑の会津が一番好きです。
風も心地よく、わけもなくわくわくします。
調子に乗って薄着でいるとよく風邪を引きます。
先月末より育苗がはじまりました。
今年は『プール育苗』。
『プール育苗』?
まとめて昨日までの様子です。
4/24
2日ほど保温し、発芽を促してやった種籾を苗箱にまいていきます。
プール用にダイヤカットされた苗箱を使い、
より一本一本が元気に育つように慣行よりやや薄く撒いていきます。
県農業普及所の小澤主幹と新田さんにご指導いただきながらの
作業です。
4/28
そこから二日、さらに念押しの二日保温してかなり芽が出揃いました。
いよいよ『苗出し』、プール育苗開始です。
蔵の前など、予め測量しておいた敷地内ソコここの平らな場所に
厚地ビニールと角材を使ってプールをいくつか造ります。
苗箱を水平をとりながら並べていきます。
これがまたとても肌寒い日で、この後の発育が危ぶまれました。
寒冷紗と保温カバーを掛けてこのまま数日おきます。
4/30
とても暖かい休日となりました。
会津も26度を越え、今日はTシャツで作業です。
ムレ防止の為朝の内にカバーを外し、
水を張り込みました。
たった一日でタマゲルホド芽が育っています!
ぐいぐい育つ苗はいくらみてても飽きません。
今日は又とても寒い日となりましたので水を抜き、
カバーを掛けて寒さから守ってやります。
このプール育苗、普通のハウス育苗と何が変わるの?
はい変わります。
時間はちょと余計にかかりますが丈夫な苗が出来上がります。
詳しくは田植えの時に・・・!
種籾のについている(と心配される)もみ枯細菌病、イネシンガレセンチュウなど
の防除をおこないます。
慣行農法では化学農薬による種子消毒と生育期の農薬散布を組み合わせた方法が
一般的ですが、代わりに塩水選と温湯殺菌で、種子の防除をおこないます。
昨年までは塩水選だけでしたが、塩水選とこの温湯殺菌を併用することで防除効果が向上するそうです。
『会津娘』の味わいの肝『瓶燗器』をそのまま流用します。
休日にもかかわらずきてくださった県農業普及部新田さんも
この流用にやや感心。
均等に温度がいきわたるよう、一袋ずつ計量して小分けにします。
処理時間・温度が正しくないと発芽率が低下してしまうこともあるので
慎重に計測しながら作業にあたります。
かるく余熱(60度の温水槽の水温を下げないよう)をしたあと
60℃で10分間のホールドにより殺菌します。
目的が似ているので、このあたりはやはりお酒の瓶燗とおんなじ要領です。
取り出したら流水で急冷したあと
(こちらでは洗米用の浸漬桶を流用)
さらに氷水で冷やします。
(この氷は醪冷却用の残り)
明日からは水換えしながら約10日後の種蒔きまで浸漬したままにしておきます。
どうやら鮒を放流した田んぼ脇の水路に青鷺がやってきている様子。
仕事帰りに目撃されました。
今日急遽いままでの防鳥糸に加え防鳥ネットも水路上に張りましたが、
間に合ったかどうか。
捕魚鳥は夕方日没前後と早朝日の出前後に水路に侵入し
日が落ちるまで日が昇るまで捕食を続けます。
目ではどれくらい鮒がいるかちょっと分かりませんが
もしかしたらかなり食べられてしまったかもしれません。
酒米の収穫無事、全て終了いたしました。
稲刈りに携わっていただいた皆さんありがとうございました。
おせわになりました。
おかげさまで先日全ての五百万石の乾燥・籾摺りが終わり、
等級検査を受けました。どこかに卸すわけではないので
自主的検査ですが、正式の検査同様のしっかりした検査を
していただきます。
結果は無農薬田・本栽培田全て1等米となりました。
夏の天候の影響を受けていた米もありましたが、
全体としてよい結果がでました。
収量は無農薬田が反当り6.5俵と昨年より若干減、
本栽培田が反当り8.5~9.5俵となり平年並みの作柄でした。
福島県全体の作況指数は98(浜通97:中通98:会津98)とのことですので、
まずまずの収量です。
来週から精米、再来週には白米が次々と蔵に入ってきます。
もうすぐ酒造期です。
17日、無事稲刈りと収穫感謝祭開催いたしました。
ご参加いただきました皆さん、ありがとうございました!!
前日は、お手伝いにおいでくださった皆さんと一緒に稲刈り準備をしました。
当日は朝雨が降っていたためコンバインによる刈り取りは行わず、
手刈り作業とはぜ掛けのみ行いました。
翌18日、天候も保っていた為、残りの稲を全て刈り取り、無農薬栽培田の
稲刈を無事終えました。
19日からは残りの五百万石の稲刈りが始まります。
そして来月には早くも造りの準備開始です。
ご参加いただきましたみなさん、スタッフとしてお手伝いくださった皆さん
お疲れ様でした。ありがとうございました。。