坂本龍、日本の整体

Perfume、社会科学(政治経済)、自然科学などなど、思うところを

【社】日本政治を整体す 序章

2009-06-15 08:00:00 | 日記
         『X論文』

 以下、『日本政治を整体す 序章、一、二、三、四、五、最終章』
を『X論文』と名付ける。第四章・4.5に出てくる『Xマップ』が
この論文の鍵だから。

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            序章

『哲人・民主政』
『国益計算・民主政』
『族益あって国益なし。』
『小沢一郎とは、政治家ver.2.5の政治家である。』

 これら幾つかののキーワードが流行語大賞に選出されるようにでも
なれば、そのような流れがこの日本に起きれば、日本はよい方向へと
変われる。1億2700万人の住まう日本を救う事が出来るのは、そして
地球人類を救う事が出来るのは、

   『求道のエクスパートたちの、協働』

もはやこれしかないのだ。そう、Team Perfumeが体現していた様に。

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 自由民主党。

 国家政府の一般会計80兆円、特別会計200兆円をデタラメに運営
し続け、世界史上最大の借金政府にした戦後自民党政権。我々はこの悪
政の歴史を断じて忘れてはならない。80兆円+200兆円の巨大予算
の精査と整体、徹底的なコストパフォーマンスの磨き上げ、これは自民
党政権では終には為されぬままだった。「族益あって国益なし。」そん
な族議員の巣窟自民党、それと結託した族官僚・族業界にとって、予算
こそは既得権益そのものだからだ。古今東西、人間は一度手中に収めた
既得権益は雷でも落ちない限りは手放しはしない。そう、スッポンみた
いなものなのだ。

 週刊文春が、文部科学省経由の兆を超える補助金の浪費について記事
にまとめていた。このような非効率な補助金の整体は自民党政権ではつ
いぞ無理だった。無駄こそが自民党にとっての集金・集票の鍵であり、
自民党の生命維持装置だからだ。つまりは自民党には改革など構造的に
不可能だったのだ。

 政府という巨人において、そもそも官僚は手足に過ぎない。そして内
閣こそがその脳髄に当たる。しかし自民党最末期、安部、福田、麻生と
いうアホボン内閣のような空っぽの脳髄では、手足をコントロールする
事は土台無理だ。コントロール出来ないどころか、手足の手足による手
足の為の天下り先確保というような無様な政治が横行した。しかしこれ
は手足の責任とばかりは言えない。空っぽの脳髄の責任もまた糾弾され
てしかるべきだ。

 空っぽの首相の空っぽのお友達の中から空っぽの大臣が選出され続け
た。ここにも権力の二重構造が発生した。形式的な名前だけの大臣と実
質的な大臣である族議員ボスとの二重構造である。そして族議員ボスは
闇に包まれたままに、永遠に責任を回避し続けた。
 田中角栄→自民党
 池田大作→公明党
 宮本顕治→共産党
戦後の日本政治はこれら権力の二重構造、闇将軍の存在によって大きく
歪まされてきた。自民党にはさらに猥雑に入り組んだ二重構造があった
わけだ。

 090830の衆議院選挙では、民主党が単独過半数を獲得した。問題はそ
の後、自民党にもいる、民主党にもいる、国益計算できない低能やアホ
ボン、族益あって国益なしの族議員をパージし、左と右の二大政党制に
政界再編できるかだ。

 日本近代一世紀半の歴史。その中で日本は、明治期においても、そし
て昭和の戦後復興期においても、世界史上の奇跡と呼ばれるような成長
を遂げた。世界史上の奇跡を、日本はこの150年の間に二回も起こした
のだ。

 そして日本は大文字の存在、『JAPAN』と成った。

 しかし戦後一貫して続いた自民党の悪政、特に田中角栄政権以降の土
建主義、バブル発生とその崩壊後の無為無策により、今や小文字の存在
に成り果てた。

 『japan』、小文字の日本。

 特攻機の中で、戦艦大和の中で、あの戦争に散っていった多くの先人
達が我々に残した遺言、それは唯一つ、

 「日本を、頼む。」

ではなかったのか。
我々戦後日本人は、その“命の約束”を果たす事が出来たと、胸を張っ
て言い切れるというのか。

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 坂本龍馬は「日本を今一度、洗濯いたし申し候」と言った。今から
150年ほど前の事である。しかし思うに、今の日本に必要なのは、
洗濯ではなく整体なのだ。歪んだ身体を修正し、今持てるヒトモノカネ
のリソースを最適配置する。政治や政経報道における適材適所、憲法
のわずかな改定など。それらの整体こそが、我々のこの日本に未来と
希望を取り戻す序奏となる。

 今、大衆に必要なものは、パンとサーカスと、そして、希望だ。

 自己や社会に未来への希望を持てる者は、希望ある自己にプライドを
持つ事が出来る。しかし未来が八方塞だと思う者は、プライドを慰撫す
るために、パンとサーカスと、そしてイケニエを必要とする。イケニエ
を設定しそれに悪のレッテルを貼り付けバッシングしている刹那、自分
は正義の側にいると自己欺瞞する事ができるのだから。倖田來未バッシ
ング、沢尻エリカバッシング、亀田三兄弟バッシング、そして朝青龍バッ
シング。希望無き時代の、希望無きイケニエ・バッシング。

 あるいは自分より下の者を見つけ出し、それを踏みつける。
 「弱い者達が夕暮れ、さらに弱い者をたたく。」
その刹那、自己は強者の側にいると自己欺瞞出来るからだ。

それにより手に入れる、偽りのプライド。

 そう、大衆に必要なものは、「パンとサーカスとプライド」だ。自己
と社会の未来に希望が持てる開かれた時代ならば、それは「パンとサー
カスと希望」となる。未来に希望が持てない閉塞の時代ならば、それは
「パンとサーカスとイケニエ」となる。ドイツの第一次世界大戦の敗戦、
そして大恐慌後の混乱の中、ヒトラーはユダヤ人をイケニエに設定した。

 日本の政治には「強度」が足りない。人々の信頼を繋ぎ止めるだけの
強度が。もちろんその強度とは、極左の共産全体主義や、極右の国家全
体主義のごときものであってはならない。そういったマス・ヒステリー
の産物に過ぎない病的に硬直した強度ではなく、しなやかにして健やか
なる強度。そんな強度ある政治の実現は、国民の政治への信頼の絆を回
復するだろう。信頼の橋が再生されて初めて、政治と国民とが一丸とな
れる。そして一丸とならなければ、日本がこの混迷の新世紀を突破する
事はもはや不可能だ。政治の再生、政治への信頼の再生、それだけが未
来への希望の再生をなしうるのだ。

 そう、今の我々に必要なのは、強度ある希望だ。しかし今の日本の政
治は強度不足、政治経済報道も強度不足、圧倒的に強度が足りない。適
材適所は実現していない。私はここに、未来を切り開きうる強度ある政
治の実現への道への青写真を描く。未来ヘと連なる希望の書となる事を
願って。

『民間武装解除され、ナショナリズム統合されたネイション・ステイト
を、リベラル・デモクラシーで統治する。』

『議会は、二大政党・哲人民主政。』

その実現のための、政治、及び、政経報道の整体。
では、沈み行く泥舟、日本丸を救う整体の書、始めます。

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            目次

 ♪序章
「日本に今、何が必要か?」の大枠を書きました。

 ♪目次

 ♪第一章から終章に述べた、日本政治ver.3への工程表。

 ♪第一章
改憲ハードルを下げる、その下げ方を書きました。

 ♪第二章
立法ハードルを下げる、その下げ方を書きました。参議院の権能を縮小
し、衆参ネジレ現象で政局がフリーズするのを防ぎます。

 ♪第三章
9条改憲、その改憲の仕方を書きました。あと9条論を中心とした日本
の戦後政治をざっと説明しています。
3.1 なぜ社会党はダメだったのか?(ソ連社会主義と9条平和主義)
3.2 なぜ自民党はダメだったのか?(中選挙区制)
3.3 9条の禍根(9条・禁酒法論)
3.4 9条の危険性(9条・割れ窓論、立憲主義の危機。)

 ♪第四章
来たるべき二大政党制の対立軸を説明しています。政治軸、経済軸、軍
事軸についてですが、周辺事項にも論を広げています。
4.1 望ましい政治家像、哲人政治家とは?
4.2 国民国家(ネイション・ステイト)とは?
4.3 国民政党とは?(他の政党類型との比較。)
4.4 なぜ、民主政なのか?(他の統治制度との比較。)
4.5 政治経済対立軸マップとしての『Ⅹマップ』。
4.6 政治軸(人権派弁護士って?)
4.7 経済軸(公権力によるビジネス規制。)
4.8 経済軸(公金による政府の大きさ。国民負担率。)
4.9 軍事軸(個別的自衛権、集団的自衛権、集団安全保障)

 ♪第五章
9条・再改憲への必要条件。

 ♪最終章
終.1 戦後政治とは何だったのか? 過去・現在・未来。
終.2 戦後政治を担って来た政治家たち。過去・現在・未来。
終.3 一世紀半に渡るホップ・ステップ・ジャンプ。
    哲人政治@リベラルデモクラシー@ネイションステイト。
終.4 ver.2.5の政治家、小沢一郎。
終.5 公明党は発展的解党し、選挙ボランティアに団体に。
終.6 あるべき選挙への、協働。

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   第一章から最終章に述べた、日本政治をver.3へと導く工程表
 
 第一章 【第一次改憲(9章改憲)】
自民党、公明党、民主党の協力により憲法第9“章”を改憲し、改憲ハ
ードルを以下のようにさげる。
衆議院2/3 → 参議院1/2 → 国民投票1/2


 第二章 【第二次改憲(56、59条改憲)】
参議院の権能を縮小する改憲をする。立法ハードルを
衆議院1/2 → 参議院1/3
とし、これにより衆参のネジレによる政局のフリーズを防ぐ。


 第三章 【第三次改憲(9条改憲)】
9条を以下のように改憲する。
①日本国は、個別的自衛権を持ち、行使できる。
②日本国は、集団的自衛権を持つが、行使できない。
⑤日本国政府は、個別的自衛権行使のための最低限の陸海空軍その他の
 戦力を所有できる。


 第四章 【哲人政治家によって構成される二つの国民政党の結成、
                民主政のもと、二大政党制の実現】
賢において上位0.1%、かつ、善において上位1%の者を「哲人」とし、
そんな哲人政治家による二つの国民政党による二大政党制を実現する。
左右の対立軸は、政治、経済、軍事の3つである。この内の政治軸、経済軸を、
『Xマップ』で表す。

政治 : 人権 ⇔ 国権
経済 : ビジネス規制、国民負担率

  個人(人権)    リバタリアニズム  市場による調整と分配
                           (ネオ・リベラリズム)
         \                /
           ③      ②     ①
             \        /
               \    /
   【左】     ④     \/     ⑧       【右】
   リベラル         /\        ネオ・コンサヴァティヴ
               /    \
             /        \
           ⑤      ⑥     ⑦
         /                 \
 政府、中央銀行に   国家社会主義     国家(国権)
よる再調整と再分配

 次に軍事における対立軸を示す。

軍事 : 個別的自衛権、集団安全保障、集団的自衛権

             日本領域内 公海上 他国領域内
個別的自衛権行使   ハト派  |    |
国連軍事活動参加   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     |
集団的自衛権行使   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   タカ派


 第五章 【第四次改憲(9条再改憲)】
国連軍事活動参加、集団的自衛権行使の、一部あるいは全面解除。


 最終章  【過去・現在・未来】
「哲人・民主政」、「国益計算・民主政」を時代のキーワードに。
公明党は選挙ボランティアの「公明会」へ。
創価学会、立正佼成会、日本キリスト教団、カトリック教会、神社本庁、
ボランティア団体、NGOなどによる「左右2枚のポスター運動」。


 では、上記の第一章から第五章、最終章の各ステップについて、順を
追って詳説してゆきたい。


日本政治を整体す 第一章
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