ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

切り紙

2011年12月08日 22時59分14秒 | コンケン 第9特別教育センター
聴覚障害クラスで 切り紙をやってみる。

切り紙は、私の特技なのだが、このセンターの子どもたちは
ハサミをつかえる発達段階にない子どもが多く、
これまでハサミを使わずに紙をちぎってはり絵をするなどの活動をすることが多かった。
      (→過去ブログ 「ちぎってちぎって表札づくり」   「ちぎってちぎって表札作り 2」   「ちぎってちぎって似顔絵」   
              「トゥッケーを作ろう」    「ちぎってちぎって さかな」 」


聴覚障害クラスではハサミを使って自分で切れる子がいるため、
切り紙を活動に取り入れてみることにした。
切れない子は、保護者に手伝ってもらい、保護者と子どもの二人三脚でやる。


切り紙学習の前に、ジェオ先生が手話で絵本を読み聞かせする。  (→過去ブログ「手話」
チョウチョウの話で、今日覚える手話は「チョウチョウ」。
ならば、切り紙の導入は、チョウチョからいこう。
     



子どもたちに好きな色を選ばせる。
タイでは折り紙をみかけないので、色のついた四角の薄い紙がどっさりと現れるだけで、
もの珍しくて、みんなのテンションがちょっと上がる。

折り紙を4つ折りにし、線を書いて子どもたちに渡す。
それぞれの発達段階に応じて、
二つ折りにできる子は二つ折りに、自分で線を書ける子は書く。
ハサミを使うのが難しい子は大きなチョウチョウ。
      
上手な子は小さなチョウチョウ。
子どもたちがなだけ自分でできるように、課題は一人ずつに
応じたものを与える。
     


いつも思うけど、集中したときの子どもたちの目に
みなぎる力はすごい。 これこそ目力。
      



チョウチョを作り終わったら、
「次は何??」と期待のこもった目で見つめて訴えてくるので、
花、怪獣、猫、りんご、ヒーロー、いろいろ作ってみる。
      


どんな風に切ってもいい、2つと同じものは出来ない、
それが、花の切り紙の楽しさ。
開くときが一番ワクワクするとき。 お母さんもワクワク。
     



途中、お母さんが夢中になって子どもはほったらかしだったり、

おやつの時間も無視して、切り紙を続行する親子がいたり、
     


私が持って来た切り紙の本にむらがっていたり、

そこにある難しい切り紙を、自分で書き写して挑戦する子がいたり、
         


本の中に「熊がない!」と泣きそうに訴える子がいたり。
本にないリクエストは、私がオリジナルで描いてあげたので、泣かずにすんだけど。
     
この子のチューレン(本名とは別のニックネーム。だけど、本名と同じくらいの大切な名前で、本名よりも日常で使われる)
は、「ミン」。
「ミー」=「くま」と似てるかな。
だから、熊がつくりたかったのかな。


それぞれが勝手気ままに楽しんでいて
      


日本の授業のようにビシビシッとはいかないのがタイだけど、
みんなで楽しみながらの切り紙。
      



      







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