ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

ロイクラトン in チェンマイ サンサーイイーぺン  コムローイの夜空

2010年11月20日 19時25分25秒 | タイ文化
ロイクラトンはクラトン(灯篭)を水に流し感謝の気持ちを捧げるが、
イーペンはコムローイ(熱気球・ランタン)を空に放ち、
仏陀(ブッダ)に感謝の気持ちを捧げるもの。


チェンマイ市内から郊外へ15キロ。
夕方から、サンサーイ群へ向かうバイクや車で、道路は賑わう。
サンサーイ郡、メージョー大学 その裏手にあるトゥドンカッサターンランナー寺院で
コムローイを一斉に放す儀式が催される。


去年までは、この情報が一般にほとんど流れず情報不足だったのらしい。
今年はタイ国政府観光庁がHPに紹介しているからか、外国人観光客も目立つ。
ごく少数だけど、日本語も聞こえる。
 
 「※非常事態宣言や毎年のコムローイの落下による火災発生が原因で、
  行事そのものが中止になることもあります。」

 HPにある、政府の但し書き。
 日本ではきっと安全管理上、あり得ない、できないだろう儀式。
   




満月の下、僧侶達が座し、
会場には僧侶達の読経の声が響き渡り、
地を埋め尽くす人々。
優麗でおごそかな雰囲気が充ち満ちている。
あくまで、祭りではなく宗教行事。
地を埋める人々も、信徒は白い衣装を着て祈りを捧げる。
  


夜空を見上げると、少し離れた場所からすでに、コムローイが空に上がっている。
まちきれないとでもいうように、少しずつ少しずつ。
この様子でも、はっとするほど美しく、目を奪われる。
まるで、プラネタリウム。
けれど、ここで 今から見るものは、こんなものではないはず。
と、上がっていく遠くのコムローイを見やりながら、
これから目にする光景を想像し 胸が高鳴る。

  

 
今か、まだかと、ドキドキしながら待つのだけど、
僧侶の祈祷と長い話で、お預け状態。
今か まだか もうちょっとか ・・・ドキ ドキ ドキ。

アナウンスが途切れ、並んだ燭炉に火がつけられていく。
 


人々が立ち上がり、
コムローイを火にかざしはじめた。
いよいよ その時がやってきた。


中心に火をつけ待つと、熱でふくらみ始めるコムローイ。
まだ、まだ、まだ、と十分にふくらむまで
熱を感じ、顔を照らされながら。
  



数え切れないコムローイが、一斉に手を離れ、夜空に飛び立つ。
    




すごい! すごいとしか 言えない!
他にどんな言葉も出てこない。
すべての言葉を奪われる、幻想の景色。
   

   


コムローイが 夜空を埋め尽くした瞬間!

   

  


景色としてこの目で見た光景で
こんなに感動したことはあっただろうか。
どこまで行くだろう
私の思いをのせたコムローイ。

まるで幻を見ているような信じられない光景。
こんな幻想的な光景を今、タイで見ていることの不思議を感じつつ、
ただただ、ぼうっとコムローイで埋め尽くされた空を見上げた。

   


これを見られただけでも、タイに来て良かったと思える。
それほど、心の底から揺さぶられる、幻想の光景だった。
私の言葉でなんて、とてもじゃないけど言いあらわせない。
言いあらわす術をもたない。



     コムローイが一斉に上がるとき
      

    
 空を埋め尽くすコムローイ、その後ろに咲く花火。

  すばらしすぎです。

     コムローイと花火
     











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