ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

素晴らしい先生

2011年10月31日 06時14分41秒 | コンケン 第9特別教育センター

配属先 第9特別教育センターにはたくさんの先生がいる。

みな、大学で特別支援教育を履修しており、
その後多くが仕事をしながらも大学院にさらに知識を深めている。
知識欲、学歴に対する向上意識が高い人たちだ。


素晴らしい先生が何人もいるが、
中でも特に尊敬している先生がいる。
聴覚障害のクラスにいる、サオ先生。

優しくて、慈しみ深い。
私がこの配属先に来てからも、何かにつけて優しく声をかけ、
常に気にかけてくれた。
そういう人だから、子どもたちに対しても気配りが行き届いていて、優しい。

先生優位な指導が多いタイで、子ども目線に立ち一緒に笑い
決していばらず威圧的にせず、子どもの目を見て話し、小さなことでもほめる。
学習の仕方も一方的な教えではなく、子どもの興味・関心を大切にする。
      

サオ先生の授業では、サオ先生は子どもたちから目を離さない。
      

子どもたちもサオ先生から目を離さない。
目を離す隙がない。 飽きさせない授業だからだ。
      


サオ先生が絵を描く。
海の中の生き物を描く。 
     


そして、描いた絵を手話と講話で表現する。
     


次の絵は何だろうと、大人の私でもわくわくする、興味を持つ。

「さあ、次は誰が描いてくれるかな?」
子どもたちが勢いよく手をあげる。
指名された子が、嬉しそうに海の中の生き物を描く。
子どもたちにも出番があり、考えるチャンスがあり、飽きない展開。
サオ先生の目は子どもに優しくむいている。
     


尊敬できる先生に出会った。
子どもを見る洞察力も、受け入れる人間的な幅も、自ら成長する教師としての謙虚な姿勢も、
全てが素晴らしいと思う。
それを伝えたいのに、タイ語でこれらに相当する言葉がないのと、
私のタイ語の語彙力不足で、
「サオ先生は素晴らしい先生だと思う。今日の授業で感動した。」と言うのが精一杯。    

それでも、私の気持ちは伝わっているよう。
感激した面持ちで、恥ずかしそうに首を振りながら
「さちえ、ありがとう。」
と言う。
言葉がうまく通じなくても思いをくみ取る、そうだ、そういう感受性のある人なのだ。
だから、子どもたちの気持ちもつかむのだ。


こんな目をさせて子どもたちを釘付けにできる、
素晴らしい先生だ。

          







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