ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

タイは4連休です

2010年07月24日 11時55分51秒 | 日記

今日は土曜日、お休みです。
コンケンに来て、活動が始まって初めてのお休みです。
そして、明日は、日曜日、お休みです。
月曜日、祝日でお休みです。
火曜日、なんと 祝日でお休みです。
ということで、今日から4日間、連休です。

昨日の朝、配属先に行くと、センター長が
「さちえ!さちえ!」と呼びます。
なんだろうと思ってセンター長の所へ行くと、
車の中に男の人が二人。
センター長が説明します。
「これは、○○県のセンター長、これは○○県のセンター長。」
他県にもある特別教育センターのセンター長達でした。

「サワデッディーカー インディティーダイルージャッカー」
 (こんにちは、初めまして)
と挨拶したら、にこにこ笑って
「サワッディーカッ」
と、挨拶を返してくれました。

紹介が終わったら、うちのセンター長は車に乗り込んで
みんなに手を振って行ってしまいました。
「どこに行ったんですか?」
と聞いてみたら
「カンプーチャー」(=カンボジア)

4連休を利用して、旅行だそうです。
センター長、気をつけて行ってきてください~



さて、こちらに来て4日。
センターの皆さんが、大切に大切にしてくれます。
アパートの契約も付き添ってくれました。
「さちえ!」「さちえ!」
と、呼ばれ あれこれ面倒を見てもらい、
大切にされ過ぎて、買い物、出勤、一つも自分でしたことがありません。
みんな、優しくて優しくて、話には聞いていたけれど、
ほんとうに面倒見が良くて、タイ人っていい人ばかりだなあと思います。


そんな今日、休日を利用して初めて自分で外に出てみました。
職場の方から教えてもらった、ソンテウ(乗り合いの車、バスみたいな感覚)に乗って、
大きなデパートに行ってきました。
コンケンは東北部の中心の都市。
映画館や高級ブティックまで入った大きなデパートがあります。


これが、ソンテウ
   

 ソン=2
 テウ=列 という意味で、見ての通り、乗客席が2列あります。
 ソンテウは庶民の足で、道で手を挙げたら止まってくれ、
 降りたいところでブザーを押し、降りたら運転手にお金を払います。
 値段はだいたい10バーツ(30円)前後。



デパートまで、行くのは行けたのですが・・・・帰りにちょっとした事件が。

帰りに乗ったソンテウが、私のアパート方向に曲がらず、
そのまま乗って乗って乗って・・・・おかしな・・・さすが行き過ぎてる思い、
バスの中の乗客に尋ねてみました。

すると乗客の皆さんが、運転手さんにすぐに言ってくれて、運転手さんが
「もうとっくに通過したよ!しょうがないな、助手席に乗りな!」
私だけ助手席に移動しました。
ソンテウは同じルートをぐるぐる回ります。
だから、このあと、帰りのルートでおろしてくれるのかと思いきや
お客さんがすべて降りてしまったら 急に
「もう 帰るソンテウはない。 送ることはできない。
 400バーツかかる。」
と運転手が言い出しました。
400バーツって、すごい値段なんです。
もう、びっくりして、
「高い!ふつう10バーツなのに、高い!」と言い続けたら
「じゃあ、どうする、帰るソンテウはない。」と車を隅に寄せようとします。
ゾッとしました。
嫌な予感がします。
訓練所で、青遺海の会(あおいうみのかい…惜しくも任国で亡くなった隊員の遺族の会)の方々が
「直感を信じてください。嫌だなと思ったらその気持ちにしたがってください。」
と言っていたのが、
海外安全のしおりに
「直感に従う」
と書いてあったのが、すっと頭をよぎりました。
助手席に乗って、話しかけられてしばらくした頃から
なんだか直感で、嫌な感じがしたんです。

運転手は早口のタイ語でまくしたてて、言っていることが私には全く理解できません。
方言と話し方の癖もあり、特にわかりにくいタイ語です。
そして、日はどんどん暮れていきます。
道を走るタクシーは全然見かけないので、ソンテウを降りてタクシーを拾うこともできません。
歩いて帰るには遠くまで来すぎているし、
街灯もない道を歩いていたら、猛スピードで走る車にはねられてしまいます。
歩いている人なんていません。
困った 職場の人に電話しようか、 困った
と思っていたら、ソンテウをおろされました。
払ったお金は15バーツ。
400バーツは払わずにすみました。

おろされてすぐのところに ワゴン車 が止まっていて
ワゴン車から男の人が降りてきていました。
どこか遠くからロットゥー(ワゴン車の乗り合いバス)に乗ってやって来たみたいです。
その人に助けを求めました。
地図を見せて、
「ここに帰りたいんだけど、どうしらいいですか?」
と聞くと、
「自分もこれから、この地図にある場所に行くから、一緒に行きましょう。」
と言ってくれます。
これも、直感なのですが 話したときの最初の雰囲気、目の感じ
話しぶりで、この人は大丈夫そうだと思いました。
バンコクでは、よくタクシーに乗りましたが
最初に「○○まで行きますか?」と訪ねるとき(タイでは必ず尋ねます)
その返事の仕方で、この人はいい人だ、この人はちょっと気をつけた方がいいかも、
と感じるようになっていました。

私が助けを求めたこの男の人は言いました。
「妹が迎えに来るから、一緒に行きましょう。あと10分待ってください。」
静かな男の人で、ソンテウの運転手のように 私に質問攻めにすることもなく
「どこから来たのですか?」
「ここへは何しに来たの?」
と2つ質問しただけでした。

20分くらい、蚊に刺されながら待っていると妹さんが車 で到着。

そのあと、私のもっている地図(配属先の方が書いてくれたもの)
を見ながら、ゆっくりゆっくりと 一つ一つの路地を確認し
私の家を探してくれました。
行き過ぎてUターンしたり、兄妹2人であれこれ話し合いながら探し当ててくれました。
アパートに帰り着いたとき、
一時はどうなるかと心細い思いをした分、
この親切が心にしみて、後部座席で涙が出ます。

「コップンマーックカー!(=本当にありがとう!)」と言う私に
「マイペンライ(=大丈夫、どういたしまして)」と優しく言って
私をアパートの前まで送り、名前も電話番号も聞かず、
行ってしまった、とても親切な2人でした。


配属先の方が言っていました。
ウィキ先生も言っていました。
そして、バンコクでタイ語を教えてくれた ヌアンジャン先生もセーンダオ先生も。
「タイ人は優しい。外国人には特に優しい。
 だけど、いい人もいれば、悪い人もいる。
 それは、どこの国だって同じ。
 いいタイ人もいれば、悪いタイ人もいる。
 だから、気をつけること。」

今日は、とても 勉強になりました。
ああ、明日こそちゃんと帰ってこられるように、
今日の反省を
   生かしてがんばるぞー!

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7 コメント

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頑張ってるね! (ちえ)
2010-07-25 10:33:01
ブログいつも見てるよ~^^

でも今日の記事の事件はちょっとドキドキした!!

無事でなにより。。

直感か~! (うっちー母)
2010-07-25 14:59:53
読んでるだけでもハラハラドキドキ
でもいい人に助けてもらえてなによりでした
サッちゃん先生、自分がまだ若くて可愛いんだてこと忘れてはいけませんよ。注意、注意
私くらいになると自分より周りの方が気にもかけなくなり、でこれもまた少々さびしいところもありますが
これからも沢山の親切で良い人に会えますように
大丈夫です (さちえ)
2010-07-25 15:53:35
ちえへ
 ありがとう!
 でも、大丈夫です。
 最中は、どうするのが一番いいか、頭をフル回転させて考えていました。
 訓練所でも、こちらに来てからでも、お金を渡してすむことならお金はすべて渡して
 命を守る、といわれていたので 400バーツ払うか、
 でも、払ったところで家まで本当に連れて行ってくれるかわからない
 暗くなってはいるものの、まだ人がいるうちに、この車を降りてしまった方がいいんじゃないか
 ソンテウの運転手なんだから、身元がしれているので そうそう凶悪なことはできないだろうとか。
 あまり使ってない頭をフル回転でした。

 この反省を生かして

 分かっていても、自信があっても、
 絶対ソンテウに乗る前に行き先を確認すること
 (私のアパートの前を通るソンテウのいろと番号だったんだけど・・・)
 遠慮せずに配属先のタイ人に即座に電話すること
 (お休みなのにとか、迷惑かけちゃうとか思ってしまった)
 そして、直感に従うこと。 

 タイ生活も コンケン生活も始まったばかり。




うっちー母様
 え?
 忘れていました 笑
 そうでしたっけ?? 違うような気がしますけどー 笑

 一人生活だし、日本じゃないし、治安事情もあるし、
 気をつけて行動しているつもりだったんですけど、
 やっぱり注意が足りませんでした。

 ご心配いただき、ありがとうございます。

 大丈夫です!


コンケン (りき)
2010-07-25 21:51:23
ネット環境もいいみたいね。

最初にいい体験をしたのかもしれないね。
まだ緊張感のある時期だし。

どこに行ってもさちえちゃんはいろんな力に守られてると思うから、心配はしてないけど、気をつけてね。
りきちゃんへ (さちえ)
2010-07-27 03:31:17
ネットがすぐに使えたのが本当にありがたかった!
ランケーブルを挿したら すぐでした。
契約も必要なし。

バンコクにいたときの方が、不便でした。
ネットのない世界でも、楽しんで生きていけると思うんだけど、
心配してくれる人がいるから、無事を知らせたり連絡を取ったりしたかったので。
このブログもその一つです。

りきちゃん、十分気をつけます。
ありがとう!
さっちゃんへ (あいり)
2010-07-28 18:42:25
さっちゃんへ!あいりだよーん!
私も任地に移動して、まだまだゲストハウス生活だけど、先輩隊員とかみなちゃんとかまっきーとかと連絡とりながら新しい土地になじんでるとこです。
私はまだ学校が始まんないから仕事がないんだ!
だから、観光と食事といろんなことに思いをめぐらすことしかすることがなくてとってもヒマです!
ぐーたら!
でも、1週間たってなんとか慣れてきました
コメント欄なのにながなが書いちゃったけど、さっちゃんの日記見てタイのことお勉強します!
あいりちゃん (さちえ)
2010-07-29 22:43:21
元気にやっているのが分かって嬉しいです。
このあいだ、ハウスに来たラオス隊員からあいりちゃんが元気だってきいて、愛理ちゃんも頑張ってるんだろうなあと思っていました
ラオスでは食事がとてもおいしいらしいね。
私の住むコンケンはラオスに車で45分で行けると、
カウンターパートの女性が言っていました。
バンコクに行くよりも何倍も近い!

私も落ち着いたら、ラオスを見に行くので、その時はあいりちゃんの職場も見学させてね。

大学出たての新卒パワーで、当たっていくんだぞ。
あいりちゃんなら愛されます。
きっと素敵な小学校の先生だと思うよ。

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