平成の大合併

2005年02月21日 17時37分12秒 | + プラス
平成の大合併って本来は市町村の合併を表したりするんですが
同じように製薬会社の大合併が始まるかも知れません。
山之内と藤沢が05年4月に合併して
アステラス製薬になりますが、
昨日、三共と第一製薬が統合する記事がありました。

日本の業界ランキングはこんな感じです。(04年3月期)
1位 武田薬品工業
2位 三共 →第一製薬と合併?
3位 山之内製薬 →藤沢と合併しアステラス製薬
4位 エーザイ
5位 藤沢薬品工業 →山之内と合併しアステラス製薬
6位 大塚製薬
7位 第一製薬 → 三共と合併?
8位 ファイザー(日本法人)
9位 大正
10位 三菱ウェルファーマ
11位 中外製薬
12位 ノバルティスファーマ
13位 塩野義製薬
14位 万有製薬
15位 田辺製薬

ちなみに世界のランキングは(2003)
1位 ファイザー(アメリカ)
2位 グラクソ・スミスクライン(イギリス)
3位 サノフィ・アメンティス(フランス)
4位 メルク(アメリカ)
5位 ジョンソン&ジョンソン(アメリカ)
6位 ノバルティス(スイス)
7位 アストラゼネガ(イギリス)
8位 ロシュ(スイス)
9位 ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(アメリカ)
10位 ワイス(アメリカ)
11位 イーライ・リリー(アメリカ)
12位 アボット・ラブラトリーズ(アメリカ)
13位 アムジェン(アメリカ)
14位 武田(日本)

藤沢と山之内が合併しても武田を超えられないのか
なんてよく聞きますが、
国内1位の武田でさえも、世界では14位。
とか、書きたいことは下の新聞記事に書いてますね。
まあ、今日はちょっと楽をします。
個人的にはエーザイの動向が気になります。

ともかく銀行のように国内の製薬会社もどんどんと
くっついて行くかも知れません。


以下、新聞記事。
三共と第一製薬が統合 10月めど、首位・武田に迫る (産経新聞) - goo ニュース 2005年02月20日(日)

 国内製薬二位の三共と同六位の第一製薬が、十月をめどに持ち株会社を設立して経営統合する方向で最終調整していることが十九日、明らかになった。実現すれば統合後の年間売上高は九千億円を超え、業界首位の武田薬品工業に迫る規模となる。設立される持ち株会社は三共が過半数を出資し、主導権を握るとみられる。社長には三共の庄田隆社長(56)、会長には第一製薬の森田清社長(65)が就任する方向で調整している。
 三共は平成十四年に主力の高脂血症剤「メバロチン」の国内特許が切れ、薬価が大幅に下がった。一方、第一製薬も相次ぐ新薬開発の中止で経営方針の見直しが迫られていた。このため、研究開発費の拡充や新薬候補品目の充実などを目指し、循環器系を得意分野とする三共と、感染症系が得意な第一製薬とで統合する方向となった。
 製薬業界では、外資によるM&A(企業の合併・買収)が増えるとみられるほか、国内でも四月に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併してアステラス製薬が発足するなど業界再編が進んでいる。
 三共と第一製薬は十九日、経営統合についてそれぞれ「何も決定していない」としながらも「事業提携は選択肢の一つ」とコメント。三共はまた、「業界環境は急速に変化しており、発展を期してさまざまな戦略的展開の可能性を検討している」との考えを示した。

■研究費確保へ拡大不可避
 巨大化が進む欧米製薬会社に対抗、激しい国際競争の中で生き残る一方で、「最低でも一千億円以上の研究開発費が必要」(業界関係者)といわれる研究開発費を確保するためには、規模の拡大が不可避。三共と第一製薬に限らず、国内製薬業界は、さらなる合従連衡を模索せざるを得ない状況に追い込まれている。
 欧米メーカーは再編による巨大化が進み、米ファイザーをはじめとした、売上高が百億ドル以上の製薬会社が十社以上も誕生し、国内市場にも容赦なく攻勢をかけている。
 これに対し、国内メーカーでは、年間一千億円以上の研究開発費を投じているのは最大手の武田薬品工業だけだ。
 平成十八年には、商法改正で株式交換方式により、外資が国内企業を買収できるようになる見通しもあり、国内製薬会社は、巨大外資による敵対的買収を防ぐためにも、経営統合により時価総額を拡大する必要に迫られている。
 このため業界内には、「このままでは生き残れない」(竹中登一・山之内製薬社長)、「外資の日本支社になるわけにはいかない」(青木初夫・藤沢薬品工業社長)という声が相次ぎ、危機感は高まるばかり。
 そうした市場環境を背景に、すでに山之内と藤沢が経営統合して、アステラス製薬の設立を決断。さらに、大日本製薬と住友製薬も経営統合を決めている。
 今回、三共と第一製薬が経営統合の道を進めば、国内は武田薬品、アステラス製薬と合わせ「ビッグ3」体制が確立する。そのため、再編に乗り遅れた会社が新たな提携関係を模索するなど、一段の業界再編の加速につながりそうだ。
 例えばエーザイは、これまでの独自路線の変更を余儀なくされる可能性もある。田辺製薬との経営統合を白紙撤回した過去がある大正製薬も「国際企業として発展、成長するためには規模の拡大が欠かせない」(上原明社長)としており、“台風の目”になりそうだ。
 「提携相手の選択肢は一段と狭まってきた」(業界関係者)中で、水面下で合従連衡の道を探る動きが一段と激しさを増すのは必至だ。(大柳聡庸)
     ◇
 ≪三共≫ 明治、大正時代の化学者、高峰譲吉が発見した消化酵素「タカヂアスターゼ」を販売するため、明治32年に創業された。自社開発した高脂血症治療剤「メバロチン」が、世界的にヒットした。平成17年3月期の連結業績は売上高5880億円、純利益590億円の見通し。従業員は約1万1500人。
 ≪第一製薬≫ 大正4年創業。主力製品「クラビット」など抗菌剤で大きな国内シェアを持つ。海外市場で売れる製品を開発してこなかったため近年、業績がやや悪化している。平成17年3月期の連結業績は、売上高3230億円、純利益320億円の見通し。従業員は約7400人。



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