東シナ海の海底に眠る戦艦大和が再び洋上を滑ることがない様に、
電気科学館のプラネタリウムが星の劇場を演出することは、
妄想はしても、もう二度とないだろうと思いこんでました。
枯れた巨木のように鎮座していたZEISSが喜寿に20年以上の
眠りから覚め、閃光を放つさまは言葉にしようがありません。
日本初のプラネタリウムでありますが、
復活したプラネタリウムとしても日本初でしょう。
会場となった市立科学館のドームは、
さながら250人乗りタイムマシンと化し、
講演が始まるまでのスライドに対しあちこちで、
電気科学館、四ツ橋の風景をきのう見てきたかのように
語りあう声が聞こえてました。
今は失なわれた四ツ橋の涼風も、たなびく稀有な夜でありました。
ご尽力いただいた全てのかたにお礼申し上げます。