今はまだ無理だが、将来的には毎年一度は石垣島へ行って一週間ほどのんびり過ごしてみたいという願望がある。
毎日スキンダイブ三昧だ。
俺が特に好きなのが、シュノーケルで呼吸をしつつ海面をただクラゲのように漂うこと。
背中が日に焼けてしまうのでTシャツを着たまま海に入り、ただ漂う。
いつまでも漂う。
昔、与論島の海岸で一週間ほど野宿したときはこうして毎日時間を忘れたものだ。
海底の白い砂に映る太陽のゆらぐ光が美しかった。
時折魚の大群が下を通ったりする。
小1時間もそうしていると自分が人間という生き物であることさえ忘れてくる。
クラゲになったような、魚になったような、水と同化したような、光と同化したような、俺の人生においてあの体験は明らかに特別な時間だった。
以来、あの感覚が懐かして、何度か日本海の美しい海に漂ってはみたが、日本海は海の中の景色が荒々しいので、あのような感覚にはなれなかった。
石垣島なら大阪から直行便もあるようなので、年に一度そこでクラゲになりたい。
もちろん、今でも行けなくはないのだが、そうなるとGWや盆休みくらいしかそこそこの連休がないので一向に気が向かず、今まで実現せずに来てしまった。
そろそろ最初の一歩として石垣島周辺のガイド本など買ってみようと思う。
日本にこういう場所があって本当にありがたい。