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AA会議での小泉首相発言

2005年04月29日 06時45分05秒 | 国際政治
先日のAA会議での小泉首相の発言で賛否が分かれているようです。
私はあの発言は高く評価出来るものだと思っています。

まず小泉首相の発言が「謝罪」であったかのように日本国内で報道されていますが、実際には「過去に謝罪した」事を明らかにした上で「その気持ちを持ち続ける」としたのであって、新たな謝罪ではありません。
当時の村山首相の談話は、それを好むと好まざるとに関わらず、実際に発表されたものであり今更「無かった事」には出来ません。
過去を消し去る事が出来ない以上は今後は過去の談話と矛盾しない行動が必要で、そうでなければ他国から「支離滅裂な国家」と見られる事になりかねません。

よく「国際的に“謝罪=賠償”である」との意見がありますが、今回の小泉首相の発言が新たな“賠償”に繋がる事もないでしょう。
この点から見ても一般的な“謝罪”とは異なるものであったと言えます。

また、中国・韓国の反日デモ・暴動で日本の“謝罪”と“反省”が叫ばれた直後に日本の首相が過去の「謝罪」に触れた事で、反日行為の正当性を認める事になりかねないとの危惧もあるようですが、一方で町村外相が暴動被害への補償を改めて求めているので、現在の暴動とは別に考えているとの姿勢も示しています。
中国の暴動に関しては欧米諸国からも中国政府の姿勢を疑問視する声が挙がっています。

今回のAA会議の発言で、一部の国は「小泉首相が新たに謝罪した」と捉え、そのような報道ばかりをするかも知れませんが、報道の自由のある日本では一方的な報道ばかりではなく、首相発言の全文もウェブサイトで見られます。
日本人はこれら「一部の国」の見解ばかりに拘る事なく、“日本人として”広い視野で長期的に考えるべきなのでしょう。

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