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ホテルニューオータニ ザ・メインアーケード
『 粒金ホワイティー by jewel whity 』
店長日記

タンスに眠る ”南洋真珠のネックレス”

2009年08月06日 | 粒金技法でリフォーム

以前 『粒金技法でリフォーム』を ご注文頂いたYさまから、

”母が残したPhoto_5てくれた  真珠のネックレスが大粒過ぎて・・・ 使えていないのです。”

  • 『ここまでの大粒でしたか~ ・・・ 』
  • ビックリというか、 堂々たる姿に感激してしまいました。  

お母様が この南洋真珠のネックレスをご購入されたのは、 今から30年以上前だそうです。   

  • 傷けが少なく
  • ほぼ真円 
  • 和珠のようなピンク色の照り
  • しっかりした巻き 
  • 凝ったつくりのクラスップ Photo_8

このハイクラスの珠をグラジレーション (トップから裾にかけて 徐々に小さく) に色合わせして、 長めのチョーカーに組まれています。 

お金に糸目を付けず ・・・ 皇室への献上品のような風格をもっています。Photo_6   

30年前  

白蝶貝での大粒の真珠の 完全養殖はまだ確立していません。 自然環境での半養殖状態だったと思います。 

そのため ”バロック” と呼ばれる 真円ではない変形ものが 大半を占めていました。 真円で傷けがない綺麗なルースの希少性は高く、とても高価、 間違いなく指輪につかわれました。  

ネックレス用に選ばれる真珠には ”サークル” と呼ばれる筋状の突起があるのが普通でした。   そんな時代背景から このネクレスの素晴らしさは相当なものだったと思います。  

  • 大粒すぎて使えない 

悲しみごとには 目立ちすぎるし ・・・ 確かに おめでたい席用の大きさですね。 

さあ この豪華ネックレスと TEZUCA粒金技法を どのように組み合わせましょうか。 真珠のお手入れをしながら、 あれやこれや考え中です。

粒金ホワイティー 店長 片口 由美 http://www.newotaniarcade.shop-site.jp/si-ryukinwhity.html