そして時の最果てへ・・・

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「世界の全て」を表現する

2009-04-19 19:16:15 | 雑感
「奇跡の人」で哲学をやるシリーズ。

前回の最後で、ヘレンは言語を獲得してどう変わったか?という問いで終わってました。

サリバン先生はまだ言葉を理解していない状態のヘレンに対してこう言います。

ヘレン!私は教えてあげたいのよ!この地上にある全てを!
ねえヘレン!この地上にある全てはあっという間に私たちのものとなり、また消えていくの。
でも私たちには言葉という光があって、この言葉を使えば後に遺せるわ!
言葉の光に照らせば五千年も昔を見ることができる。
私たちが感じたり考えたり知ったりそれを伝え合ったりする全てが言葉の中にあるのよ!
言葉さえあれば人間は暗闇から抜け出せる!
お墓に入っていることはないのよ
私にはわかっている。よくわかっているのよ!
たった一つの言葉であんたはその手に世界を握り締めることができるんだわ!

さて、いかがでしょうか?

ワタシはこの見解に基本的に賛成なんですが、少し気になる部分があります。
「私たちが感じたり考えたり知ったりそれを伝え合ったりする全てが言葉の中にあるのよ!」

もちろん劇のセリフは、こういった分析に堪え得ることを目指して書かれたものではありませんから、ワタシから四の五の言われる筋合いがないんですけども・・・。

それは置いといて、ワタシが気になったのは、言葉によって世界の全てが表現できるという部分。本当に言葉の中に全てがあるのでしょうか?世界の全ては言葉で表現できるのでしょうか?

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