金融理論の前提条件となっている現代ポートフォリオ理論によって分散投資の有効性が証明されましたが、最近どうも金融商品の相関が強くなり理論が通じないような感じるため、2004年から5年分のデータから相関係数を計算してみました。
データはyahooファイナンスより引っ張ってきました。
ちなみに、上場銘柄の時系列データをエクセルでダウンロードするマクロはあるのですが、投資信託の時系列をダウンロードするツールが見つかりません。誰がご存知の方いたらぜひ教えてください!
(今回は地道にコピペしました)
国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券、国内不動産の5資産について集計してあります。(新興国のインデックスファンドで古いのが見つからなかったため)
2004年6月~2009年3月
国内債権を用いた組み合わせ以外ではいずれも0.8程度の非常に高い相関があり、これでは分散の効果が非常に薄くなってしまいます。(長期的な相関係数はこちらに書かれています)
海外との分散投資が有効だったのは、景気が悪くなって株価が下がる=日本の国力が弱まり円安になるという図式が成り立ったためです。
しかし、今回は株安と円高が同時に起きたため、各資産が連動して動き、相関係数が高くなりました。
一方で国内債権は本質的に国内株式との相関係数がマイナスになるため、分散投資する上で非常に有効な投資対象と言えます。
以上のことから分かるように、時代と共に相関係数は著しく変化していきます。アセットアロケーションや現代ポートフォリオ理論を勉強しようとしてみようと思う人は、ネット上のデータを鵜呑みにせず自分なりにデータを検証してみて下さい。
ちなみに、リスクやリターンも時代と共に変化しますが、これは相関係数以上に長期のデータで見なければならないので公表データを信じるしか無いのが現状です。
データはyahooファイナンスより引っ張ってきました。
ちなみに、上場銘柄の時系列データをエクセルでダウンロードするマクロはあるのですが、投資信託の時系列をダウンロードするツールが見つかりません。誰がご存知の方いたらぜひ教えてください!
(今回は地道にコピペしました)
国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券、国内不動産の5資産について集計してあります。(新興国のインデックスファンドで古いのが見つからなかったため)
2004年6月~2009年3月
国内株式 | 国内債権 | 外国株式 | 外国債券 | 国内不動産 | |
国内株式 | 1 | -0.736 | 0.886 | 0.6136 | 0.866 |
国内債権 | -0.736 | 1 | -0.662 | -0.560 | -0.532 |
海外株式 | 0.886 | -0.662 | 1 | 0.856 | 0.887 |
海外債権 | 0.613 | -0.560 | 0.856 | 1 | 0.603 |
国内不動産 | 0.866 | -0.532 | 0.887 | 0.603 | 1 |
国内債権を用いた組み合わせ以外ではいずれも0.8程度の非常に高い相関があり、これでは分散の効果が非常に薄くなってしまいます。(長期的な相関係数はこちらに書かれています)
海外との分散投資が有効だったのは、景気が悪くなって株価が下がる=日本の国力が弱まり円安になるという図式が成り立ったためです。
しかし、今回は株安と円高が同時に起きたため、各資産が連動して動き、相関係数が高くなりました。
一方で国内債権は本質的に国内株式との相関係数がマイナスになるため、分散投資する上で非常に有効な投資対象と言えます。
以上のことから分かるように、時代と共に相関係数は著しく変化していきます。アセットアロケーションや現代ポートフォリオ理論を勉強しようとしてみようと思う人は、ネット上のデータを鵜呑みにせず自分なりにデータを検証してみて下さい。
ちなみに、リスクやリターンも時代と共に変化しますが、これは相関係数以上に長期のデータで見なければならないので公表データを信じるしか無いのが現状です。