平凡なリーマンが人生を楽しむために色々やってみる

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分散投資について 間近5年の相関係数を出してみた

2009年03月04日 22時04分51秒 | 投資
金融理論の前提条件となっている現代ポートフォリオ理論によって分散投資の有効性が証明されましたが、最近どうも金融商品の相関が強くなり理論が通じないような感じるため、2004年から5年分のデータから相関係数を計算してみました。

データはyahooファイナンスより引っ張ってきました。
ちなみに、上場銘柄の時系列データをエクセルでダウンロードするマクロはあるのですが、投資信託の時系列をダウンロードするツールが見つかりません。誰がご存知の方いたらぜひ教えてください!
(今回は地道にコピペしました)

国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券、国内不動産の5資産について集計してあります。(新興国のインデックスファンドで古いのが見つからなかったため)

2004年6月~2009年3月
 国内株式国内債権外国株式外国債券国内不動産
国内株式1-0.7360.8860.61360.866
国内債権-0.7361-0.662-0.560-0.532
海外株式0.886-0.66210.8560.887
海外債権0.613-0.5600.85610.603
国内不動産0.866-0.5320.8870.6031


国内債権を用いた組み合わせ以外ではいずれも0.8程度の非常に高い相関があり、これでは分散の効果が非常に薄くなってしまいます。(長期的な相関係数はこちらに書かれています)

海外との分散投資が有効だったのは、景気が悪くなって株価が下がる=日本の国力が弱まり円安になるという図式が成り立ったためです。
しかし、今回は株安と円高が同時に起きたため、各資産が連動して動き、相関係数が高くなりました。

一方で国内債権は本質的に国内株式との相関係数がマイナスになるため、分散投資する上で非常に有効な投資対象と言えます。


以上のことから分かるように、時代と共に相関係数は著しく変化していきます。アセットアロケーションや現代ポートフォリオ理論を勉強しようとしてみようと思う人は、ネット上のデータを鵜呑みにせず自分なりにデータを検証してみて下さい。

ちなみに、リスクやリターンも時代と共に変化しますが、これは相関係数以上に長期のデータで見なければならないので公表データを信じるしか無いのが現状です。


ETF(上場投資信託)の有効活用

2009年03月02日 00時01分29秒 | 投資
ETF(上場投資信託)とはExchange Traded Fundの略称で、日経平均株価やTOPIXのようなインデックスに連動することを目的に運用される投資信託です。しかし、普通の投資信託とは異なり、株式と同じように、証券取引所(東証・大証)で売買することが可能なのです。

そして何よりETFの最大の特徴は信託報酬が安いこと

僕の知る限り一番お得なTOPIX連動ファンドであるSTAM TOPIXインデックスオープンは信託報酬0.483%、信託財産留保額0.05%。マネックス証券では購入手数料は0円ですので、1往復にかかる手数料の合計は0.533%

それに対してETFのTOPIX連動型投信は信託報酬0.1155%。手数料の安いジョインベスト証券を利用した場合片道200円なので往復で400円(実際には積み立てていくので400円より安くなります)。売買手数料は50万円までは定額なので、一度に買う量が多いほど手数料は割安になります。仮に50万円分一度に売買したとすると売買手数料は0.08%であるため、手数料の合計は0.1955%となり、投資信託の1/3以下で済みます。
しかし、これが一回の購入金額が10万円だとすると手数料の合計が0.5155%となり、投資信託とほぼ同等になってしまいます。
また、ジョインベスト証券はかなり手数料が安い方で、例えばETFが充実している楽天証券では往復手数料が900円であるため、一回の購入金額が10万円だと1%を超えてしまいます。

ちなみに、TOPIX連動型投信の購入単位は最近100株→10株に変更になりました。少し古い記事だとETFのデメリットとして購入単価が高いことが挙げられていましたが、現在はそのようなデメリットはありません。

以上のことを踏まえてETFと投資信託の比較をまとめると、

・売買手数料が安い証券会社を利用すればETFが得
・一度の購入金額が大きければETFが得
・そうでなければ投資信託の方が得

となります。

インデックス投資をする人は基本的にドルコスト平均法を用いて毎月買い増して行くと思うので、毎月10万円以上の投資は現実的ではなく、投資信託の方が得であるケースが多いかもしれません。

そこで僕が考えるお得な投資法は、
・年二回のボーナス時にまとめてETFを購入する
・毎月投資信託を買い続け、まとまった金額になったらETFに乗り換え
の2通りです。
どちらが得かは投資に回せる金額によって変わってきますので、いざ収入を得て投資するようになった時に自分に合った方を選択したいと思います


投資方針について インデックス投資

2009年02月26日 16時11分24秒 | 投資
投資方針は以下の通りです

1.収入の3割を投資に回す(投資の中には現金資産=貯金も含む)
2.年利4%程度を目標とし、長期的視野で運用をする
3.ポートフォリオ理論に基づき分散投資をする
4.あくまで仕事を最優先として運用にかける労力は極力省く

この方針で投資するために、メインはインデックス投資とします。

インデックス投資とは日経平均のような株価指数(インデックス)に連動するファンドに投資をすることです。普通の投資信託ではなくインデックスファンドに投資するのには次のような理由があります。

投資にかかる手間がほとんどない
何も考えずに同じ投資信託を買い続けるだけなので、仕事をしながらでも簡単に投資できます。投資銘柄を一つ一つ調べて検証するなんて忙しいサラリーマンには負担が大きすぎて僕には無理です。

信託報酬が通常の投資信託に比べて非常に安い
投資信託がなかなか流行らない理由として信託報酬の高さが挙げられます。信託報酬はファンドマネージャーの人件費等の資産運用にかかる手数料のことで、運用が成功しようと失敗しようと問答無用に引かれます。通常の投資信託ではこの信託報酬が3%前後あることが多く、それ以上の運用成績を上げられなければトータルではマイナスになってしまうのです。
それに比べてインデックスファンドはインデックスに連動させればいいので運用の手間が少なく、信託報酬も1%未満となっており、格段にコストを抑えられます。

インデックスを上回る投資信託は半分以下
高い利回りを期待して投資信託を購入しても、実際にインデックスを上回る利回りを得られるのは半分以下しかありません。これでは高い手数料を払って専門家に運用してもらう意味なんかありませんよね。
この辺りの話については
ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理
に詳しく書いてあるので、興味あったら是非読んでみて下さい。



失敗続きの3年間で学んだこと

2009年02月24日 21時36分51秒 | 投資
僕は2006年1月に20歳の誕生日を迎えてすぐネット証券に講座を開き、株式投資を開始しました。誕生日までの半年間、自分なりに勉強してバーチャル投資でも成功し、「株ってちゃんと勉強すればちゃんと増えるじゃん!」とその時は本気で思っていたんですね。
しかし…

開始早々ライブドアショックで大暴落。
サブプライムローン問題で更なる大暴落。
リーマンブラザーズの破綻で世界恐慌。

という具合に、波乱だらけの3年間。
そんな大荒れの市場を経験し資金は大幅に減ったものの、代わりに得たものも大きかったです。

教訓その1 ~調べられる情報には限界がある~
確かに今の世の中探そうと思えばほとんどの情報が手に入ります。しかし、膨大なソースの中から必要な情報を探し出す作業は非常に困難で、時間の無いサラリーマン投資家にはかなり厳しい。
また、調べれば調べる程その銘柄に執着してしまい、判断力が鈍ることがあります。多少ネガティブな情報が出てきてもポジティブな情報を探してきて、ホントは業績悪化への第一歩なのに「これだけ○○が好調なんだから大丈夫」と思い込んでしまうんですね。

教訓その2 ~急激な環境変化による影響力は半端じゃない
それまでの業績がどんなに良くても急激な環境の変化で悪化したり、資金繰りに困れば最悪の場合黒字倒産もありえます。そして変化が急激であればあるほど「一過性のものですぐ戻るだろう」と考えてしまいます。これが波乱の3年間で痛いほど身に染みたことです。投資銘柄が少ないとこれにより致命的なダメージを負いかねません。

教訓その3 ~株価の予想は不可能~
これが僕が学んだ一番の教訓ですね。はっきり言って株価の予想は不可能です。これは断言できます。
株式投資ではよく「折り込み済み」という言葉を耳にします。これは企業が正式に発表する前に様々な情報から発表内容を予測し、発表時にはすでにその情報が折り込まれた株価になっているということです。これはつまり株価が未来の憶測によって動いていることを意味します。憶測で動いている以上そこには人の感情が存在し、感情によってバブルが生じ、業績とのギャップによってバブルが弾け、感情によって必要以上に暴落するのです。この3年間でこのように生じた大小のバブルを何度も見てきました。
また、その1,2に書いた様に業績を予想すること自体ほとんど不可能であるため、株価の予想なんて誰にも出来るわけないのです。


とまぁ、書いてみるとどこかで聞いたような文言ですが、実際に経験したからこそ自分に合ったスタイルが見えてきたんだと思います。