緊急投稿！！ Fsファンのための甲子園球場観戦「対策」（2008年6月22日までトップに掲げます）

　昨日（2008年6月18日）の試合の結果、この土・日に甲子園で開催されるファイターズ戦が、交流戦優勝の行方を決めることとなりました。
　それだけに、この試合を観戦する阪神ファンはかなりヒートアップすることが予想されます。となると、懸念されるのが阪神ファンによる暴力沙汰です。
　特に、阪神が連敗するとなれば、逮捕者が続出した2005年の日本シリーズ、応援団が球場職員を恫喝した2002年の巨人優勝決定試合、1973年の対巨人最終戦後の暴動のような事態が再発する恐れも否定できません。
　念のため断わっておくと、確率論でいけば、阪神ファンの暴力の被害に遭うビジターファンは極めて少ないはずです（一般社会で暴力事件に遭遇する確率より低いかどうかは分かりませんが）。
　かくいう私自身、これまでビジターファンとして何回も観戦していますが、直接的な被害と言えば、背後からフライドポテトを投げつけられたぐらいです。って、甲子園ではこんなの被害のうちにも入りませんが。
（ちなみに、罵詈雑言や挑発の類は、なかった試合を思い出すことができません）
　なので、実際のところ甲子園に来るファイターズファンの大多数が、不快な多いこそすれ、身体的な被害を蒙らずに観戦することができるとは思います。
　ですが、だからといって安全な観戦の保証はどこにもありません。繰り返しますが、優勝のかかった試合、あの阪神ファンがさらにヒートアップする試合なのです。
　暴力の被害を受けたとして、悪いのは暴力を振るった方です。絶対にそうです。
　ですが、そんな被害を受けずに済むのであれば、その方が良いのも間違いありません。何かあってからでは遅いのです。
　そこで、今回は緊急に私が思いつく限りの自己防衛策をまとめることにいたしました。これが役に立たないことを祈ってはおりますが、まさかのために覚えておいていただければ幸いです。

1. 球場職員と警備員、警察官の位置を常に確認する
　何かあったとき、まず頼るべきは球場にいる職員や警備員です。特に、試合によってはビジターファン保護のために、ビジター席を兵庫県警の警察官が囲むこともあります。
　ですが、ビジター席以外での観戦の場合、あるいは買い物等でビジター席を離れる場合は厄介です。
　そのような時のために、球場職員・警備員および警察官の配置を確認しておくことをお勧めします。そうしておけば、トラブルになった時にいち早く助けを求めることができます。

2. 単独行動は控える
　阪神ファンの中には1人でも相手チームの応援席に出かけて狼藉に及ぶ者もいますが（参考）、やはり一般的に考えて、数的に不利な状況の方が危険です。
　人数が多ければ向こうが自重することも考えられますが、逆に言えば、数が少なければ叩きやすいと思われるフシもあります。
　なので、観戦中はなるべくご同行の方と一緒に行動すること。お一人での観戦ならば、なるべくファイターズファンが比較的多いところに身を置くことが大事です。孤立無援は可能な限り控えたいところです。

3. 酒に酔った阪神ファンには絶対に近づかない
　私がこれまで見てきた限り、トラブルを起こす阪神ファンは酒に酔っていることがしばしばです。
　先に参考として出した例でも、逮捕された阪神ファンは酒に酔っていましたし、去年も甲子園での2試合目に、酔った阪神ファンがビジター席に乗り込もうとして球場職員に止められていました。
　ですので、酒に酔っている阪神ファンを見かけたら、できる限り距離を置き、絶対に近づいてはいけません。
　こちらがなんとも思ってなくても、阪神ファンでないというだけで腹を立てる者もいるのです。君子危うきに近寄らず、です。

4. 挑発に乗らない
　阪神が得点した場面、あるいは相手側にミスが出た場面で、阪神ファンがグランドに向かってではなく、ビジター席に向けてヤジを飛ばしてくることがままあります。
　実際、昨年レフト下段の阪神ファンが再三にわたってファイターズファンを挑発する場面がありました。
　私も正直なところ非常に不快でしたし、頭に血が上るのを感じてはいたのですが、これで挑発に乗っては身もフタもありません（特に、私の場合ケンカはからっきしダメですし……）。
　いくら腹が立っても、挑発に乗って自分がトラブルを起こす側には絶対にならないこと。もっとも、これは甲子園球場に限った話ではありませんが……

5. 勝てば二次会終わりまで球場待機、負ければ即撤収
　試合終了後、観客が出口に殺到する時間は、阪神ファンとの接触が一番多くなります。その分、トラブルの火種も多くなります。
　それを避けるには、なるべく人の少ない時に退場するに限ります。
　ファイターズが勝った場合、阪神ファンは比較的早く帰ります。ということは、それを球場内でやり過ごせば、比較的空いている時間帯に退場することができます。
　逆の場合は、阪神ファンの多くが二次会等で球場や球場周辺に長く残ります。その場合、即座に退散するのが上策。調子に乗った相手の挑発や暴言を受けないためにも、走り去るぐらいの勢いで帰りましょう。

6. 帰りの甲子園駅は避ける
　甲子園球場の最寄駅は、阪神甲子園駅。ですが、試合終了直後は観戦帰りの乗客が殺到し、改札制限を行うことすらあります。また、電車内も通勤ラッシュ並みの混雑になります。
　ですので、甲子園駅以外の駅を利用し、混雑を回避するのが望ましい帰り方です。JRであればバスでJR甲子園口駅に行く手もありますが、バスのダイヤが混乱することもままあります。
　しばしば使われるのが、甲子園の隣にある久寿川駅。普通しか止まらない小さな駅ですが、甲子園とは比べ物にならないほど空いていて、かつ球場からそう遠くないという利点があります。
　球場から久寿川までのルートをこちらの地図に示しましたので、ご参考になれば幸いです（ちなみに、駅は線路沿いを歩き、公園を越えた先にあります）。

×　それでも、何か起きてしまったら……
　どれだけ注意していても、トラブルに巻き込まれてしまうことがあります。
　球場内であれば、球場職員や警備員、あるいは警察官がいるのですが、球場周辺ではそうもいきません。
　ただ、甲子園球場の斜め向かいには甲子園警察署という大きな警察署があります。まさかの時には、ここの存在を思い出してください。
　なお、念のため甲子園警察署のウェブページと地図をリンクしておきます。

　以上、つらつらと観戦対策について書いてきました。
　繰り返しになりますが、甲子園球場でトラブルに巻き込まれる可能性は決して高いわけではありません。でなければ、今頃私はパンチドランカーになっていてもおかしくないわけですし。
　ですが、安易な行動でトラブルを誘発することは避けなければなりません。用心はするに越したことがないのです。

　そして、特に札幌から来られるファンの方に、ぜひ考えていただきたいことがあります。
　甲子園球場では、ビジターの洗礼を嫌というほど受けることでしょう。怖い思いをすることもあるかも知れませんし、札幌ドームでは考えられないほどの緊張感を強いられることと思います。
　そこで考えてほしいのです。札幌のビジターファンのことを。
　言わずと知れたことですが、甲子園と札幌ドームでは、ホームチームのファンのあり方ははるかに違います。
　札幌ドームのファンの方が、よほど人間としての分別があると思うのは、なにもファイターズファンだけではないでしょう。
　ですが、何気ない行動の中で、ビジターファンの自尊心を傷つけることもあるかも知れません。対戦相手として払うべき敬意を欠いた言動に、自分で気づかないことがあるかも知れません。
　別に相手のファンにヘンな遠慮をしろというのではありません。ですが、マナーやルール、野球ファンとしてのわきまえは、やはり忘れたくないもの。
　破落戸を多分に含む4万数千人の集団は、そのことを思い起こさせる唯一無二の反面教師なのです。
　阪神ファンを見て、野球ファンとしての自分のあり方を振り返る。これこそが、甲子園での観戦を終えたあとの最大の「対策」なのです。