〔観戦記〕香川OG対阪神二軍戦＠オリーブスタジアム（3/17・後）ファンタジスタの素材発見！

　1年半ぶりにオリーブスタジアムにやってまいりました。市街地から離れているのが難点ですが、相変わらず海と山に囲まれたのどかな球場です。
　しかし、この日は強豪阪神タイガース二軍を迎えてのチャレンジマッチ。いやがおうにも力が入ります。



　球場前では、香川のマスコット「ガイナ君」がお出迎え。1年半前に比べると、動きが格段にスムーズになったように思います。



　球場に入ると、香川のグッズがいろいろ置いてありました。品揃えも結構増えたものです。まずは応援ということで、私はメガホン（700円）とシリコンバンド（300円）を購入。



　当然ながら、阪神グッズも売っていました。



　本日三杯目（＾＾;;）かけうどん（300円）です。値段といい味といい、球場のうどんだからといって侮れませんよ。



　この日のスタメン。豊さんがこんなところにorz
　阪神は鳴尾浜の主軸喜田・桜井を立てるなど、なかなかに本気な感じです。入場の時にもらった参加選手リストには浅井・杉山・筒井和・岡崎・岩田と、歴代の自由枠・希望枠選手がずらりと揃っており、まさに壮観です。あれ、目から何かが……



　一方、オリーブガイナーズの先発は昨年広島を戦力外になった天野。NPB復帰を目指す彼が、勝手知ったる阪神二軍を相手にリベンジに挑みます。
　ところで、先ほどのスコアボードに「シェピー」とあったのをご覧になったでしょうか？私もなにかいなと思ってたら、コチラの選手だそうです。



　彼は本名をシェパード・シバンダといい、資料によればジンバブエ代表の主軸打者とのこと。助っ人というわけではなく、ちゃんとテストを受けて入団した選手です。



　さてさて、両チームの選手が整列しました。これから試合前のセレモニーです。



　国家独唱を務めたのは、香川キャプテンの井吉。歌詞をはしょることはありませんでしたが、肝心の歌唱力はというと、とりたててすごいということもなく（苦笑）



　続いて始球式。今度は西田真二監督（広島→愛媛監督→香川監督）がピッチャーを務め、打席には対戦相手の阪神平田二軍監督が入ります。
　NPBでも実現しなかった（2人とも野手だから当たり前なんですが）夢の対決は、三塁戦ファール→ボール→セカンドフライという結果でした。



　間もなく試合開始です。その前に、阪神の応援席を偵察しにいくガイナ君（笑）
　さて、試合は初回から動きます。1回裏、香川3番の丈武（じょうぶ）がライトにライナー性の先制ソロを放ち、香川がいきなりリードを奪います。



　直後の守備で、ファンの応援に応える丈武。これを見た若い女性ファンが一言、


　「成長した！ホンマに成長した！
　あいさつがはよなった！！」


　妙な誉められ方をされてます（笑）



　一方の天野はボール球の多い投球ながら、鳴尾浜の強力打線を4回までノーヒットに抑えます。画像は三振を奪って盛り上がる香川の応援席。



　一方の阪神応援席。普段なら圧倒的な人数で勝負するはずが、この日はご覧の通り。応援団も二軍という感じで、ひどいときには応援歌が途中で止まってやり直しになることも（苦笑）



　ですが、笑ってばかりもいられません。阪神との試合ではそれなりの観客数を期待したいところなのに、この程度の入りでは非常に寂しい。
　一軍と試合ができれば、観客数はがぜん上がるんでしょうが、この辺は中長期的な課題になるでしょうね。



　閑話休題。好投を続けてきた天野でしたが、5回表、この日初めて打たれたヒットが喜田の同点ソロ……この後も桜井に2塁打を打たれますが、その後は踏ん張って逆転を阻止します。



　裏の攻撃は無得点で終了し、5回を終わって1-1の同点。ここでグランド整備の合間に、新入団選手の紹介がありました。それぞれ一言ずつ自己紹介をする場面がありましたが、さすが天野はNPB経験者、他の選手とは比べ物にならないほど話し方に貫禄がありました。
　直後の6回表、2アウトまでは難なくこぎつけたのですが、2番大和のサードゴロを丈武がファンブル。これには香川の応援席からも、


　「あ゛ーっ、丈武スペシャルが出た……」


ってな声が。どうもこの丈武君、打撃はいいが守備がイマイチなサードのようです。


　NPBでもよくある話ですが。




　ここで香川は先発の天野から下地に交代。下地は浅井の代打で出てきた庄田をサードゴロ（今度はちゃんと取りました！！）に打ち取り、リードを許しません。
　すると6回裏、香川打線にチャンスが訪れます。四球にヒット、さらには暴投が重なり1死2,3塁。この場面でバッターは先ほどの丈武。



　丈武が放った打球は三遊間をキレイに破る2点タイムリー！香川が再び勝ち越しに成功します。
　ここで一気にたたみかけたいところでしたが、あろうことか、この丈武が牽制に誘い出されてタッチアウト。
　打ったかと思えばエラー、また打ったかと思えばボーンヘッド。

　どうやら私は高松でファンタジスタの素材を発見したようです。



　それはさておき、香川は7回にも1死満塁から内野ゴロの間に1点を加え、これで4-1とします。



　8回表、香川は守護神松尾を投入して逃げ切りを図ります。一方われらが丈武はサードからファーストへ。で、守備はどんな感じかというと、




　一応補足しとくと、ボール回しの場面です。
　さて、この回からマウンドに上がった松尾は阪神打線相手にきっちり四者凡退。NPBでの守護神を目指して、まずは形から入るという戦略のようです。ただ松尾の安定感は抜群なようで、



　8回終わった時点で阪神の旗が片付いてます（苦笑）



　その松尾は9回も期待に応える四者凡退で、香川オリーブガイナーズが阪神タイガース二軍に勝ちました！



　勝利監督インタビュー。西田監督は投手力を勝因としてあげていますが、私に言わせれば香川のファンタジスタ・丈武あっての勝利です（笑）



　ヒーローインタビューは二番手投手下地と3打点の丈武。



　一方、平田監督もインタビューを受けています。なんか見られてます（笑）



　試合は終わりましたが、練習はまだ続きます。



　今年から就任した柳田コーチ登場。



　内野では香川の選手がノック。外野では阪神の選手がダッシュ。どちらもさらに上を目指す選手たち、まだまだやることはたくさんあるのです。
　もう少し球場の様子を見ていたいとも思うのですが、帰りの電車も気になるところ。再訪を願いつつ、オリーブスタジアムを後にしたのでした。



　で、仕上げは高松駅構内の「連絡船うどん」。その名の通り、かつての宇高連絡船で出されていたうどんの味をベースにしたものです。



　店の前には、連絡船「眉山丸」の舵が飾られています。



　かけうどん（300円）です。旅愁をそそられる味でした。

　それにしてもいい遠征でした。高松の風情もうどんも満喫し、何よりいい試合を見ることができましたからね。
　それに加えて、将来NPBでも期待できそうな選手を見つけたのは嬉しいところ。天野が元気だったのもよかったですし、この日の試合でリードを務め、「今最もNPBに近い」という堂上や、香川の押しも押されぬ守護神松尾もよかったです。
　ただ、当ブログとしてはやはり香川のファンタジスタ・丈武を強力にプッシュしたいところ。打力はあるけどときどきやらかす。それでいてファンから愛されるなど、素質は十分と見ます。
　「ネタ系華のある選手がいない」とお嘆きの各球団関係者の皆さん、
今年が獲得のチャンスです！（＾＾;;）