滴洋日記 ~古典と歴史の迷い道~

大好きな古典と歴史の散歩道。歩くほどに踏み迷う・・・
お付き合い下されば幸いです

平安装束体験所での装束体験

2009-05-19 15:05:57 | つれづれ
連休前、少々忙しい事があって、ブログ更新もできずにいました。
連休こそ、ゆっくりと更新を・・・と思ってましたのに・・・

オバカサンの私はトツジョとしてパズルゲームのサイトにハマってしまったんです
何もせず、ひたすらゲーム三昧・・・
気がつけば連休は終わって、仕事が・・・

ところが新型インフルエンザの影響で、今週の仕事がキャンセル!
少し余裕?ができたので、やっと更新を・・・

と言っても、スゴイ手抜きの更新です

姫さまと女房
お友達のなぎさんとご一緒に、4月30日に京都の平安装束体験所で装束体験をしてきました。
なぎさんは、かねてからの念願の小袿姿、私は十二単を着装しました。

小袿というのは高貴な女性の準公式の装いです。
ですから、なぎさんはなぎ姫さまにならしゃりました

私の着たのは十二単。
これは本来は女房装束というのが正しい言い方ですけど、十二単という言い方一般的になっていますね。
以前は「これは間違い!正しい言い方をするべきだ!」なんて思ってましたけど、この言い方が定着しているのにはそれなりの理由もあるのでしょうから、最近の私はあまりカタい事は言わないようになりました。
年取ると人間丸くなるのかしら?

女房装束と言ういい方からも分かる通り、これは宮中などにお仕えする女房の仕事着(制服)です。
このあたり、誤解している人が多いようで、ドラマなとでお姫さまが、裳唐衣を着けた女房装束、お仕えする侍女が裳唐衣なしの袿姿という事がよくあります。
最近ではNHK『その時歴史が動いた』の源氏物語を取り上げた回でもこの間違いがありました。

さて、私は女房装束で、ろす内侍に変身しました。

なぎ姫さまにお仕えしているつもりでしたが・・・
考えてみれば、宮中に勤める内侍が、一貴族の姫さまにお仕えするってヘンですよね
そこで、私ろす内侍は、昔なぎ姫さまの乳母としてお仕えしていましたが、その後、お召しを頂いて内侍として出仕したという事に(笑)

今は、宮中で最古参の内侍として、その昔高齢ながらも内侍を勤められて光源氏さまや頭中将さまと浮き名を流した源内侍どのの再来か?などと若い女房たちにけむたがられながらもお勤めに励んでおります。
あっ!ろす内侍は、源内侍どのと違って、浮き名を流したりはしておりませんよ!

むつきのうちからお育てしたなぎ姫さまの事は今も気になって、折りを見つけてはお訪ねしています。
この日も、久しぶりのお喋りを楽しんできたのです

というシチュエーションで、装束体験を楽しんできました

平安装束体験所の事
装束の着付け方法には、山科流と高倉流があります。
着付け方法と書いてしまいましたが、着付けだけではなくて、布の調達や縫製など全てに違いがありますが、ここで書くと煩雑になり過ぎるし、私も本当の所はよくは分からないので、この二種類があるという事と、こちらでは山科流でしてられますという事だけ書き留めておきます。

簡単なお化粧もして下さるという事でしたが、とても丁寧にきれいにして下さいました。
私など、かなりオバアサンに近くなってますけど、上手くカバーするようにして下さって、少しはオンナマエが上がったような気が・・・
鬘も用意して下さってるので、本当に平安の世にタイムスリップした気分でした。

また、装束の事などいろいろお話しくださって、とても勉強になりました。


おかげさまで、楽しい一日を過ごす事ができました。
お誘いくださったなぎさん、カメラウーマンで活躍して下さったくたくたさん、そして平安装束体験のみなさま、ありがとうございます。

リンク
私のカメラの画像がまだパソコンに取り込めてません。
アップにはまだ少し時間がかかりそうです

でも、なぎさんがご自身のサイト「花橘亭~なぎの旅行記~」 に、とても詳しい体験記をアップして下さってます。
どうぞ、ご覧下さいませ。こちらです
「花橘亭~なぎの旅行記~」内の平安装束体験所 小袿姿体験のページ

楽しい一日を過ごさせて頂いた「平安装束体験所」公式サイト
カメラウーマンをして下さったくたくたさんのサイト「京と陰陽道楽」