夢への道筋

青臭いけど、人が夢の実現のために発揮できる力って無限。夢を実現するための方法論について徒然なるままに。

説明責任

2007-06-10 12:49:55 | ちょっといいはなし
今日は久々にサンデープロジェクトを家で見ていたら、今話題のグッドウィルの折口会長が出演していた。


渦中できちんとテレビに出演するのは偉いと思ったが、内容はヒドかった。


何がヒドく感じたかを整理してみると、

1)必要以上に謝罪している感じがした。ここまで謝りすぎるのには違和感を感じた。そして、今にも泣きそうな表情。企業のリーダーは泣けば許されるわけじゃないのに。。

2)事情があって話せないだけかもしれないが、あまりにも詳細を把握しなさすぎ。知らないことが多すぎて、謝ってるだけ。ガバナンスがいかにも弱そうな印象を改めて与えてしまったように感じる。また、なぜグループ内で事業譲渡をしようとしたのかも、いかにも軽い判断だったような説明だった。何をするためにテレビに出演してるんだろう?と感じた。

3)ここ数年はコムスンの現場には出ていなかったと話していた。グッドウィルグループにとってコムスンはそこまで売上比率が高くないのかもしれないので、分からないではないけど。。。最高指導者にこう言われてしまうと、頼りなさすぎ。


以上のことから、折口会長の話す「理念」「志」という言葉が非常に陳腐に響いた。
「理念」「志」という言葉が陳腐に響いた瞬間にその指導者の求心力は消滅したように映るのだなあと改めて感じた。

そして、田原総一郎の誘導かもしれないが、折口会長は実業家ではなく虚業家だというレッテルを貼られていた。


そして、何より問題なのは、説明責任を果たしているようにはまったく見えなかった。謝罪よりも説明責任を果たすためにテレビ出演をしているじゃないのかなあ?と感じた。

折口会長の映像を見ながら、今この瞬間から気を付けようと思ったこと。

1)把握できていないことを徹底的に排除する
2)現場をしっかり見届ける。
3)自分が決断を下したことは、自らの責任において組織の末端まで徹底させる
4)修羅場に陥っても成長のチャンスだと思って、修羅場を最大限楽しむ


久々にSFCに行ってみました

2007-06-03 01:39:00 | ちょっといいはなし
今日は会社のメンバーと一緒に、何年かぶりにSFCに行きました。

通学しているときは、たいしていい場所とは思っていなかったのですが、天気もよかったせいか、SFCってこんなにいい場所だったっけ?という素晴らしい気分になりました。

僕は大学の入学式の次にあるガイダンスが初SFC登校日だったのすが、今日は、14年前(もうそんなに経つのか。。。)の1993年4月当時の気持ちが鮮明に蘇りました。


その日のガイダンスはΩ11という教室でやっていたのですが、14年ぶりにその教室に潜入しました。

当時はめちゃめちゃ広い教室だなあという記憶があったのですが、今日はそれほど広くは感じませんでした。それから壇上に立ってみましたが、今ならこの部屋の大きさなら壇上で熱く語れそうだなあという気分になりました。


このキャンパスに来て、いろいろな人たちと出会い、刺激を受け、触発されなかったら、今の会社は存在してないだろうなあと改めて思いました。

あの当時の自分は、おそらく今の自分をまったく想像出来ないだろうけど、今の自分が当時の自分を振り返ると、特に違和感を感じないというか、一貫性のある行動を取り続けて来たなあというのが正直な実感です。

そして、これまでの一日一日が良くも悪くも今の自分の血となり肉となっているなあと痛感しました。やはり、一日一日を大切に生きなければ駄目ですね。


違和感がないというのは、僕の性格なのかもしれませんが、僕は行動をするときに「理想を現実に近づける」ことと「現実を理想に近づける」こと双方を同時に実行しています。

「理想を現実に近づける」をやりすぎると理想を見失い迷走する可能性があります。「現実を理想に近づける」をやりすぎると現実と理想の摩擦に苦悩しながら、発狂するか無頓着になる可能性があります。


僕は結構妥協するタイプなので、この二つのバランスを重視し、極端な行動をとってきてないなあという思います。

それが継続の秘訣になっているかもしれない一方で、まだ自分の満足の行く大きな成果を出し切れていない原因でもあるとも思っています。


そして今日はこの本を読みました。
読もう読もうと思っていたのですが、GMO熊谷社長のブログにも紹介されていたので、読んでみました。




この本では、現実を理想のギャップを受け入れないの出来ない猛者(同時に弱者でもある)たちの壮絶な格闘が描かれていました。

かなりオススメです。

非常に生々しいですが、すべてを曝け出し、摩擦を恐れずに、非常に濃厚な人間関係を持って仕事をしている人だなあと思いました。自分もそうなのですが、なかなかここまで全てをぶつけながら人との強い関係性を作りながら仕事をしている人は若い世代は特に少ないんじゃないかなあと思いました。

命懸けの仕事というのはこういうのを指すんだろうなあと感じました。


現実と理想を中途半端に折り合いをつけるのではなく、命懸けで、とことんぶつけ合いながら、一緒な目的地に向かって航海が出来る仲間との関係性を今以上にしっかりはぐくむ必要があるなあと感じました。

そのためにも「コイツとなら勝てそう」だいう期待感やそれの裏づけとなる実績を積み重ねることや、「コイツとなら万が一負けても納得できる」という信頼感をどう作っていくかが重要ですね。

この本を読んでも感じたのですが、理想のために不可欠なリスクは恐れずに立ち向かいながら、結果がついてくるとはじめて、本物の信用につながるんだろうなあと思いました。



今日は、SFCで自分の信念を確認し、いい本を読んで仕事へのアプローチを再確認しました。

どんなにハードルが高くても挑戦し、結果を出しても現状に安住せず、そして、無様に負けて痛手を被ろうとも志のために戦い続ける人生をこれからも歩み続けようと決意を新たにしました。

有言不実行にならないようにがんばろう。