サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

ACL準決勝 浦和vsG大阪

2008-10-23 06:53:07 | Weblog
夕べのACL準決勝の浦和vsガンバは見ごたえのあるいい試合だった。前半だけをみれば浦和の楽勝だと思ったが、今シーズン浦和がリーグでも勝てない理由が出た試合だった。

浦和の弱点は一旦リズムが悪くなるとそれを修正できないことだ。これは選手交代の遅さとも関係があるが、リードを許して点を取らざるをえなくなくなると、前掛かりになりすぎて中盤がスカスカになってしまう。

最大の問題点は2トップとポンテの3人だけで攻撃をしていることだ。もちろん両サイド、ボランチの選手も攻撃に絡むのだが、非常に攻撃が単調である。エジは真ん中で張るタイプだろうが、大きくふかしたり、空振りしたりと大ブレーキ。

高原は1ゴールしたものの、本来ならばエジのポジションでポストプレーをこなして「王様」ポジションでいいはずなのだが、中盤までボールをもらいにいったり、はたまた守備まで手伝う始末で肝心なときに前線にいない。

これならばよく動く田中と高原のコンビのほうがいいと思う。そして高原はサイドに流れてもいいのだが、中盤まで下がるべきではないだろう。胸でトラップしてそのままボレーシュートをしてバーをたたいた惜しい場面があったが、ああいうプレーこそ相手のDFに脅威を与えるのであって、高原の特徴である。

そして浦和は早いパスを回されるとついていけない。アデレードはガンバと同じような高速パスを多用するのでアデレードにしてみれば、ガンバよりも浦和のほうが組しやすかっただろう。

ガンバはACLで強い。1次リーグからまだ負けていないし、アウエーでも負けない。また逆転勝ちが多い。非常にタフなチームである。

日本代表はガンバからロニとルーカスを抜いて、高原と大久保でも入れたほうが完成度が高いのはないだろうか。ガンバの選手の中では常時代表に定着している日本人選手は遠藤くらいにもかかわらず、あのような美しいパス回しから相手を切り崩していくサッカーは感動的だ。

代表に日本人監督をもってくるのであれば西野さんでもいいのかも知れないと思った。

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