ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

スペイン・プレスのビートルズ「サージェント・ペッパー」

2013年01月03日 | ザ・ビートルズ
 ご承知の方も多いと思うが、雑誌Rolling Stones に音楽に関する各セクション毎の順位が発表されている。(最新のアップでは映画も。)アルバム500枚(500 Greatest Albums of all time)のベスト1に選ばれたのがザ・ビートルズのSgt. Peppers Lonely Hearts Club Band である。(ちなみに第2位はビーチボーイズの Pet Sounds。そしてビートルズは10位以内に4枚が選ばれている。)私もビートルズの中では一番良く聞いたアルバムである。好みで言うとAbbey Road と双璧ではあるが。そして今私の手元には3枚のアナログ盤がある。上の右が最新リマスターによるアメリカ盤、左がモノラル仕様の国内盤(ジャケットの右側に置かれている人形の顔が収まりきれず欠けてしまっている)、そして、中学生の頃に最初に買ったのが下のLP。その時何故かはよく覚えていないのだが、私は輸入盤を購入。店での標記が「西ドイツ盤」とされていたので、つい最近までこれはドイツ・プレスだと思い込んでいたのだが、改めて見ると実はスペイン盤であった。ジャケットはシールドされてツルツル、組み立て用のインナーも付属し、レコードは厚くて重い。Made in ○○という標記がジャケットに見あたらないので気がつかなかったし、子供の頃の思い込みでそのまま来ていたのだ。しかし、レーベル面を見ると、英語タイトルの後に、曲によってスペイン語タイトルが記載されている。今となっては実にレアな盤を所有していることになるが、私にとってはこれが聴きなじんだサージェント・ペッパーである。
 そして、もうひとつ、モノラル盤はステレオ盤とこんなに違うということも新たに発見。特にアルバムタイトル曲のリプライズでそれが顕著。こうなると作品としては全く別物である。実はこの違いを私はリマスターのモノCDを聴いて初めて理解したのである。手元にあったモノLPも手に入れてからほとんど聴いていなかったので、これまた気がつかなかった。今でこそバージョン違いやら別ミックスの曲が日常茶飯事だが、ビートルズに関しても少なからずそのようなことがある、だからマニアの研究心を向上させ、聴く方もビートルズの奥深さを感じるのだろう。
 新年の聴き初めとして、今日はこのスペイン盤に針を落としてみようと思う。





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