ろこめっとのこれでいいのかな?

社会問題と子ども関連にしぼって再開します!

潜む大量冤罪の影 過去の清算は犯罪者だけではなく、警察、検察、裁判官も必要だ

2010年07月03日 10時28分33秒 | ご存知ですかこんな問題
ああ、やっぱり。
またそんな報道が流れた。

3人殺害の証拠、病死・死刑囚とDNA不一致

神奈川県三浦市で1971年、食料品店主ら親子3人が殺害された「三崎事件」で、昨年9月に病死した荒井政男・元死刑囚(当時82歳)の車で見つかった大工道具袋の血痕が、DNA鑑定の結果、元死刑囚のものと一致しなかったことが2日、分かった。

 確定判決では、道具袋の血痕の血液型が店主のものと一致したことを有罪の証拠の一つとしたが、荒井元死刑囚は「血痕は自分のもの」と主張。再審を請求している弁護団は、横浜地裁横須賀支部(忠鉢孝史裁判長)に鑑定を要請したが、主張は裏付けられなかった。

 弁護団の青木孝弁護士は「我々の主張と違う結果だが、DNA型は3種類出ており、確定判決の『父親(店主)1人の血痕』との認定も崩れた。結果的に判決の証拠の一角を崩した」と話した。弁護団は、引き続き再審開始を目指す方針だ。鑑定は、同支部が神奈川歯科大(横須賀市)の山田良広教授(法医学)に依頼した。


実は少し前にも似たような報道があった。
特にみなさんの記憶に新しいのは足利事件と志布志事件だろう。
特に志布志事件は極悪で、何十人もの罪なき一般市民を、拷問のような取調べによってとった自白で有罪にしようとした卑劣極まりない警察の暴走である。
つまり、ある日突然みなさんのだれかが見に覚えのない罪で逮捕され、自白を強要される恐れが多分にあるということだ。

ここで1つ、とんでもない事件の裁判を紹介しよう。
袴田事件である。
これは、1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で発生した強盗殺人放火事件の判決までのことを一般的に言う。
実に警察が無茶なことをしていたのか、それがうかがえる。

まず1つ目の無茶。
ボクサーだった袴田は簡単に人を殺せるだろう。殴るのが商売だから。
これがいかに認識不足で旧世代発想かは皆さんならご理解いただけると思う。
スタートがこれだから以下もすさまじい。

2つ目。
袴田氏の部屋から押収した血痕つきパジャマを事件当時の衣類として証拠提出。
その衣類が証拠として不確定なものとされた直後、味噌タンク内から新たに発見したという5点の衣類が事件当時の衣服とし、再提出。
もうむちゃくちゃもいいところである。
しかもタンク内から見つかったのは事件から14ヶ月後。
そんな期間そこを調べなかったのか? とぜひ聞いてみたいところだ。
しかも新たに発見された衣類は袴田氏が着ることができないミニサイズ。
警察の言い分は「味噌につかっていたため縮んだ」である。
子どもの言い訳にしか聞こえない。
さらに凶器とされたのは栗小刀である。
被害者の傷と比較するとまるで寸法が合わない。

3つ目。
拷問のような取調べ。
袴田への取調べは過酷をきわめ、炎天下で平均12時間、最長17時間にも及んだ。さらに取調べ室に便器を持ち込み、取調官の前で垂れ流しにさせる等した。
睡眠時も酒浸りの泥酔者の隣の部屋にわざと収容させ、その泥酔者にわざと大声を上げさせる等して一切の安眠もさせなかった。そして勾留期限がせまってくると取調べはさらに過酷をきわめ、朝、昼、深夜問わず、2、3人がかりで棍棒で殴る蹴るの取調べになっていき、袴田は勾留期限3日前に自供した。取調担当の刑事達も当初は3、4人だったのが後に10人近くになっている。
(wikipediaより抜粋)
みなさん、これ、警察のしたことです。
一応ね。

4つ目は死刑執行について。
実はいまだ存命である。
なぜかというと、死刑執行すると必ずメディアが冤罪ではないかと騒ぐと恐れているからではあいかといわれている。
つまり司法関係者もあの判決は冤罪じゃないか…と思っているのである。
実に恐ろしいことだ。
法の番人が身内の違法については放置している


なぜこんな取調べがされたのか。
それはある刑事の影響が大きい。
紅林麻雄という元刑事である。
現在の静岡県藤枝市出身。国家地方警察静岡県本部刑事課員として、浜松連続殺人事件などの数々の事件を解決した名刑事であると言われていたが、現在ではその評価は無い。また二俣事件における山崎兵八の書籍においては、収賄の疑惑も暴露されている。

531回の表彰を受けたが、取調べにおいて拷問とそれによって得た自白をいかにして合法とするかを考案したとして、後に「拷問王」と評された。紅林は様々な拷問の手法を考案したが、実行には直接関与せず、部下に指示を出していた。

幸浦事件、二俣事件、小島事件、島田事件の被疑者を拷問で責め落として、自白を取った。この4事件中、島田事件を除く3事件は一審・二審では有罪判決(幸浦事件・二俣事件は死刑、小島事件は無期懲役)が出たが、その後に無罪が確定した。また、島田事件も最高裁で死刑判決が確定したが、その後再審で無罪が確定した。全てが冤罪であった。
wikipediaより抜粋


いまだにこの紅林麻雄の亡霊が警察を支配しているのだろうか。

最後に1つ。
さまざまな冤罪が明るみに出ているが、検察、警察のコメントを紹介したい。
(問)この冤罪についてコメントをお願いします。
(返答)捜査は適切に行なわれたと信じる」

この慣例をくつがえしたのは足利事件のみである。

日本一自浄能力がないといっても過言がない組織、それは警察の刑事ではないだろうか。

ただし、1つだけ付け加えておきたい。
地域化(交番勤務など)、交通課をはじめとする前線に出る警官もそうかというとそうではない。
あくまで組織がおかしいのである。
それに個人の良心が抗えないのが問題なのである。

なお、裁判についても書くと長すぎるため、またの機会に譲りたい。


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1 コメント

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 (匿名希望)
2011-12-18 14:44:39
怖い 怖い
今は紅林刑事のような人がいないと信じたい。
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