銀行カードローンCM、消費者金融の2倍 本数規制なく

2017-05-14 09:00:42 | 日記
アラド戦記 rmt│arad rmt
 銀行が無担保で多額のお金を貸すカードローンで、テレビCMの本数が消費者金融を大きく上回ることがわかった。消費者金融は本数が規制されるが、銀行は規制外のためだ。多重債務の懸念もあり、銀行の中には放送を減らす動きも出てきた。

 民間調査会社の調べでは、2011~16年度の大手銀行(三菱東京UFJ、三井住友、新生=レイク)と消費者金融(アイフル、アコム、SMBCコンシューマーファイナンス=プロミス、モビット)のCM放送本数(1本=15秒換算、関東地区)を比べると、最近は銀行が2倍程度。16年度は三井住友が約3020本、新生が約2230本、三菱東京UFJが約1990本。消費者金融は780~1170本。みずほ銀行はゼロだった。

 消費者金融は、貸金業法で広告の自主規制が求められている。業界ではCMを1社で月100本以下とし、午前7~9時、午後5~10時は禁止。一方、銀行もテレビ局の基準で午後5~9時は流せないが、本数の上限はない。

 多重債務問題を受け、消費者金融は貸金業法で「年収の3分の1」の貸し付け上限が定められ、CMも規制される。その間に規制外の銀行カードローンは貸付残高が急増し、消費者金融を上回った。過剰融資の懸念が強まっており、三菱東京UFJは4月からCMを月100本以下とし、時間帯も見直した。三井住友は4月から平日朝は自粛し、本数も減らしたという。