第2の青春時代 My70's

日常生活の楽しみ

『3千枚の金貨』 宮本 輝

2017-03-23 11:06:16 | 日記
宮本輝は好きな作家の1人です。

『流転の海』シリーズはとても楽しみにしています。

この本は2010年に出版された上下2巻です。

文具会社に勤務する主人公が入院中に病院のロビーで

余命いくばくもない男性から3000枚の金貨を和歌山県の桜の木の下に埋めたと

言われる。「見つけられたらどうぞ差し上げる」と。

そこから物語が始まり男性の生い立ちやその後の人生等を、

主人公とその友人が知り、金貨の埋蔵場所を突き止める。

亡くなった男性が幼いころ孤児となり

すさまじい虐待を受けて育った。

この男性のその後の人生がとても興味深い物語です。

同時に主人公の穏やかで紳士的なところも魅力です。

推理小説の様な要素があり、読みやすい本でした。


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