ブログでの「辞めさせたい市議」アンケートで論議をよんでいる鹿児島県阿久根市の竹原信一市長。市の広報誌での<そもそも市議会議員に年間400万円あまりもの報酬に見合う働きは認められません。>として,次期市議選を巡り「議員刷新を」と,の記述が物議をかもした。
西日本新聞,南日本新聞の記事によると,竹原信一市長(49)は10日,「独善的で市政が混乱している」などとして市議会が市長不信任決議を可決したことを受け,市議会を解散した。出直し市議選の日程は,同日午後の選挙管理委員会で決めるが,3月15日告示,同22日投開票となる見通し。
京田議長は「市内外に動揺と不安を与えたことをおわびしたい。後は市民に委ねられたので賢明な判断をしてほしい」と語った。
竹原市長は記者会見で「特別な感慨はない。将来を市民自らが判断する機会を提供したと考えている。市政,市長と対峙(たいじ)できる議会をつくっていただきたい」と述べた。
なお,現市長竹原氏初当選の昨年8月31日の市長選挙では,竹原氏は「市民の側に立って阿久根を変える」と訴え,議員定数や市職員人件費の削減を掲げて支持を広げた。 当日有権者数は20,140人,投票者総数15,126人で投票率75.50%。投票率は1996年の89.04%を13.54ポイント下回り,83年の71.55%に次ぐ低さであった。
4人が立候補するということもあり,激戦が予想されたが竹原氏が当選した。
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▼関連HP
◇「議員刷新」を呼びかける広報誌-広報あくね
◇新年のあいさつ-市政改革と議員の刷新をします (PDF)
・阿久根市の財政状況
■市議選投票率
平成9年 82.12%,平成13年 80.65%,平成17年 73.71%
◇阿久根市>
総人口 24,356人 ,世帯数 10,767戸
阿久根市は,鹿児島県北西部に位置し,かつては阿久根港を中心に海運業・商業などで栄えた。人口は,1955年の411804人をピークに減少し続けている。市内に出店の24時間スーパー「A-Zスーパー」の繁盛ぶりは,全国的にも注目を集めている。
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地方自治法は不信任議決に対し,市長は通知を受けた日から10日以内に議会を解散することができるとし,解散しなければ市長は失職すると定めている。改選後の市議会で,議員の3分の2以上が出席し過半数が賛成して再び不信任が議決されれば,市長は失職する。
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