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裏方に回った元プロ野球選手-木佐貫氏は巨人スカウトに転身

2016-05-30 00:00:21 | 鹿児島ゆかりの人

 
 プロ野球は,50試合を終え,明日(31日)からセ・パ交流戦に入る。
 そんな折,引退後,打撃投手,スコアラーやスカウトといったチームを陰で支える裏方に回った元プロ野球選を追ってみた。なお,打撃投手の年収は,一般的には500~800万円という。

 

  木佐貫,引退即スカウト転身!由伸監督支える

 

 今季限りで現役を引退した元日本ハム・木佐貫洋氏(35)は,古巣・巨人のスカウトとして第二の人生をスタートした。薩摩川内市生まれの同氏は,2002年ドラフト自由枠で巨人入団。1年目の2003年に10勝を挙げて新人王を受賞。2003年11月のアテネ五輪予選では長嶋JAPANのメン バーとして高橋由伸監督(40)とともに日本代表にも選ばれている。真面目な人柄も評価が高い。ドラフト自由枠で入団し,日の丸に袖を通した人物が,引退 即,スカウトになるのは極めて異例という。

 一方,スカウトはなかなか日の当たらない仕事で,まして現役時代,スポットライトを浴びた選手ほどなかなか務まらないが,巨人サイドは木佐貫氏の 真面目さなら問題ない,と判断した。現役時代,練習で手を抜いたことはなく,事あるごとに気になることをメモするなど,マメだったという。球場まで電車通 勤し,ファンとの交流を大切にするなど,人柄も誠実で人気も高い。パソコン教室に通い,表計算ソフトの使い方を学ぶなど,地道な活動を続けるための努力も 惜しまない。

 巨人は2015年,マイコラスが13勝,菅野が10勝したが杉内の離脱や内海の不調もあって2ケタ勝利は2人だけ。9勝した高木勇,3勝の田口ら若い力も伸びているが,即戦力投手の獲得は急務。生真面目男が,誠心誠意で新戦力を発掘にに努める。

 



 木佐貫 洋(きさぬき・ひろし): 鹿児島県生まれ。35歳。川内高から亜大に進学し,エースとして活躍。2002年自由獲得枠で巨人入団。1年目の2003年に10勝7敗で新人王。 2007年に12勝(9敗)を挙げ,リーグ優勝に貢献。2010年からオリックスに移籍し,13年1月に糸井,八木とのトレードで赤田,大引とともに日本 ハム入り。今季限りで現役引退した。通算成績は215試合で62勝72敗10セーブ。防御率3.76。188センチ。

惜別球人 プロ野球時代を彩った男たち 山本昌 木佐貫洋 東出輝裕 谷繁元信 関本賢太郎 谷佳知

 

>>> 用具係からコーチへ…元巨人の入来祐作氏

 2014年までDeNAの用具担当を務めた元巨人の入来祐作氏は,用具係としての仕事ぶりが認められた,2015年のシーズンにソフトバンクの三軍投手コーチに就任し,念願の現場復帰を果たしている。

 宮崎県都城市出身で,社会人の本田技研(現ホンダ)からドラフト1位で1997年に巨人入団。2001年には13勝を挙げて最高勝率のタイトルを獲得,プロ通算35勝35敗3セーブ。日本ハムを経て2006年から2年間挑戦した米球界では,メジャーでの登板は果たせず,2008年の横浜(現DeNA)を最後に現役を退いた。

 引退翌年からベイスターズのチームスタッフとして選手を支える裏方に転向。1年目は打撃投手となったが,ストライクがまったく入らずに打撃投手から,二軍の用具係に異動が命じられた。
 「かつての巨人のエースが,2軍選手の球拾いやボールを拭いたりバットを揃えたりする,裏方に徹したのである。


>>>巨人で開幕投手から4年 打撃投手-東野氏

 東野峻氏(29)の栄光と挫折を経験したプロ11年間の野球人生は濃い。鉾田一高から巨人に2004年ドラフト7位で入団。10年にチームトップの13勝,11年には開幕投手を務めている。14年にオリックスへトレード。オリックスから同年オフに戦力外通告。合同トライアウトを受けDeNAに入団したが3試合の登板のみ。球団フロントは東野の野球に取り組む姿勢を評価。在籍1年で異例だが,打撃投手のポストを用意した。
 入団以来,右肩に打ち続けた痛み止めの注射は200本を超えた。今も痛みは引かない。だが,第二の人生も裏方で投げ続ける道を選択した。


>>>巨人に打撃投手として加入した藤井秀悟氏

 昨年限りで現役を引退し,巨人に打撃投手として加入した藤井秀悟(37)氏。
 1999年にドラフト2位でヤクルトに入団,2年目には最多勝を獲得し,最優秀投手にも選ばれる。その後は、日本ハム、巨人、DeNAと渡り歩き、今季から巨人の打撃投手となる。 藤井氏の現役時代の最高年俸は8900万円(推定)。



>>>前阪神・田上健一氏,オリックススコアラーに

 前阪神の田上健一(28)氏は,2009年の育成ドラフト2位で阪神に入団。昨年オフに阪神から戦力外通告を受け,トライアウトを受験したが,他球団から声が掛かることはなく,オリックスからの打診を受けた。選手から裏方への転身は珍しくないが,プレーしていないチームで裏方になるまれなケースという。
 オリックスの加藤康幸編成部長は,その謎を明かしている。
 「僕の部屋には退団した選手,スタッフ全員の名前が書かれた紙が貼ってある。何百とある名前の中から若くて野球に情熱のある人材を捜していた。田上は代 走で途中から試合に出る選手。かなりのメモ魔で相手投手の特徴やクセを研究していると聞いていた。ウチにピッタリの人材だと思った。現役にこだわるのなら ば,止めはしなかった。でも例えば将来,指導者になりたいと思っているならばウチで情報分析するという仕事をすることは決してムダにはならないよと話はした」

 
>>>元ドラ1左腕,オリックスの打撃投手に-古川秀一氏

 オリックスは,小林憲幸氏,古川秀一氏と打撃投手として2016年のアシスタントスタッフ契約を結んだ。
 小林氏は2008年に育成契約でロッテに入団。支配下登録されることなく,2年で戦力外となり,今季は独立リーグ愛媛でプレーしていた。
 古川は09年のドラフトでオリックスから1位指名され,日本文理大から入団。プロ通算63試合に登板し,0勝2敗5ホールド,防御率4.48の成績を残した。左腕は今季5試合の登板に終わり,シーズン終了後に戦力外通告を受けて引退していた。
 

>>>前日本ハムの森内氏は西武で打撃投手に

 西武は,2015年まで日本ハムでプレーしていた森内寿春氏と打撃投手として契約した。 森内氏は2011年ドラフト5位で日本ハムに入団。日本ハムから戦力外通告を受けていた。


>>>日高剛氏は阪神のスカウトに
 オリックスの正捕手として活躍していた日高剛(38)氏は,その観察眼の鋭さから、引退した昨年、阪神のスカウトに就任している。

  


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