ぞな通信

四国・松山生まれ、在米25年、Zonaの日常生活。

けなげなアラフォー

2009-07-19 06:20:22 | Weblog
37歳の友人(女性)は現地採用で部長クラスの地位に就いている。
理由は彼女が優秀だということもあるが、その支社の規模が小さいので、高給取りの男性を配置するには会社の負担が大きいということもあって、彼女が抜擢された。
日本で部長会議等がある時、彼女ももちろん日本へ飛ぶのだが、初めて会議室に入ったときは、

「あの子誰?」

「あんた誰の秘書?」

みたいな雰囲気が漂い、直接そう言われることもあったらしい。

彼女は南方系の顔つきをしているが、マラソンが趣味というだけあって、芯は強い。
日本人だが、地味なスペイン人と感じだろうか。

アジア人女性は欧米人に比べると若く見えるので、仕事をしているとかなり舐められる。
私もそうだった。
彼女もそう。

彼女は部長クラスの方々の話題について行く為に、経済情報はもとより、70年代の話題(例えば歌とか世俗的なこと)を勉強し詳しくなった。
「白髪が出来ちゃってね~」「足腰が痛くって」
と、老け込んだ話題も提供する。実際白髪も増えた。
ともかく、話題に違和感を感じさせないような努力を陰ながらしていたのだ。
だからか、私ぐらいの年齢だと思っていたので、実年齢を聞いた時はびっくりしたと同時に大人な彼女に敬服したものだ。
彼女は年上の部下も多く抱えるため、数々のストレスで体調を崩す事も何度かあった。
仕事はもとより、裏でたくさん見えない努力を彼女はしていたんだ、と思うとぎゅっと抱きしめたくなった。

ずっと前、日本でビジネス部門でベストセラー作家という女性の講演会があった。
彼女は所謂「かわい子ちゃん」タイプで、しゃべり方もかわい子ちゃん。きゃぴきゃぴで声が耳につく彼女のタイプは、アメリカのバーでは受けても、ビジネスでは絶対受け入れられないタイプだ。もしかしたら、そういう女性を演じていたのかもしれないが、聞いてて腹が立ったし、情けなくなった。日本ではこういう女性じゃなければ受け入れられないのだろうか・・・・
言ってることも世間一般の人が言っている事だったし、「お前に言われんでも苦労はしとる」という雰囲気が少なくとも私の周りには漂っていた。
多分、普通の企業で働いている人達は、ここまで軽くはないと思うけど・・・・・

女性で若くてアメリカで普通の会社で役員として働くというのは生半可なことではない。日本でもそうだと思うけど覚悟がいる。
本当に病気になったら元も子もないから、息抜きに走りたいだけ走ってぶっ倒れないようにしてね・・・・
届かぬ思いかもしれないけれど、陰ながら祈るのであった。










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4 コメント

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そうよん (ひろりん)
2009-07-20 09:07:22
そうです。若く見られるアジアの女性はまず最下位に位置されます。あ、こちらでは白人とアジア人の戦いなので、他の人種は知りませんが、とにかくアジア女性は白人女にもアジア断男性にも見下されます。だから~、とっても強くなければならない。かわいい女は仕事場では認められないのですが、この方はいかが?

> その支社の規模が小さいので、高給取りの男性を配置するには会社の負担が大きいということもあって、彼女が抜擢された。

うーん、これと同じような状況で、オーストラリア男性が首になったのを聞いています。友達の旦那さんで50歳ぐらいだったんですよ。これも平等という面からいうと問題かもしれない。50で首切られたら、大変ですよ。
そ、そうか (ぞな)
2009-07-20 11:18:02
オーストラリアの方が厳しそうだなあ・・・。少なくともカリフォルニア州はアジア人が多いので、さほど引け目を感じることはないのですが、他州,特に保守的な中西部に行くとかなりつらい思いをするのではないかと想像します。
かわいい女は、講演のためにアメリカに来た女性なので、流行なのか短めのフレアースカートをはいていました。そんなん着たらレイプされるど。だから日本って平和だなーと思ったし、そういうキャラでしか生き延びれないのかなあー、自分は帰れないなあーと思いました。
50前後の男性が賃金の安い女性を雇うことでレイオフって結構あるかも・・・・
最近は変わってきてますよ (リサ)
2009-07-21 22:23:55
前略 10年位前は「可愛いオンナ」が主流。だけど今は女優・藤原紀香さん,松嶋ナナ子さんやミス・ユニ2位の知花くららさんなど「カッコイイ女」がもてはやされてます。
 講演に来た女性は「キャラ作った」のだと思います。(ちょっとずれてしまった?)アジア人という事で引け目を感じる事はないと思うのですが‥。
 日本の女性は変わりつつあります!!勝間女子が旗振り役の一人になって色々発言なさってます。ネット上に色々あります。
 沢山賞取った映画「クレイマー・クレイマー」 妻が出て行き幼子抱えて四苦八苦してるワーキングマシンな父親。子育て家事育児がうまく回らず会社リストラ‥。再就職先の面接で「俺を雇わんと損やぞ」ってな事を言って採用されるんです!!
 子供の時この映画を観てこのシーンが凄く印象に残ってます。ぞなサンなら分かると思いますが『日本で』こんな強気な就活者はいないわ!!
 ミス・ユニバースのプロデューサー,仏国人イネスさん。『(アジア)日本の女性はもっと自信持て』と。
 勝間女史の近著『断る力』 変にオドオドしちゃ駄目と。相手に絶対嘗められるから!!正しい!!
 優秀でいい仕事してるのだ!!変にゴマする必要ないと思います!!強気で!!部下には『私はいい仕事します。だから皆もついてきてね!!』 会議では『会社の利益のため皆がんばろうぜ!!』 これですよ!!
 その方が,毎日ハッピーに過ごされる事を願って。
 話し変わりますが『自分の生活空間最適化』の為『所有物の数』を大幅削減。お陰で掃除が楽!!必要な物は『必要な時』買う。(ちょっと割高になる事もあるけど) 
 物が少ないと『在庫管理』しやすい!!でもこれは『独身者』だからかも‥。ぞなサン,『お掃除ロボット』(簡単な床掃除しかできない)が市販されてるんですよ!!お使いになってみてはいかがですか?
何故御存知なの・・・ (zona)
2009-07-22 13:46:52
リサさん、掃除ロボットの推薦ありがとうございました。何故散らかっているのを御存知なの・・・? 見た? 
あれが発売された数年前、本当に買おうと思ったのですが、辞めました。今は自分でまめに掃除機かけてます。最近、自分の動きが活発になってきたので、皿洗いも掃除も苦になりません。苦になるのは片付けだけです。これが一番苦手。
とりあえず捨てる努力はしてますが、いかんせん、これが一番難しい。そして困った事にその習性が娘にもしっかり引き継がれている・・・。処分しようとした布団やおもちゃをしっかり見つけて,自分で取り出し部屋に入れていました。教えた訳じゃないのになあ・・・・

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