赤ガエルのボンヤリ日記

クルマもカレラ、自転車もカレラ、
すべて前世紀生まれの乗り物を愛する、クルマバカオヤジの中身うすーい日記です。

オイル漏れ修理・・・泣きながら敗退

2010-04-04 11:11:05 | ポルシェいじり(エンジン)
17年目の車検がやってくる。土曜日の昨日、事前のチェックと準備をするのに合わせて、以前から懸案だった右バンクからのオイル漏れの修理に取りかかった、のだが...

まずは車検準備から。



バケット背面にクッションを貼り付ける。レカロ用に市販されているものなのできれいに収まった。
ポケットも付いていて書類なんかも入れられるので、このまま付けたままにしておいてもいいかもしれない。



ライト光軸調整の可能性があるので化粧用にかぶせてあるリムを外す。



下にある止めビスをはずしてからプラスチックヘラを入れて貼りつきをはがす。
車検のたびに行う恒例の作業。



このあとルームミラーにかぶせてるワイドミラーも念のために外しておく。
ノーマルのミラーは視界が狭くて斜め後方への見渡しが良くないと思う。


さて、オイル漏れの修理について。
右バンクフロントのカム先端にプーリーが付いていて、ここからベルトを介してパワステポンプを回している。
このカムが突き出している部分にオイルシールが入ってるんだけど、このシールが弱点らしく漏れ発生のポイントになっている。

有名なクランクケース本体からの漏れと違って、エンジン割らなくても直せるだけまだ助かる。

すでに3年前から直すつもりでパーツは手に入れていたのに、いままでずーっとほったらかしにしてました...



交換するのはこの3点、問題のオイルシールとOリング、合わせてパワステポンプ用のベルトも交換しておこう。



資料としてサービスマニュアルの該当部分をプリントアウト。
911DAYSの25号にベルト交換の手順が載ってるのでここもチェックして予習する。



作業開始。リアを持ち上げウマ(代わりの角材)をかませ右後輪を外す。

公道は公共のものなので、はみ出して作業してはいけません。



カム先端のプーリーが入ってるケースからオイルが漏れ出して、すぐ下の右エキマニやマフラーステーに伝わっている。
べちょべちょです...



ジャッキアップして準備してる間にもオイルが地面にぽちょり。
前回の車検のときはこれほどはっきり漏れてはいなかった。だいぶ悪化してる。



作業開始。オイルタンクからエンジンに伸びるオイルホースをまず外す。
(メインマフラーはもともと外してあるので作業1つ分らくだった)

ホース抜くとオイルがどばどば流れ出てくる。ほうっておくとオイルタンクの半分くらいは流れ出てしまいそうなので、ホースを上に持ち上げてタイヤハウスの上に釣っておくと流出を止められる。

このあとマフラーステーを外す。ボルト2本、13ミリスパナで外すんだけど上のボルトが手探りのうえ狭いのでけっこう手間取る。
さっき外したホースのエンジン側の部分を手で押しのけながらスペースを確保するのがコツと知った。
右バンクをおおっている銀色のカバーも外す。



次にエンジンルーム側に移動。エアクリーナーを外してパワステポンプを見えるように。



パワステポンプ前側のヘックスボルト2本を抜いて黒いケースをはぐれば、ポンプ側プーリーが姿を現す。

はずなんだけど...ボルトがどうしてもゆるみません・・・

さあ困った。ここを外せなければベルトも外せないし、問題のオイルシールの入ってるハウジングを取り出せない。

なんとかならないかといろいろ思案したけれど、ここが抜けない以上はシール交換は無理。

泣きながら勇気ある?撤退を決意しましたよ...

エアクリを戻し、外したマフラーステーや右バンクのカバーは洗剤で洗ってきれいにしておく。



下にもぐって右のエキマニに付着したオイル汚れをクリーナーとウェスでごしごし。
だいたい見える範囲はきれいになった。



流れ落ちたオイルやドロで床面は真っ黒。



タイヤハウス側に移る。同様にこびりついた汚れを洗い流して、マフラーハンガーとカバーも再装着。



はじめはこんな状態だったから一通りはきれいにできた。
とはいってもエンジン回したらまた汚れちゃうんだけど。



車検用?にアンダーカバーを装着。このままガレージに入れたらあとは車検に持っていくまでエンジン回さないので、しばらくは下には垂れてこないだろう。

とりあえず車検は通しておくにしても、早いうちに直しに出さなきゃダメだなあ...

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
残念でしたね。 (タイプ964)
2010-04-04 21:07:40
こんにちは。
私の車両はまだこの部分のオイルリークはないのですが、今後の参考のために見学させてもらえばよかったなァ。
緩まなかったM8ナット?はポンプユニットを貫通しているボルトに止まっているようにも見えますが、PETを見る限りポンプユニットとボルトは分離できなさそうなんで、手前側のボルトの頭で緩めようとしても無駄なのですね。
まさか逆向きに回してたなんてことは無いですよね(笑)
M8なんで結構なトルクで締まっているのでしょうか?
ここまでやっての撤退はホント残念でしたね。
次回はやっつけてやりたいですね!
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いま書類揃えたところです (赤ガエル)
2010-04-04 23:02:19
こんばんは。腕力と気合が不足してました...

ポンプ手前の貫通ボルトのほうがイケそうに見えるんですが、こっちを緩めるとパワステポンプ本体がバラケてしまって、大変なことになるらしいですよ。

短い8ミリヘックスソケットにスピナーハンドル合わせたら緩められたかもしれません。

車検終わったらエアクリはずしてもういっかい緩められないかどうかトライしてみようと思います。
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お役に立てば (964板橋)
2010-04-08 21:24:39
私はごく普通のL型六角レンチに細い水道管(長さは15cm程度の鉛管)をかませ、ボルトを緩めました(手持ちのスピナーは長過ぎて取り回しが悪かったので)。

確かに相当硬く締まっていますが、錆付いている可能性はそれ程高くないと思います。

尚、カムシャフト側のプーリー(大きいほう)を留めている19mmのボルトはかなり長いスピンナーでないと緩みませんでした。
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964板橋さん、ありがとうございます (赤ガエル)
2010-04-08 21:39:12
なるほど、延長パイプですね。
その手はよさそう。
スピナーハンドル振り回すには狭いですもんねえ。
いっちょ次回トライしてみます。

>尚、カムシャフト側のプーリー(大きいほう)を留めている19mmのボルトはかなり長いスピンナーでないと緩みませんでした。

これも難物そうなんですよね。
整備書だと周り止めの専用工具使うことになってるけどそんなもんないし。

なにはともあれポンプ側から再挑戦してみます!
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同じだ~~ (マリタイム)
2010-04-30 01:29:19
はじめまして。当方も同じ漏れがあります。参考にさせていただきますので(先生!!!)よろしく頑張ってくださいね。
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マリタイムさん、いらっしゃいませ (赤ガエル)
2010-04-30 21:07:19
漏れ仲間ですか!こちらこそよろしくお願いします。

ここの漏れはエキマニにオイルがたれて焦げ臭くなるし、うっすら白煙が出たりして、(燃え上がるほどの油量じゃないですけど)精神衛生上あまりよろしくないですね。

ヒマを見つけて再チャレンジしましたら、また結果を報告します。
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