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赤ガエルのボンヤリ日記

クルマもカレラ、自転車もカレラ、
すべて前世紀生まれの乗り物を愛する、クルマバカオヤジの中身うすーい日記です。

オペルが日本から撤退

2006-05-09 22:25:20 | クルマ雑記
GM・アジア・ジャパンが昨日発表したとのこと。とはいえあまり大きなニュースバリューもないようで、来るものが来たという受け止められ方か。

売れ行きも不振だったようだし、以前から販売するヤナセとGM両方がそろって腰が引けているのは見え見えだったから、それほど驚くようなニュースでもない。近くのヤナセではベンツと建物も分けられたりしてお荷物感ありありだった。

時事通信の報道によると、
「ピーク時の96年には年3万台超を販売したが、昨年は1462台に激減。」
だったそうな。ウチもオーパの前には先々代のアストラを使っていたのだけど、買ったのが95年だったから、あのころが一番うまく行っていたってことか。
現在のオペル・ジャパンのサイト見てもラインナップにこれという強さが見えないし、主力が新型アストラだとしても、果たして今あえてアストラを選ぶだけの訴求力が日本市場であるかどうか?
正直言って「ヤナセで売ってる事に(だけ)値打ちがある」クルマと化していたような気もする。クルマを知っているやつからは、<YANASE>のステッカー代が値段の半分なんてヒドイこと言われてたりもしてた。

実際に所有して乗ってみるといいとこ悪いとこそれぞれあって、まず美点としてあげておくべきなのは高速時の安定感。この辺はさすがにアウトバーンも走るクルマという感じでいいのだが、
130キロ越えないと良さがはっきり感じられないようでは国内で使うにはあまりうまくない。

シートがレカロのOEMで、クッションも厚く固めの座り心地は悪くないのだけど、ぼくとレカロはどうも相性がよくなくて尻が痛くなるのは困りものだった。おまけにシートレールのつくりが悪いのかすぐに前後にガタが出てしまい、クレームで交換しても再発したので根本的に製品としての問題だったように思う。(弟の持っていたもう一台のアストラも同じ症状だった)運転中ずっとシートが前後にカクカク動いているのはかなり怖いものがある。

2Lエンジンは低速のトルクは感じられたが、踏んで回るタイプではないし2リッターにしては力不足で、せっかくの高速安定性を発揮したくても高速域にまで到達するのに時間がかかってストレスがたまった。メーターは200kmフルスケールだったけど、まあ実力は180kmってとこ。
(いまのポルシェも300kmスケールだけど実力250だからハッタリメーターはドイツ車の常なのか?)

高速安定性がいい裏返しとして、コーナーではとことんドアンダーで機敏にコーナーを抜けるタイプではなかった。ドイツ車のくせにボディの剛性感は低く、前後タワーバー装着で多少マシになった覚えがある。

そんなこんなでアストラというクルマのハードについては正直言ってあまりいい印象はない。でもおかしなものでこのクルマに乗ってた時期は子どもも小さくてあちこちでかけていた時期だったから、いろんな意味で家族の思い出がたっぷり残っている。アストラでみんなで出かけた思い出はかけがえのないものと言えるだろう。

競争に勝てなかったメーカーが撤退するのも仕方ないことだけど、元ユーザーとして少し複雑な心境だった。


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