次これ。UKビート&ダンスシーンの先鋭軍団Ninja TuneレーベルのThe Cinematic Orchestraが無声アヴァンギャルド映画『Man With a Movie Camera』のフィルム・スコアをライブで行うという画期的なコンセプトのアルバム。無声映画にあわせただけあって、すっごい古い音素材を使ったり、ストリングスや音だけでいわゆるJAZZを想起させるような音響情報を持つ生楽器群中心での本格的ディープクラブサウンドは、そのコンセプトの刷り込み効果も大いにあるのでしょうが白と黒とその中間の無彩色だけの世界をふらふら浮遊しているようなイメージがゆっくり広がっていく感じ。これまんまと作成者コンセプトの思惑通りに染められてるイメージ笑。しかし与えられるコンセプトとはそもそもそういうイメージの共有へとドライブするための記号でもあるわけだから仕方がない。とにかく緩やかにループする無彩色なサウンドスケイプは、言葉もない分無駄な葛藤もうまれないし、絵的に訴えかけられる分インスピレーションが静かに沸いてきそうな気がして、作業時のBGMにもってこいと感じた。しかし依然として私の作業はすすんでいない。何もかもモラトリアムな気のせいなのであろう。
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