rasa_2005の感想

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極限環境生物の不思議に迫る

2006-02-05 00:10:50 | Weblog
マイナス200度もの低温、千気圧もの高圧、強い放射線のもとなど、私たちの想像を越える過酷な環境に耐える生物が注目されている。極限環境生物と呼ばれる生きものたちだ。今、こうした極限環境で生きる生物の特殊な能力を、医療や環境問題の分野の利用しようと研究が進めらているのだ。
 例えば、アフリカ原産のネムリユスリカは、「永久休眠」という仕組みで長期の乾燥に耐える。体内の水分をトレハロースという糖に置き換え、一種の砂糖漬けにして細胞を保護するのだ。この仕組みでユスリカは、なんと熱湯や超低温の環境にも耐え、再び蘇生することができるという。さらに休眠状態では半永久的に存在することができるという。この仕組みを、人間の臓器や血液保存に応用することができないか研究が始まっている。
 一方、深海1万メートルを越えるマリアナ海溝から発見された有孔虫は、一千気圧もの高圧の環境で生息している。この有孔虫は7億年以上前の化石と似た「生きた化石」と考えられ、生物の進化を調べる需要な手がかりになると考えられているのだ。さらに高圧に耐える他の微生物を分析したところ、わずか一カ所の遺伝子の違いが特殊な能力を生み出すことがわかってきたのだ。
 またアメリカの缶詰工場で発見された細菌は、強い放射線を浴びても生き続けることができる常識を越えた驚異の生物だ。放射線で壊れてしまったDNAを自ら修復する能力を持っているのだ。この能力の研究が進めば、将来的には人間の老化やガンの治療にも応用できる可能性があるという。
 この他にも環境を浄化する微生物など、不思議に満ちた様々な極限環境生物の研究の最前線を紹介したい。

http://www.nhk.or.jp/zero/schedule.html#next02

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