ラムとハナと映画の日々

観た映画の感想をごく簡単・簡潔に書きます。

2007年諸々

2007-12-31 | 2007年公開作品
記事にした以外に観た映画諸々をかきとめておきましょう。

『レミーのおいしいレストラン』
料理、食事のシーンよくできてました。おいしそ~~~だった。

『HERO 』
テレビを観てる人なら難なくその世界に入っていけて楽しめる。ただ中井貴一の山口での事件を観てないとなんで~~ってなるかも。

『続ALWAYS 三丁目の夕日』
昭和のノスタルジーが文句なく 続編でもこけることなくよくできてました。ただ、いろんなを詰め込みたかった欲がちょっとでてたかな、、とは思う。

今年は比較的邦画をよく観た年でしたし、よくできた邦画が多かった気がします。
その中でも私的に一番よかったのは『キサラギ』かな

舞妓Haaaan!!!!

2007-06-27 | 2007年公開作品
2007年・日本
監督:水田伸生
脚本:宮藤官九朗
キャスト:阿部サダヲ、堤真一、柴崎コウ
公式サイト

阿部サダヲワールドです
白々しいまでのオーバーな演技、計算されつくした細かい動作に思いっきり笑ってきました
ありえへんことの連続だけど、そういう映画なのでそれはそれなりに楽しめました。
キャストの豪華なところも楽しむための娯楽映画です。
頭を使わずに笑って気づいたら2時間過ぎてた・・・そんな感じです

座布団:8枚(北村一輝がね、ええのよ~

キサラギ

2007-06-23 | 2007年公開作品

2007年・日本
監督:佐藤祐市 原作・脚本:古沢良太
キャスト:小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雄、香川照之
公式サイト

今年観た中では一番の作品です
役者たちが脚本に惚れこんでオファーを快諾したとあるだけあって本がすごくよくできていると思います。
ある売れないタレントのファンサイトで知り合った顔もお互い知らない5人がはじめて顔を合わす。会ったことがないけど、掲示板の書き込みなんかでイメージができあがっていて実際そのまんまのイメージであって喜んだり、女性と思っていた人が実は男だったり・・・・
5人がそれぞれ死んだタレントの如月ミキとどういうつながりがあったか公表されていく過程がテンポよくおもしろく運ばれていて笑いあり、意外性あり、感動もありで観ている者を飽きさせません。
強いて言うならこれは舞台向けの内容じゃないかなっと。
オダ・ユージ役のユースケが踊る大走査線をパロってる台詞なんかあったけど、時事ネタなんて入れてひとつの空間でやったほうが面白そう。。なんて思ったり。
如月ミキも映画では姿を見せてましたが、最後まで姿を見せないほうがいいのに~舞台なら想像だけでじゅうぶん楽しめそうだし。
それにしても最近観た邦画の中ではダントツ面白かったです

座布団:9枚(望、舞台化


しゃべれどもしゃべれども

2007-05-30 | 2007年公開作品

2007年・日本
監督:平山秀行
キャスト:国文太一、香里奈、森永悠希、松重豊
公式HP

原作読みました。本を読んでから観た映画は何をいいたいのか、焦点の定まらない内容になってて正直がっかり
映画だけを見た人はわかったんでしょうか?
本を映画化するのは限られた時間の中でまとめないといけないわけだから、何かを差っ引くのは仕方ないとして(実際メインの落語教室の生徒や師匠の弟弟子なんかはカットされてたがまぁそれはよしとして)絶対けずっちゃいかんやろ、ってのが抜けててはいけない。三つ葉が片想いする郁子さんとの掛け合いも、失恋する過程もあまりにも単刀直入で淡い恋心すら感じる間もなく終わってしまっている。まず郁子さんの女優さんが違いすぎる。郁子さんは踊りのお師匠さんの娘さんなんだからもうちょっと着物が似合う人でないと、、、べっぴんさんじゃなくてももう少し肉付きがよくってほわ~とした感じの人、私の中では。
最後は十河との恋に気づいていくのも、なんだかラストでどどっと付け足したようで何がなんやら理解できなかった。
それに三つ葉自身が落語に行き詰まり自信を失くしていく姿と落語教室の何かしら問題を抱えた生徒達との交流の中で自信を取りもどしていく姿、これが一番の見所なのに話の上っ面しかなぞっていない。
あ~私が監督ならこんな作りにはしないなぁとちょっと残念に思う。
そんな中で村林くんががんばってました。オーバーすぎる関西弁も笑いを誘いました。八千草薫と伊藤四郎こちらは文句なく映画のスパイスになっていました

座布団:7枚(本読む前に観たほうがよかったな~~)


ラブソングができるまで

2007-05-23 | 2007年公開作品

2007年・アメリカ
監督:マーク・ローレンス
キャスト:ヒュー・グラント、ドリュー・バリモア
公式サイト

80年代POPSを聴いていた世代にはめちゃめちゃ懐かしいと思います。私も周りがまだ”たのきんトリオ”(知らない人は検索してください)にキャーキャー言ってた中学生ころからデュラン・デュランなんて聴いてましたし、高校になってからはMTVが全盛期でよく観てましたからこの映画の中の”POP"のMVなんてその当時『そのもの』でそーそーって手をたたきたくなりましたもん
ヒュー・グラントもはまり役でした
はじめはなつかしさに浸れるかなって思って観てたものの、途中からはヒューとドリューのラブソングができあがるまでのラブストーリーに入り込んでました。
ところどころに『Relax』がでてきたりでクスリとしましたし、時代というものは出ているもののでも昔も今もいい音楽って普遍なんだなぁって思いました。
ヒューにはまだまだロマンティックコメディにがんばって出てもらいたいです~

座布団:8枚(ヒューの歌もうまかった~~


プルコギ

2007-05-16 | 2007年公開作品

2006年・日本
監督:グ スーヨン
キャスト:松田龍平、山田優 ARATA、田村高廣
公式サイト

ひそかに楽しみにいていた作品
おいしそうな焼肉が焼ける絵や音を期待してたわけです。
でも実際観て見るとそうでもなかったです
私は白肉系をあまり食べないからそう思うのかも。
でも逆にめちゃめちゃおいしそうでよだれが出てくるような映画でも空腹時では困るわけで、、、、
主役の松田龍平ってどうなんでしょ。
今まであまり出演作を観た事がなかったけど(昭和歌謡大全集ぐらいかな、見たのは)あれは演技?素?なのかよくわかりません。ま、独特の雰囲気を持った男の子だとは思いますが。
脇役陣はおもしろかったですね~田口トモロヲや竹内力なんかが。あとはふざけすぎ~~って感じでしたが。
田村さんは今作が遺作となったようですが、さすが渋みのある演技で笑顔で「仲良くなるには一緒に飯を食え」って言われたらジーンときましたね
話の内容はかなり変なところもありましたが・・・
最初の子どものころの韓国であんだけ韓国語でしゃべってて「ヨンジ~」とか言ってたくせに再会したときなんでしゃべれへんのってつっこみいれたりして。
それに松田龍平の台詞がいちいち気になりました。なんで最後に「ですよ」とかつけるわけ?韓国語の「ヨ」を最後につけるみたいな?
それにしても何が一番食べたくなったかというとケンニップキムチです
何がなんでも今週中にいつもよく行く韓国料理の食堂に行こうと心に決め映画館を出たのでした・・・

座布団6.5枚(内容がないのでこんなもんかしら。。。)



バベル

2007-05-01 | 2007年公開作品

2006年・アメリカ
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
キャスト:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司、菊地凛子
公式サイト

モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本を舞台に4言語が飛び交うヒューマンドラマ。
それぞれのドラマが進む中、微妙に時間差があったり、カメラワーク的に見づらいシーンがあったり(気分が悪くなった人がいるというのも少し納得)と観ているなかに少し緊張感を有するもののなかなかおもしろい映画でした。
観る前はもっと謎解き部分がある話しなのかなぁと思ってましたが、そういうのとは違ってましたが終わり方がすっきりとはしないのである意味謎解きっぽいか・・・
でも”これ”と言った結論がなくあとあと考えさせられる作品は好きです。
この作品もある意味そんな感じです。
ちょっとした偶然が重なり合って結果悪いほうに流れて起こる事件。誰が悪いかではなく、何が原因でこういうことが起こったのかいろいろ考えてしまいました。
誰のせいでもなくイライラしたり屈折したり鬱積したものを抱えてたり・・・生きているとそういうことって少なからずあります。
でも出てくる人はだいたいみんないい人たちで救われた気分になりました。
バスのガイドは最後までお金を受け取らなかったし、乳母のおばさんも子どものことを最後まで思ってたし、誘惑された刑事もただ単に拒絶するでもなく。
最後に渡されたメモにはなんて書いてたんでしょう。気になりますが。
ラストははっきりいってなんだったんだろうって感じです。私には理解しがたいものがあってすっきりしませんが、このすっきりしない感覚も結構好きかも

座布団8枚(ガエルくんかっこよかったぁ、でも彼はその後どうなったの?気になる~~~)


サン・ジャックへの道

2007-04-28 | 2007年公開作品
2005年・フランス
監督:コリーヌ・セロー
キャスト:ミュリエル・ロバン、アルチュス・ド・パンゲルン、ジャン=ピエール・ダルッサン
公式サイト

コリーヌ・セロー監督の『女はみんな生きている』も大好きな作品で痛快でした。同じく本作も監督独特なブラックなところも最後には清清しさが残るのも私は好きです

会社経営と家庭のストレスで薬に依存している兄のピエール、支配的で頑固なオバサン教師のクララ、アルコール漬けで家族にも見捨てられ一文無しの弟のクロード。互いを認めず険悪な仲の兄姉弟が、亡き母親の遺産を相続するため、フランスのル・ピュイからスペインの西の果て、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで1500kmにも及ぶ巡礼路を一緒に歩くはめになった。(ストーリーより)
この3名に年齢・性別・人種様々な一筋縄ではいかないような面々が加わり総勢9名の巡礼の旅です。
会社や家族、日常から離れて何日間も旅をすること、ましてや”歩いて”なんて若い頃ならまだしも今の私にも想像できません。
でも道中で変わっていくこの話の中の人たちを見ていると目的地についたとききっと何かが変わっていて新しい自分に出会えるような気がしました。
最初はたくさんリュックに入れていた荷物も(重いので)旅の途中で必要なもの以外捨てていきます。まるで変な意地やプライドをすてていくみたいに。
旅を続ける中でたくさん着込んだ気ぐるみを1枚1枚脱いでいき真の姿が残ったようなそんな感じ。
一緒に旅した仲間の中には何人であろうと関係なく『仲間』なのですね。私は個人的にこの中に東洋人もいれていて欲しかったなぁなんて思いましたが。

自分の足で歩いたり走ったりすることをがんばってやってみたりすることって簡単なようで難しいんですよね。

座布団8枚(フランス語って響きが説得力に欠ける感じがしますそこがまた見てる方にも脱力感があってよかった







ホリデイ

2007-03-30 | 2007年公開作品
2006年・アメリカ
監督:ナンシー・メイヤーズ
キャスト:キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラック
公式サイト

さすが「恋愛適齢期」のナンシー・メイヤーズ監督。
素敵にまとめたラブストーリーでした
ホームエクスチェンジっておもしろそう。。。。って思うけどこれは英語圏内のアメリカとイギリスだからできることで、日本ならどこ?ご近所の韓国でも言葉は通じないし、英語を母国語とする国がよかったなってつくづく思う
ストーリーはいたって簡単で休暇を過ごした先での恋なんだけれど、キャメロン・ディアスとジュード・ロウは美男美女で共感するにはほど遠いけれどジュード・ロウはほんとにいい男ですねぇタイプじゃないけど素直にいい男と認めてしまう
もう一組のケイト・ウィンスレットとジャック・ブラックはこのふたりというよりケイトとイーライ・ウォラックのおじいちゃんとの世代を超えた友情のほうをメインとしてみたほうがいいお話ですねぇ。
久しぶりにハリウッドのラブストーリーを堪能しました

座布団8枚(ロンドンいきた~~~~い

キトキト!

2007-03-27 | 2007年公開作品

2006年・日本
監督:吉田康弘
キャスト:大竹しのぶ、石田卓也、平山あや
公式サイト

女手ひとつで子供たちを育てた肝っ玉母ちゃんに、思春期の子ども達は反発して故郷を捨てて東京へ出て行く。そこで母ちゃんの偉大さと故郷の温かさを再確認するというお話。
若者には東京(でなくても都会)ってすごく魅力的なのかもしれない。けど今の私にはなぁんも魅力が感じない、むしろ高岡の街のほうが魅力的にみえました。
都会でがんばってる人たちも田舎をもってる人ってしあわせやなぁと思います。
親になってはじめて親の気持ちがわかるもの。
「母ちゃんの生きた証はあんたらや」
この言葉を理解できたのは優介がお父ちゃんになってからかな。

座布団:7枚(日本三大大仏のひとつが高岡って知らんかったよ~