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一風堂

2005-05-07 10:06:07 | ラーメン店調査 (36~40点)
皆さんもお馴染みの「一風堂」である。都内各地に支店が存在し、味はどの店でも概ね均一で、安定感があるため、夜飲んだ後に軽く一杯、仕事帰りに一杯、と気軽に利用している人も多いかと思う。僕もそのひとりであり、仕事帰りや夜遊びの後などに銀座店をよく利用させていただいているところである。

あまりにも身近な存在なので意外と知られていないかも知れないが、この店はつい最近までラーメン博物館に固定店(九州エリア代表)として出店していたこともある実力派である。

この店のメニューは、「白丸」と呼ばれるアッサリ系トンコツラーメンと、「赤丸」と呼ばれるコッテリ系トンコツラーメンの2種類を核としており、「赤丸」の方が人気が高い。

東京に数ある博多系トンコツラーメンとしては、万人受けを狙った無難な味付け。豚骨臭は殆どせずライトである。しかしながら決して薄くて淡泊な味付けではなく、旨味そのものは濃厚に打ち出してきている。が、他方見方を変えれば、豚骨臭がなく博多ラーメンらしくないことは、コアな豚骨ラーメンファンにとっては物足りないということでもある。

麺はやや博多系としては柔らか目に傾いた細ストレート麺。「はりがね」で注文すれば博多ラーメンらしい麺の硬さとなり満足できるだろう。麺とスープのバランスは可もなく不可もなくといったところか。ストレート麺を使う博多系なので、麺はさほどスープを絡めないが、特に「赤丸」のスープは旨味が非常に強いため、そのことだけをもって一概に悪いと断定することはできない。

それよりも「一風堂」で特筆すべきは具である。特にオプションで注文することができる味付け卵は、しっかりと黄身にまで味が染み込んだ半熟とろとろ系の力作であり、頼むだけの価値はある。チャーシューも博多系の標準は超えるものである。ただし、デフォルトでも付いてくるモヤシは少し水っぽくないか。あれがスープの味を薄めてしまうこともあるのでもったいない。「モヤシ抜き」で頼んでも良いだろう。その分ボリュームはなくなってしまうが、代わりに替え玉を一玉頼めばよいのである。

評価としては、(1)麺9点、(2)スープ11点、(3)具4点、(4)バランス7点、(5)将来性7点の合計38点。

確かに美味しいことは美味しいが、ラーメン博物館に出店して大活躍できるかと言われれば、「少し力が足りないかな」といった感じはする。しかし夜中まで営業している店で、しかも身近な場所にある店として考えれば、重宝できる存在ではある。


所在地:銀座
都内各地に支店あり
実食日:03年2月

採点方法について
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