LOVE AND GLORY

-サイキックの眼-

抑えた感情

2015-04-22 09:47:43 | サイキックの眼

     

抑えた感情

     
   
「感情を自己でコントロールするのが社会人の鉄則」

とまぁ、このように書き下すと・・そりゃそうだわなぁ~となるのでしょう。
感情をムキ出しにするヤツはアホだ、情けない、カッコ悪い、嫌なヤツ、静かにしてくれよ。
私に感情向けないでください!!
悪いのはそっちの問題でしょう!
イライラするわぁ。
・・・いかんいかん!
気持ちが乱されて、こっちまでおかしくなりそうだ。
平常心だ。。。。。

と、このような日々が繰り返されている。
それも、オギャ~と産まれた時から続いている。
苛々⇒平常心⇒苛々⇒平常心⇒平常心⇒苛々⇒
⇒平常心⇒苛々⇒イライライライラ…
…そして、やがて仏頂面の完成となる。

苛々も無くぅ~♪
平常心も超越?してぇ~♪
真の仏頂面をコンプリート!!(-_-)
もぅ悟りを開いたも同然 (゜_゜)
これを毎日維持していけば、そつなく無難にやっていけるだろう。

あぁ・・・朝起きても疲れが取れない
なんか憂鬱だ
お腹の調子が・・、昨日の夜ちょっと食べ過ぎたかなぁ。
うわっ湿疹が出てきた、なんかのアレルギーだろうか?
歯ぎしりのし過ぎだろうか?、姿勢が悪いのか?、頭痛が酷くなる一方だよ。
もぅストレス解消法は色々とやってみた・・・
今まで要領良くやってこれたが、もうこれ以上は手立てが無いかも知れない。
どうしたら良いんだろう。

というような、一連の流れはここまでにして。
なんか・・「ついに発見!これであなたも大丈夫!」みたいな、新聞の紙面の下の欄にあるような新刊情報の新手のストレス解消法の宣伝などではなくて。(苦笑)

感情だけは、専門学校もなければ、専門学科も無いわけで、他人から学べとるモノでもなく、用意して冷凍庫でストックできるシロモノでもなく。
はたまた・・予約して好きな時に再生出来るモノでもない。
つまり
『感情は生物(ナマモノ)』
そして、勉学のように外から得られるモノではなく、自分の中から発生するものなのです。
それを、誰かと同じ感情や気持ちを共有しあい、仲間意識が芽生えたとしても、それは共通する一部分の共通点でしかなく、更に深い気持ちや湧きおこる感情は、誰とも理解しえない領域です。
ニュースなどを見ていると、「動物にも感情がある」などと新たな発見をした!という研究者を目にしますが、そのニュースに向かって「あるに決まってるやろぉ」とツッコミを入れてしまうボク。笑
そうではなくて、その研究者の新たな発見?の本当の発見は、
「動物にも感情があると知ることが出来て、それを発見した研究者の私自身に、それを知る喜びと関心から起こりえる感情のある事が発見できた。」
が、正解だろうと、ボクなんかはそうおもう。笑(←感情)

今回のテーマは「抑えた感情」です。
 
僕は「サイキックの眼」と題して、カウンセリンングを行っています。
解決のしようが解らない、原因が解らない、という依頼者の方々の持つ〔現在の360度×360度〕と〔過去〕と〔未来〕と〔それ以上〕と〔それ以下〕から、縺れた糸を手繰って(たぐって)原因を視てとります。

問題となる原因が解れば、それを理解して、自己を乗り越える作業が在るのです。
原因が解って、やり方さえ解れば、未来も切り開いて行きやすくなるのですが、そう簡単ではないのです。
どうして?自分の人生の糸が縺れてしまったか?
どうして縺れてしまうのか?
なぜ縺れてしまうことが解らないのか?
なぜ?原因不明?がこんなに世の中に多いのか?
・・・それは
その答えは

『解りたくないから』 です。

人間は、辛い時、感情を殺します。
辛く苦しい時の、その原因を無かったコト、知らなかったコトにするのです。
抱えきれないし、その苦しみを解消しているヒマが、生活や社会に無いからです。
辛く苦しい出来事・・・その縺れた糸の縺れ玉を忘れてしまうには、その辛い感情を忘れてしまうのが良いと判断するのです。
そうするとどうなるか?
また何れ、同じ出来事の・・同じ辛く苦しいコトが再発しても、無かったコトにするスイッチを無意識に押すのです。
感情のシャットダウン。

辛いコトも、苦しいコトも、その感情も、シャットダウンさえしていれば苦しまなくて済む。
それも無意識な事なので、どんどん麻痺が重なってくるのです。
麻痺するとどうなるか?
今、ここで書き上げようと思ったのですが・・
感情麻痺の多種多様と、その副作用の種類すらもがあまりにも多すぎて。

いいえ・・もとい!
感情が麻痺するとどうなるのか?

〔辛く苦しい出来事=縺れた糸=トラウマ〕
この部分から時間が止まります
ここから成長が著しくなります
この縺れた糸の縺れ玉から病気が発生します
精神的にも鬱積し、情緒不安定になる
自己コントロールが出来ていないので、交通事故が増えます。
注意力も危険感覚も、辛い、苦しい、という感覚がシャットダウンされているので、何事に対してもナニも感じません。
ですが、そんな日々にもまた新たな苦しみや苦痛が出てきます。
箸がコロんだだけでもイラッとします。
得体の知れない恐怖感を抱くようになるでしょう。
そうすると更に病気が悪化。
神経も感情もシャットダウン状態なので、病気も傷みを感じません。
そして
〔辛く苦しい出来事=縺れた糸=トラウマ〕
この最初の縺れ玉のあと、ずっと縺れ玉が数珠繋ぎのように続く。
—●—●—●●—●●●—●●●●—●●●●●→未来…
そして、この↑縺れ玉の数珠繋ぎは、もれなく子供へと更に受け継がれてしまうのです。
この縺れ玉のヒトツヒトツが「抑えられた感情」なのです。

僕のカウンセリングでは、この—●—縺れ玉を解く作業を行います。
それは〔辛く苦しい出来事〕の記憶を司る「脳学的」なものではなく、
『抑えられた感情』『抑えてきた感情』が、すべてと言ってもいい。
脳が苦しみを回避するのではありません。
感情と精神が耐えられないので、脳がシャットダウンするのです。
これが、認知症の原点でもあります。
なぜなら、年老いて脳の機能が著しくなった時、「抑えてきた感情」が爆発するのですから。

ヒトツ、またヒトツ、人生の中で出来てしまったシコリの縺れた糸を解く作業。
そのヒトツヒトツの中に、圧縮された膨大な感情があるのです。
〔苦しかった原因〕+〔抑えてきた感情〕
これを合致させて、乗り越える。
これが本当の自分を取り戻せる、唯一の答えです。

〔苦しかった原因〕と〔抑えてきた感情〕。
これが解らないのは、知りたくないからなのです。
それが積み重なった結果を世間では、『原因不明』と呼ばれるようになるのです。

これが全くの他人とのトラブル等ならば、いつまでも引きずることには発展しにくい。
(戦争という社会の大きな傷や、自然災害の脅威から起こる人災は別として。)
先程にも述べてきた通り、 〔辛く苦しい出来事=縺れた糸=トラウマ〕の数珠繋ぎが発生し続けるのは、親子関係のみなのです。

親が子に与える・・・
いいえ
親が子に対し無意識に吐き出す感情。
積もりに積もった感情。
抑えてきた感情を我が子に向ける。
或いは、抑え続けて感情をシャットダウンし続けている家庭も。
息が詰まって、笑うに笑えず、悩む事すら許されない。
そんな世帯だらけだろう。
原因不明の疾患や現代アレルギーのある子供さんの、その原因は全て『感情不全家庭』が基。
親、そして先祖代々から、縺れた糸の数珠繋ぎです。
身体に優しいモノを食べてアレルギー解消・・なんて方法は無理ですゎ。
そんなの余計にイライラするっしょ?
一番の特効薬は、抑えてきた感情をぶち撒き散らす方が早いワケ。
・・・だから、毎日のように家庭内で感情が爆発した事件が多発しているのです。
これからもまだまだ続くでしょう。

『感情は生物(ナマモノ)』

涙活(ルイカツ)やらナンやらで解消するモノではないでしょう?
みんな、ナマの、フレッシュな、今の感情を取り戻したいワケ。
それが欲しくて欲しくてたまらんのです。
用意された疑似感情は要らないんよ。
ならば、自分自身が、フレッシュな感情を取り戻さねばならんのです。
それには、「抑えてきた感情」の縺れた糸の縺れ玉を直視する勇気と時間が必要になるでしょう。
そこには、身もよじれるほどの苦しい感情が圧縮されている。
それに耐えられる精神が必要不可欠です。

感情とは、それほど苦しいモノで。
その感情の喜びのフレッシュさは格別で。
感情を抑えれば、苦しまずに済むのだろうが・・・
嬉しい感情すら解らなくなるのが、もれなくついてきます。

世の中の殆どの様々な分野で研究者が存在します。
生物、細胞、脳、歴史、数学、精神?、宇宙。
新たな発見の為に、研究に研究を重ねている。
その中でも、宇宙の起源・・・というトコロに研究は向かって行っている。
ある程度の法則は、きっと解明しているだろう。
しかし、ある一定のトコロまでは進めても、どの分野の研究者もそれ以上に踏み込めないトコロに終わるだろう。

すべての《有》が揃って、初めて宇宙の起源が理解できる。
《有》が揃うと《無》が存在する
その《有》の膨大な項目を知ること。
その中には、〈感情〉という項目もあるのです。
どんなに難解な方程式を探りあてても、どんな自然の法則を理解し尽くしたとしても、どんな高度な物質を培養出来たとしても、〈感情〉のナマナマしさの脅威には耐えられないからです。
ある方のスタップ細胞の発表から、結果的に一連の出来事が発生したのもこれです。
この辺りのコトも、いつかもっと詳しく書いてみたいと思っているのですが、ブログでは止めておきます。

話しを戻して

感情を抑えて、一番深く関係が縺れるのは親子関係です。
親に傷付けられ抑圧されても、親を傷付けたくない、という思いがあるからです。
親の溜まった感情を開放してあげたい、無力な小さな子供が考え出来る親孝行は我慢ですから。
カウンセリングにおいて、子供さんの相談を受けることも多い。
ですが決まって依頼者に言えることは、子供さんの幸せは親が幸せになることを考えているもの。
とお伝えする。
子供は、先ず親に幸せになってもらいたい、と思っている。
子供さんの幸せを考えて、カウンセリングをご依頼下さるのですが、その親御さんに何の考えも無いコトが一番の原因と視ます。
子供は、親の考えを知りたい。
子供は、親の悩みを知りたい。
そこから、どうしたら良いのか?考えたいのです。
もちろん親御さんに何の考えも無い訳ではありません。
何もかも見て見ぬフリの、感情に蓋をしてきている状態。

縺れた糸がほどけて
今ある感情をフレッシュな状況をいっぱい話し合えたら良いだけのコト。
それが、簡単にいかない親子関係の多いコト。

「抑えた感情」が、積もりに積もって、爆発する前に、ご相談下さればと思っています。
抑え続ける感情は、更に辛さが増すだけですから。


サイキックの眼 ヤマモト・コージ