別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

虎が雨

2005-06-17 | アートな時間

葛飾北斎 滝見巡礼(肉筆画) 野暮用のあとはお楽しみ、  三越で
 「原安三郎秘蔵コレクション 北斎と広重展」を見た。
氏のおかげで肉筆画も含め、約240点を堪能できました。風景画が主で、細やかな描写、粋な構図など、逸品ぞろいです。

広重に注目。  なかでも雨に惹かれ
 東海道五十三次より 「大磯 虎ケ雨
   虎ケ雨…夏の季語 陰暦五月二八日に降る雨。曾我十郎の忌日、愛妾だった遊女虎御前の涙が雨となって降るという。曾我の雨。虎が涙。

  「四日市 三重川」では強風に笠が飛ばされ、庄野宿では夕立(白雨)となった。
 「大はしあたけの夕立」に、ゴッホもならぶ。

 広重の雨はスピード感と、つよいが繊細、糸のような線が交差して、ほんとに美しい。
 梅雨もまた楽し。 これから雨の軌跡をたどりたい。

  作品の多さ、人の多さにめまいさえ覚えた。二時間の鑑賞。 小さな絵のなかに細密な人物描写。丹念にみつめると、パソコン疲れの目が、しょぼしょぼしました。

     夜の音は恨むに似たり虎が雨 夏目成美  
       ことしも降るだろうか?
 

  写真は 葛飾北斎 滝見巡礼(肉筆画) 
  チラシより。スキャナーの都合で上下が少し欠けています。北斎氏に申し訳なくて…
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2 コメント

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Unknown (Tak)
2005-06-20 08:04:20
こんにちは。

コメント&TBありがとうございました。



「滝見巡礼」

回り込みで良い感じに記事として

まとまっていますね。

上手いです!!
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本館も魅力です (ラグタイム)
2005-06-20 14:56:10
 ありがとうございます。Sakura先生のおかげです。

 もう少しゆっくり見られたら良かったですね。数が多いので詳細まで追えません。人の表情などみると、話しも聞こえてきそうで。楽しみながら描いただろうなと、想像するだけでも面白い。



 BLUE HEAVEN本館も魅力いっぱいですね。これから是非、拝見します。
返信する

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