いただいた絵はがきから 福田平八郎 「梅と竹」
木の花は、 濃きも薄きも紅梅 に 竹、 変化する色と配置。 見えないところを想像する。
梅に思いをめぐらせて…
梅返し 濃い桃色の小紋を染め返したもの。
襲の色目 梅襲、 表は濃い紅、 裏は紅梅色。 ほかにも 表は白で、 裏は蘇芳スオウともいう
梅つ五月…梅の花咲く 陰暦二月の異称。
梅の色月イロヅキになると梅は青くて五月。
梅にも春 梅にも春の色添えて 若水汲みか車井戸 音もせわしき鳥追いや 朝日に繁き人影を もしやと思う恋の慾 …
三味にあわせて 唄ってみて
こんなのも
梅の木学問 … 梅の木は早く生長するが大木にはならないところから、 進み方は早いが学問を大成させないで終わる人。 身に沁みる。
家紋に 梅鉢
写真は去年の。 それぞれ 二木屋、 玉蔵院で
梅といえば名文がある。
梅の花の雄蘂を見るのは生れて初めてだった…
彼等は一本一本が白金の弓のやうに身を反つていた 雄蘂の弓が 新月のやうに青空へ矢を放つた (川端康成全集 第21巻「梅の雄蘂」 新潮社版)
何度読んでも 感嘆する。 これいじょうの表現はない。
・初花草 ・春告草……これほど親しまれ待ち望んでいる 春よ来い 早くこい
参照 古語類語辞典
梅の呼び名のいろいろ。万葉の昔から梅に託して春を待つ切実な思いが生み出したものでしょうね。
ご本家でも、四君子の筆頭に置かれ、花の兄と敬われて。
次は、私のお恥ずかしい話です。
服部嵐雪のあまりに有名な句、「梅一輪一輪ほどのあたたかさ」を、季節の推移とともに、一輪一輪と咲いてゆく暖かさへの静かな移行を詠んだものと安易に、長く思い込んでいました。
気づいたのは、なんと、たらしこみの練習をしていて、一輪だけ花開いた梅を描いて、後は蕾にしようとした時でした。”梅一輪。一輪ほどの”かすかな春の気配の暖かさだったのですね。
そのうち記念の梅の絵をUPしますね。
昨日は弟のところに出かけて、直ぐ裏の山すその梅を堪能して来ました。もう日当たりのよい斜面は満開でした。
清少納言の「濃きもうすきも紅梅」がわかるような気がしました。
梅の花に想いを寄せて、描く途中で、はたと気づいたboa!さん
「かすかな 春の気配の暖かさ」
boa!さんのおかげで読み直しました。字面を追うばかりでこころふかく味わえません。ありがとうございます。
斜面の満開の梅… 目に浮かびます。近くの公園で梅祭りは13日から。かならず出かけようと思います。