「受験生のための『世界史B』」 もくじ
↑ここから各項目に入れます。
いやー。
すさまじい更新頻度です、おれ。
とうとうギリシアもラストですね。
多くの世界史B受験生がつまづくギリシアを乗り越えられたあなたは、
きっと次のローマでつまづくでしょう。
[ヘレニズム時代]
話は、アレクサンドロス大王が戦っていたころに戻ります。
紀元前334年に始まった彼の東方遠征は、世界の地図を大きく塗り替えました。
目の前に紙を用意してください。
そこに、簡単な世界地図をペンで書きます。
できたら、次はコップに半分の水を用意します。
西から東にかけて水を垂らしてみてください。
インクはにじみ、国境は不明確になり、紙の色は茶色く変わってしまうはずです。
アレクサンドロス大王の遠征は、そんなイメージでとらえるのがよいでしょう。
既存の国は瓦壊し、大王が収める「世界帝国」がアジアの地に出現しました。
ここをもって、それまでの「ギリシア世界」は崩壊し、新たな時代が幕を開けます。
ヘレニズム時代です。
その過程で、ひとつの重要な考え方が芽生えました。
コスモポリタニズム(世界市民主義)です。
「ギリシアのポリスが破壊され、国と国の境目すらわからなくなった今こそ、人種・民族・国家の垣根を越えて、ひとりひとりを同じ世界の市民として考えよう」という風潮です。
それに呼応するようにして、アレクサンドロス大王も世界の共通語となることをめざしてコイネーという言語を作りました。
なんだか、現在の「グローバリゼーション」と考え方が似てませんか?
[ヘレニズム文化]
ヘレニズム時代にはギリシア文化に代わり、より豪華絢爛な美術が発達したりします(「ミロのヴィーナス」「ラオコーン」など)。
ギリシア文化と東方の文化の融合も特徴的です。
まあ、ごちゃまぜになったのですね。
でも、それ以上にヘレニズムでは自然科学が重要です。
アレキサンドリアってありましたよね。
アレクサンドロス大王が建てたやつで、このころはプトレマイオス朝エジプトの首都になっています。
そこに、ムセイオンというデカい研究所がありました。
所長はエラトステネスです。
受験生を惑わせるために生まれてきたかのような名前をもつ男です。
彼は、なんと地球の子午線の長さをほぼ正確に測定しました。
ん、子午線て何かって?
……。
わからなければ自分で調べなさい。←
平面幾何学を大成した人もいます。
「幾何学に王道なし」という名言を残したことで有名な彼は、
エウクレイデスという名前でした。
受験生に恨みでもあるんでしょうか。
それに、シチリア島の出身で浮体の原理を発見したアルキメデスという人(後にローマでも出てきます)と、
地球の自転と公転・太陽中心説(地球は太陽の周りを回っている!)を主張したアリスタルコスが有名です。
怒らないでください。
ややこしい名前をもつ彼らに罪はないのです。
彼らのお父さんお母さんが悪いッ!←
でも、マジメな話をすると、ムセイオンで活躍した彼らがのちの時代に残した足跡は非常に大きかったのです。
[ヘレニズム時代の哲学者]
さあ、ヘレニズム時代にも哲学者がいるのですよ。
哲学というのは、その時代を色濃く反映しています。おもしろい。
ヘレニズム時代。
さっきは、「人種の垣根を越えて……」などとキレイゴト(笑)を言いましたが、実際は大変な時代でした。
特に、ギリシア人にとってはね。
だって、それまで彼らのよりどころであったポリスが崩壊してしまったのです。
「人間はポリス的動物」(アリストテレス)のはずだったのに、そのポリスがなくなってしまっただと!!
ショックですよね。
ギリシア世界の終焉だけでなく、他の民族の侵入などもあり、ヘレネスたちはパニックに陥りました。
そんなとき、ひとりの思想家が現れます。
エピクロスです。
彼はこう言いました。
「死ぬことなんて怖くないぜ!
だって、人間はみんな原子からできていて、死んだって原子に戻るだけなんだからさ!」
デモクリトスを思い出します。
「だからみんな、心安らかに生きようよ!
平静心(アタラクシア)こそ、快楽なんだからさ!」
よって、エピクロスのエピクロス派は、快楽主義と呼ばれます。
気持ちいいことばっかしてテキトーに生きようぜ! という意味ではないので注意。
それと、もうひとりだけ。
ストア派のゼノンです。
ストア派は、エピクロス派の「快楽主義」とは対照的に、「禁欲主義」と呼ばれます。
カンタンに言えば、
「死ぬことなど恐れるな。それはすべて自然の秩序であり、運命なのだ。
『怖い』などという余計な感情に惑わされてはいけない」
というかんじです。
このふたりはかなり大事ですね。
さて、これでギリシア(ヘレニズム含む)は終了です。
お疲れさまでした!
↑ここから各項目に入れます。
いやー。
すさまじい更新頻度です、おれ。
とうとうギリシアもラストですね。
多くの世界史B受験生がつまづくギリシアを乗り越えられたあなたは、
きっと次のローマでつまづくでしょう。
[ヘレニズム時代]
話は、アレクサンドロス大王が戦っていたころに戻ります。
紀元前334年に始まった彼の東方遠征は、世界の地図を大きく塗り替えました。
目の前に紙を用意してください。
そこに、簡単な世界地図をペンで書きます。
できたら、次はコップに半分の水を用意します。
西から東にかけて水を垂らしてみてください。
インクはにじみ、国境は不明確になり、紙の色は茶色く変わってしまうはずです。
アレクサンドロス大王の遠征は、そんなイメージでとらえるのがよいでしょう。
既存の国は瓦壊し、大王が収める「世界帝国」がアジアの地に出現しました。
ここをもって、それまでの「ギリシア世界」は崩壊し、新たな時代が幕を開けます。
ヘレニズム時代です。
その過程で、ひとつの重要な考え方が芽生えました。
コスモポリタニズム(世界市民主義)です。
「ギリシアのポリスが破壊され、国と国の境目すらわからなくなった今こそ、人種・民族・国家の垣根を越えて、ひとりひとりを同じ世界の市民として考えよう」という風潮です。
それに呼応するようにして、アレクサンドロス大王も世界の共通語となることをめざしてコイネーという言語を作りました。
なんだか、現在の「グローバリゼーション」と考え方が似てませんか?
[ヘレニズム文化]
ヘレニズム時代にはギリシア文化に代わり、より豪華絢爛な美術が発達したりします(「ミロのヴィーナス」「ラオコーン」など)。
ギリシア文化と東方の文化の融合も特徴的です。
まあ、ごちゃまぜになったのですね。
でも、それ以上にヘレニズムでは自然科学が重要です。
アレキサンドリアってありましたよね。
アレクサンドロス大王が建てたやつで、このころはプトレマイオス朝エジプトの首都になっています。
そこに、ムセイオンというデカい研究所がありました。
所長はエラトステネスです。
受験生を惑わせるために生まれてきたかのような名前をもつ男です。
彼は、なんと地球の子午線の長さをほぼ正確に測定しました。
ん、子午線て何かって?
……。
わからなければ自分で調べなさい。←
平面幾何学を大成した人もいます。
「幾何学に王道なし」という名言を残したことで有名な彼は、
エウクレイデスという名前でした。
受験生に恨みでもあるんでしょうか。
それに、シチリア島の出身で浮体の原理を発見したアルキメデスという人(後にローマでも出てきます)と、
地球の自転と公転・太陽中心説(地球は太陽の周りを回っている!)を主張したアリスタルコスが有名です。
怒らないでください。
ややこしい名前をもつ彼らに罪はないのです。
彼らのお父さんお母さんが悪いッ!←
でも、マジメな話をすると、ムセイオンで活躍した彼らがのちの時代に残した足跡は非常に大きかったのです。
[ヘレニズム時代の哲学者]
さあ、ヘレニズム時代にも哲学者がいるのですよ。
哲学というのは、その時代を色濃く反映しています。おもしろい。
ヘレニズム時代。
さっきは、「人種の垣根を越えて……」などとキレイゴト(笑)を言いましたが、実際は大変な時代でした。
特に、ギリシア人にとってはね。
だって、それまで彼らのよりどころであったポリスが崩壊してしまったのです。
「人間はポリス的動物」(アリストテレス)のはずだったのに、そのポリスがなくなってしまっただと!!
ショックですよね。
ギリシア世界の終焉だけでなく、他の民族の侵入などもあり、ヘレネスたちはパニックに陥りました。
そんなとき、ひとりの思想家が現れます。
エピクロスです。
彼はこう言いました。
「死ぬことなんて怖くないぜ!
だって、人間はみんな原子からできていて、死んだって原子に戻るだけなんだからさ!」
デモクリトスを思い出します。
「だからみんな、心安らかに生きようよ!
平静心(アタラクシア)こそ、快楽なんだからさ!」
よって、エピクロスのエピクロス派は、快楽主義と呼ばれます。
気持ちいいことばっかしてテキトーに生きようぜ! という意味ではないので注意。
それと、もうひとりだけ。
ストア派のゼノンです。
ストア派は、エピクロス派の「快楽主義」とは対照的に、「禁欲主義」と呼ばれます。
カンタンに言えば、
「死ぬことなど恐れるな。それはすべて自然の秩序であり、運命なのだ。
『怖い』などという余計な感情に惑わされてはいけない」
というかんじです。
このふたりはかなり大事ですね。
さて、これでギリシア(ヘレニズム含む)は終了です。
お疲れさまでした!
今回も楽しく読ませていただきました!
あの、そこでお願いがあるのですが、あと一週間でテストなんですが、ギリギリ次のローマの最初のほうが入るんです(汗
なのでちょこっとだけ更新していただけないかなー・・・と
お願いします!
それでは!
了解しました、今日はバイトがあるので、明日から更新します。
がんばるげん!
でも本当に有難うございます!
言われなきゃ多分更新してなかったし(笑)
はじめまして!!
今年高2になって世界史という科目でつまずいてる中、このブログ?を見つけてしまいましたッ!
えーー、とっても感動しています。笑
こんなすばらしいものを作ってくださりほんとに神様ではないのかと崇拝してる所存でございます←
これからもお世話になってくつもりですのでよろしくお願いします!!
ひとまず明日しょっぱなからギリシアの歴史のテストです。笑
ここで学んだことをいかせるようにがんばってきます!!
普通の大学生です、学校行ってギター弾いてマック食べて喜んだりしてます。笑
ギリシアの歴史とか、あんまりおもしろくないですよねー(笑)
おれもうまく書けた自信がまったくないです。
書き直しとかしたいんだけど、それよりも先に進んだほうがいいかなーとか。。。
こちらこそ、よろしくお願いします。
大学生なんですか!
私も早く大学生になりたいです^^
あ、テストなんですけどなんか・・・
むっちゃ手ごたえ感じてます。笑
前回とは比べものにならないくらい半端なく手ごたえがあります!
私のクラス担当の世界史の先生、テストが難しいと有名なんですがやばいくらいできました!!
ほんとにありがとうございます!
まあ、こんなこといっといてテストの点数悪かったら悲しいですけど←
なんで返却されて点数がよかったら報告します^^
ほんとにほんとーにっっ
ありがとうございました!!!!!
あんまり期待しすぎて大学生になっちゃうとがっかりしますよ(笑)
そうですかー!
それはよかった!
世界史なんて覚えるだけですから、考えてみればラクなもんです←
大事なのは、覚えることなんかじゃなくて世界史から何を感じるかってことなわけで。。。
それこそが歴史の魅力だってのがおれの持論です。笑
そんな魅力を伝えられるような先生になりたいなぁ。
お久しぶりです!かしもとです
世界史かえってきましたよ!!
なんと93!!!!
めっちゃうれしかったっす!
90いけばいいなとおもっていたので
93という数字をみて発狂しちゃいました 笑
テストが難しいと有名の先生にもFantstick!!
とコメントをもらえたほどです!!
ほんとにありがとうございました
感謝感激です!
次のテストもお世話になります 笑