
本編:白呪記
番外編:白呪記湯けむりパラレル紀行―2―
温泉から上がった私達メンバーは食事を終わらせた後、旅館にある遊戯室で遊んでいた。
現代版ルーレーット、ダーツ、なんとパンチングマシンまで揃い、それぞれが遊びに没頭していた。
黒ひげ危機一髪に似た、剣を差し込むゲームでは皆が白熱して穴に刺しまくり、イルさんが見事に引っ掛っ掛かって部屋へと連行される。
――畳の部屋にて――
罰ゲームと称して、遊戯室から就寝する畳の場所へと戻ってきた私達。
既に大部屋には布団を敷いてくれていて、襖(ふすま)を閉めれば個室にも早変わり出来る状態だ。中央に集まった私達はイルさんを中心に、丸く円を描くように座り出す。
「悪いな、イル。運も勝負の内だ。これが敵との戦闘なら命は無かったんだ。精進しろよ」
「は、はい・・・」
嬉々とした王様が沢山の鼻毛を付け足していく。
「ごめん! イル、僕は賭け事には結構強いんだ・・・恨むなら自分の運の無さを恨んでね!」
「くそっ、早くしろよ」
同じ近衛騎士のライさんが、頬っぺたを花マルに描く。
「フン、いつもの仏頂面が形無しだな。これを機にリオへの考えを改めろよ」
「それとこれとは別問題だろうが・・・!」
悪人面でイルさんに近づき、ここぞとばかりに守護獣ガウラが眉毛をズ太く塗り上げている。
「イ・・・イル・・・私、ふざけてこんな事するの初めてなのよ・・・? プクッ、ご、ごめんね?」
「姫、良かったな。良い思い出が出来て」
悪いとは言いつつも口の周りに丸く円を書いて大爆笑するフリージアちゃんに、恰好よく言葉を返すイルさん。あんまりサマにはなってないけど。
「イル・・・悪いな」
「エディス叔父さん・・・少し体が震えてますよ」
無表情エヴァディスさんは唇に紅を塗って体だけを震わせていた。
「ニャオオォォン、ニャオッ!(イルさん、覚悟は良いですか~? 必殺、ネコの筆書き!)」
「覚悟は良いかと訊いている。必殺、ネコのふでがきだと」
「ッ、早くしろよ」
ガウラが通訳してイルさんに伝える。
猫の私がトリを務めた場所とは・・・まつ毛をバツバツにしたイケてるメイクで最期をしめた。完成した顔は・・・
「ギャーーッッハッハッハッ!! イルゥゥ、最高だよ!」
「あはははっ、ごめん、なさっ・・・あはっ、もうダメぇ~~」
「普段のイルからは想像もつかないな。いや、良いモノ拝めたよ」
「フハハッ、普段からリオを小馬鹿にするからこうなるんだ! 日頃の行いの差だっ」
「・・・」
それぞれが大爆笑。
無表情のエヴァディスさんは、どこかしら目を逸らしている。
猫の私はというと・・・
「ニャッ、ニャッ、ニャアアアッ(ギャッハッハッ! 鼻毛に口ヒゲ、眉毛とまつ毛バツバツお化粧最高ーー!)」
ニャオッ、ニャオッと、馬鹿笑いが止まらない。
ずりずりと腹ばい移動しながら、隅に置いてある自分のリュック(ガウラに持ってもらっていた)に近づき、あるアイテムを毛むくじゃらの手で掴み上げる。
硬直した状態のイルさんに、肩によじ登ってやった。コレを付ければ、罰ゲームは完成だ。
私の意図に気付いた王様が近づき、銀髪に触れる。ゴソゴソと括り付ければ、でかいリボンが頂きに現れる。この状態で、明日の朝までラクガキを消しちゃいけないと王様からの無慈悲な命令をイルさんは受けていた。
「・・・ニャアア(あー、お腹痛いな)」
猫になって、こんなに楽しい旅行は初めてかもしれない。
私は放心状態のイルさんを置いて、旅行にはつきもののゲームを提案した。
「「「「「王様ゲーム?」」」」」
「ニャ!(うん!)」
木の棒で王様と書かれたのと、1から6までの番号に書かれたのをそれぞれが持ち、王様と書かれた人が出す命令に従っていくゲーム。
人数も多いし、何よりすぐに始めれるゲームだからさっそく皆に引いてもらった。説明した通り、皆も掛け声を出してくれる。
「「「王様だーれだっ」」」
皆でスッと引き、一番に声を出したのはライさんだった。
「わ、僕が王様だ!」
ライさんがちらりと本物の王様を窺うと、今日は無礼講だとお許しが出た。胸を撫で下ろした彼は遠慮なく命令を告げる。
「えっと・・・じゃあ、1番が4番の頬にキスをする!! ・・・で、どう?」
いきなりキスかよ。
猫の私が引いた番号は6番。ガウラは2番だ。残るは・・・
「あっ、1番は私です・・・」
「4番は私ですね」
顔を赤くしたお姫様のフリージアちゃんと、無表情の宰相エヴァディスさんだった。
フリージアちゃんがエヴァディスさんに近づき、恥ずかしそうに頬にキスをしている。心なしか、王様の視線が刺々しい。その視線に気付いた宰相さんは、頭を低くして謝っていた。
「陛下・・・申し訳ありません。姫の高貴なる口づけを・・・」
「・・・構わない。これがイルとライなら話は別だが」
段々この王様ゲームの意図を理解してきた面々。どうやらモチベーションが上がってきたようだ。
猫の私も、負けられない。目指すは王様(キング)だ。
「「「「王様だーれだ! ニャ!」」」」
二回目の王様よ、どうか我が手に! と切なる祈りは天に届かなく、無情にもある人物の手に渡った。さっきの罰ゲームで、皆からラクガキの仕打ちを受けたイルさんだ。少し目が据わって、命令を待つと――
「5番に腹芸でもやって貰うか」
イルさん。
「私は2番だ」
王様。
「私は1番です」
エヴァディスさん。
「僕は3番だよ」
ライさん。
「ホッ、私は6番です」
フリージアちゃん。
「オレは4番・・・まさか、リオ??」
ガウラ。
――そのまさかだよ。
震える体を叱咤して、頭にハチマキを巻き付けて貰い、鼻と口の間に割り箸を挟み込む。
白い腹にはマジックペンで顔を描いてもらい、籠(かご)を両手で持ってゆらゆらと踊り出す。どじょうすくいやりながら、時たま腹に力を込めると顔の形が変わって、畳の部屋では爆笑の渦に突入した。
「ニャ、ニャ、ニャッ(エッサホラサッサ♪)」
やけを起こして踊り狂う。
笑いすぎて顎が痛み出す面々に、もっと笑えと心の中でせっついてやった。
滅多に笑わないエヴァディスさんは、私の行動がツボに入ったのだろう。今まで見た事もない腹芸に鉄壁の顔が崩れていた。
「ニャンニャンニャンッ、ニャオ!(ヨイヨイヨイッ、フンッ!)」
「リ、リオ~~・・・」
「ぐっ、くくっ、さ、さあ次、始めようか」
最早笑っていない人物などこの場にいない。
ガウラは泣き笑い、苦しそうな王様が次を促した。
「「「「王様だーれだっ! ニャンッ」」」」
見ると今度は王様が王様を引きやがった!
私って奴は、どうもクジ運がないらしい。自分の思い通りにいかない事に腹を立て、王様からの命令を待つ。
「3番が王様を抱き締める。どうだ――?」
「えっ!!」
「ニャ??(フリージアちゃん?)」
「姫か・・・」
驚いたフリージアちゃんは王様の元へ近づき、両手で体を抱きしめた。
私の苛立つ心とは裏腹に目がかち合った王様は、ニヤリと口の端を上げて悦に入っている。
「次で終わりにしましょう? ねっ?」
自分の父親を抱きしめた状態のまま次で最後にしようと、顔を赤くしたフリージアちゃんからの提案であと一回だけ遊ぶ事に。
勢いよく皆で掛け声を上げれば、血走った野獣どもの目が交錯する。
さあ、最後の王様は誰?
「やった。オレだ・・・」
KYガウラだった――!
ガウラは何か渋った後、熱の籠った眼差しを私の方へ向ける。嫌な予感だ。
「3番は明日まで、オレに御奉仕すること!」
「ニャニャニャッ(えぇぇーー!!)」
なっ?、と手渡されたのはペット用の赤い首輪に、白いエプロンとカチューシャ。まさか私にメイドをやれと?
「御奉仕だから、もう一回お風呂に入りに行こうか。リオのお腹に書いた落書きも消せるし」
「ニャアア~~(そ、それは嬉しいけど)」
「寝るときはやっぱりオレと同じ部屋な♪」
再び男湯へ連れて行かれた私。
ガウラからの指示で御主人さまと呼ばされ、背中を洗ってやった。
いつもの状態から立場が逆転した私とガウラ。風呂場でペット用の服を着せられ、部屋まで戻る。
戻る途中、若女将のルビリアナさんと出会った時にデルモント製品のクリスタル残像カードをプレゼントしてくれた。これでいつでもメイド姿の私を拝めるらしい。
部屋へと戻った私とガウラは、いつもと変わらずに眠りについた。
「リオ~~・・・ごほうしはぁぁ??」
「ニャガガガ・・・(御主人さまぁ・・・もうちょっと離れてよぉ)」
ファインシャートで湯けむり、良い思い出がまた増えました。ガウラ、これからもよろしくね!
白呪記湯けむりパラレル紀行―2―(終)
※後書き※
ラクガキ書いてて思いついた短編です。長かった・・・!
オチにいつも手間取ってるし、見直しで加筆したんですがそれでも読みづらいかもです。
結局のところ、白呪記メンバーで王様ゲームしたかっただけなんです。だから2を作りました。
本当はもっとフリージアちゃんと絡めたかったんですが、力不足で書けませんでした。無念です。
※ネタバレ※
ガウラと王様は三番の棒にある、汚れを見て気付きました。そういう細かい所も描写すれば良かったのに、書けなかったです。(無念だらけ。。)
とにかくマイページ、ブログに小説数が増えるように沢山書くぞと無謀な目標立てました。
力のある限りでですが・・・読んでくれてどうもありがとうございます。ではでは。<楽都>
番外編:白呪記湯けむりパラレル紀行―2―
温泉から上がった私達メンバーは食事を終わらせた後、旅館にある遊戯室で遊んでいた。
現代版ルーレーット、ダーツ、なんとパンチングマシンまで揃い、それぞれが遊びに没頭していた。
黒ひげ危機一髪に似た、剣を差し込むゲームでは皆が白熱して穴に刺しまくり、イルさんが見事に引っ掛っ掛かって部屋へと連行される。
――畳の部屋にて――
罰ゲームと称して、遊戯室から就寝する畳の場所へと戻ってきた私達。
既に大部屋には布団を敷いてくれていて、襖(ふすま)を閉めれば個室にも早変わり出来る状態だ。中央に集まった私達はイルさんを中心に、丸く円を描くように座り出す。
「悪いな、イル。運も勝負の内だ。これが敵との戦闘なら命は無かったんだ。精進しろよ」
「は、はい・・・」
嬉々とした王様が沢山の鼻毛を付け足していく。
「ごめん! イル、僕は賭け事には結構強いんだ・・・恨むなら自分の運の無さを恨んでね!」
「くそっ、早くしろよ」
同じ近衛騎士のライさんが、頬っぺたを花マルに描く。
「フン、いつもの仏頂面が形無しだな。これを機にリオへの考えを改めろよ」
「それとこれとは別問題だろうが・・・!」
悪人面でイルさんに近づき、ここぞとばかりに守護獣ガウラが眉毛をズ太く塗り上げている。
「イ・・・イル・・・私、ふざけてこんな事するの初めてなのよ・・・? プクッ、ご、ごめんね?」
「姫、良かったな。良い思い出が出来て」
悪いとは言いつつも口の周りに丸く円を書いて大爆笑するフリージアちゃんに、恰好よく言葉を返すイルさん。あんまりサマにはなってないけど。
「イル・・・悪いな」
「エディス叔父さん・・・少し体が震えてますよ」
無表情エヴァディスさんは唇に紅を塗って体だけを震わせていた。
「ニャオオォォン、ニャオッ!(イルさん、覚悟は良いですか~? 必殺、ネコの筆書き!)」
「覚悟は良いかと訊いている。必殺、ネコのふでがきだと」
「ッ、早くしろよ」
ガウラが通訳してイルさんに伝える。
猫の私がトリを務めた場所とは・・・まつ毛をバツバツにしたイケてるメイクで最期をしめた。完成した顔は・・・
「ギャーーッッハッハッハッ!! イルゥゥ、最高だよ!」
「あはははっ、ごめん、なさっ・・・あはっ、もうダメぇ~~」
「普段のイルからは想像もつかないな。いや、良いモノ拝めたよ」
「フハハッ、普段からリオを小馬鹿にするからこうなるんだ! 日頃の行いの差だっ」
「・・・」
それぞれが大爆笑。
無表情のエヴァディスさんは、どこかしら目を逸らしている。
猫の私はというと・・・
「ニャッ、ニャッ、ニャアアアッ(ギャッハッハッ! 鼻毛に口ヒゲ、眉毛とまつ毛バツバツお化粧最高ーー!)」
ニャオッ、ニャオッと、馬鹿笑いが止まらない。
ずりずりと腹ばい移動しながら、隅に置いてある自分のリュック(ガウラに持ってもらっていた)に近づき、あるアイテムを毛むくじゃらの手で掴み上げる。
硬直した状態のイルさんに、肩によじ登ってやった。コレを付ければ、罰ゲームは完成だ。
私の意図に気付いた王様が近づき、銀髪に触れる。ゴソゴソと括り付ければ、でかいリボンが頂きに現れる。この状態で、明日の朝までラクガキを消しちゃいけないと王様からの無慈悲な命令をイルさんは受けていた。
「・・・ニャアア(あー、お腹痛いな)」
猫になって、こんなに楽しい旅行は初めてかもしれない。
私は放心状態のイルさんを置いて、旅行にはつきもののゲームを提案した。
「「「「「王様ゲーム?」」」」」
「ニャ!(うん!)」
木の棒で王様と書かれたのと、1から6までの番号に書かれたのをそれぞれが持ち、王様と書かれた人が出す命令に従っていくゲーム。
人数も多いし、何よりすぐに始めれるゲームだからさっそく皆に引いてもらった。説明した通り、皆も掛け声を出してくれる。
「「「王様だーれだっ」」」
皆でスッと引き、一番に声を出したのはライさんだった。
「わ、僕が王様だ!」
ライさんがちらりと本物の王様を窺うと、今日は無礼講だとお許しが出た。胸を撫で下ろした彼は遠慮なく命令を告げる。
「えっと・・・じゃあ、1番が4番の頬にキスをする!! ・・・で、どう?」
いきなりキスかよ。
猫の私が引いた番号は6番。ガウラは2番だ。残るは・・・
「あっ、1番は私です・・・」
「4番は私ですね」
顔を赤くしたお姫様のフリージアちゃんと、無表情の宰相エヴァディスさんだった。
フリージアちゃんがエヴァディスさんに近づき、恥ずかしそうに頬にキスをしている。心なしか、王様の視線が刺々しい。その視線に気付いた宰相さんは、頭を低くして謝っていた。
「陛下・・・申し訳ありません。姫の高貴なる口づけを・・・」
「・・・構わない。これがイルとライなら話は別だが」
段々この王様ゲームの意図を理解してきた面々。どうやらモチベーションが上がってきたようだ。
猫の私も、負けられない。目指すは王様(キング)だ。
「「「「王様だーれだ! ニャ!」」」」
二回目の王様よ、どうか我が手に! と切なる祈りは天に届かなく、無情にもある人物の手に渡った。さっきの罰ゲームで、皆からラクガキの仕打ちを受けたイルさんだ。少し目が据わって、命令を待つと――
「5番に腹芸でもやって貰うか」
イルさん。
「私は2番だ」
王様。
「私は1番です」
エヴァディスさん。
「僕は3番だよ」
ライさん。
「ホッ、私は6番です」
フリージアちゃん。
「オレは4番・・・まさか、リオ??」
ガウラ。
――そのまさかだよ。
震える体を叱咤して、頭にハチマキを巻き付けて貰い、鼻と口の間に割り箸を挟み込む。
白い腹にはマジックペンで顔を描いてもらい、籠(かご)を両手で持ってゆらゆらと踊り出す。どじょうすくいやりながら、時たま腹に力を込めると顔の形が変わって、畳の部屋では爆笑の渦に突入した。
「ニャ、ニャ、ニャッ(エッサホラサッサ♪)」
やけを起こして踊り狂う。
笑いすぎて顎が痛み出す面々に、もっと笑えと心の中でせっついてやった。
滅多に笑わないエヴァディスさんは、私の行動がツボに入ったのだろう。今まで見た事もない腹芸に鉄壁の顔が崩れていた。
「ニャンニャンニャンッ、ニャオ!(ヨイヨイヨイッ、フンッ!)」
「リ、リオ~~・・・」
「ぐっ、くくっ、さ、さあ次、始めようか」
最早笑っていない人物などこの場にいない。
ガウラは泣き笑い、苦しそうな王様が次を促した。
「「「「王様だーれだっ! ニャンッ」」」」
見ると今度は王様が王様を引きやがった!
私って奴は、どうもクジ運がないらしい。自分の思い通りにいかない事に腹を立て、王様からの命令を待つ。
「3番が王様を抱き締める。どうだ――?」
「えっ!!」
「ニャ??(フリージアちゃん?)」
「姫か・・・」
驚いたフリージアちゃんは王様の元へ近づき、両手で体を抱きしめた。
私の苛立つ心とは裏腹に目がかち合った王様は、ニヤリと口の端を上げて悦に入っている。
「次で終わりにしましょう? ねっ?」
自分の父親を抱きしめた状態のまま次で最後にしようと、顔を赤くしたフリージアちゃんからの提案であと一回だけ遊ぶ事に。
勢いよく皆で掛け声を上げれば、血走った野獣どもの目が交錯する。
さあ、最後の王様は誰?
「やった。オレだ・・・」
KYガウラだった――!
ガウラは何か渋った後、熱の籠った眼差しを私の方へ向ける。嫌な予感だ。
「3番は明日まで、オレに御奉仕すること!」
「ニャニャニャッ(えぇぇーー!!)」
なっ?、と手渡されたのはペット用の赤い首輪に、白いエプロンとカチューシャ。まさか私にメイドをやれと?
「御奉仕だから、もう一回お風呂に入りに行こうか。リオのお腹に書いた落書きも消せるし」
「ニャアア~~(そ、それは嬉しいけど)」
「寝るときはやっぱりオレと同じ部屋な♪」
再び男湯へ連れて行かれた私。
ガウラからの指示で御主人さまと呼ばされ、背中を洗ってやった。
いつもの状態から立場が逆転した私とガウラ。風呂場でペット用の服を着せられ、部屋まで戻る。
戻る途中、若女将のルビリアナさんと出会った時にデルモント製品のクリスタル残像カードをプレゼントしてくれた。これでいつでもメイド姿の私を拝めるらしい。
部屋へと戻った私とガウラは、いつもと変わらずに眠りについた。
「リオ~~・・・ごほうしはぁぁ??」
「ニャガガガ・・・(御主人さまぁ・・・もうちょっと離れてよぉ)」
ファインシャートで湯けむり、良い思い出がまた増えました。ガウラ、これからもよろしくね!
白呪記湯けむりパラレル紀行―2―(終)
※後書き※
ラクガキ書いてて思いついた短編です。長かった・・・!
オチにいつも手間取ってるし、見直しで加筆したんですがそれでも読みづらいかもです。
結局のところ、白呪記メンバーで王様ゲームしたかっただけなんです。だから2を作りました。
本当はもっとフリージアちゃんと絡めたかったんですが、力不足で書けませんでした。無念です。
※ネタバレ※
ガウラと王様は三番の棒にある、汚れを見て気付きました。そういう細かい所も描写すれば良かったのに、書けなかったです。(無念だらけ。。)
とにかくマイページ、ブログに小説数が増えるように沢山書くぞと無謀な目標立てました。
力のある限りでですが・・・読んでくれてどうもありがとうございます。ではでは。<楽都>
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