ただ生きるのではなく、よく生きる

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原作はしばしば、それについて書かれたものより短い    ヒルティ

2016-12-04 18:26:10 | 知恵の情報
原作第一主義をとり、その作家について第三者が書いたものはずっと少なく読む、
ともかく第三者の書いたものだけを読むことはしないというのが、読書を格段に
楽にするゆえんである。

たとえば、大多数の文学史は、原作を知らない者にとっては無価値である。

そのうえ原作はしばしば、それについて書かれたものより短いという利点を持って
いる。聖書はいうまでもなく、ダンテにせよゲーテにせよ、あるいは、カントにせよ
ショーペンハウエルにせよ、彼らの著作の周囲につもりつもった数多くの、一部分
まったく見当はずれな、あるいはうそだらけの余計な論議をよみつくす暇で、
彼らの全著作を十回読んでその全内容を精確に覚えることができるのである。

─『希望と幸福  ヒルティの言葉』秋山英夫訳編 現代教養文庫 社会思想社より

■読書法をよく考えるが、ヒルティのおっしゃるように原作第一主義というのがまず
大切と気づかされた。よく、解説本を読むとわかりやすいだろうと、原作に
手を出す前に読もうとしてしまう。翻訳ものだったりして、わかりにくいと思うが
まず原作にあたってみよう。