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気まぐれに、つれづれに

観る充電

2015年11月01日 | 日記
知り合いの出演する舞台を観劇した。
彼女の舞台を観るのは、どのぐらいぶりだろう。
ずいぶんと場馴れして、台詞まわしも流暢になっていた。

作品の出来的には、どうなのか……
やはり若手の役者はアクションがやりたいのか。
ギャグもいまひとつキレがない。
脚本的にも、まとまりがなく、いったい誰を中心にストーリーが進んでいるのかわからない。
まあ、昨今のチケットノルマ事情を考えると仕方ないことなのかもしれない。
少しでも多く集客するために、劇団員だけでなく客演を入れる。
皆がチケットを売りやすくするために、それぞれの出演者にそこそこの見せ場を用意する。
そうすると、脚本的に展開が散らばってしまう。
子どもたちの運動会や学芸会でも優劣をつけないらしい。
そういう時代か。

物語というのは、やはり芯をしっかりと描かなくてはいけない。
そのためには目立たない端役も必要なのだ。
自分を殺せる役者と、情に流されない演出が必要なのだ。
仲良し小好しではいい作品はつくれない。
もっとも皆で楽しく舞台をつくりたいというのなら、話は別だが……


自分も気をつけよう。