katerさんの保護日記

保護ワン・保護にゃんの新しいお家を探しています。

犬川さんちのミリーちゃん

2012-12-19 20:35:48 | ブログ



…katerさんのフィクションシリーズ…第2段…


あるところにミリーちゃんと言うワンコが居ました。
御年10歳



飼い主さんは、ちょっとお耳が遠くなった犬川さん、多分75歳。
奥さんが亡くなって、しょぼんとしていた父を見かねた息子さんが
犬を贈ったのです。
犬川さんが65歳のころ。



犬川さんは、それはそれはミリーちゃんを可愛がりました。
寝るのも一緒です、懐に抱いてお休みになります。
ごはんも一緒です、テーブルに並んで食べます。

奥さんが居なくなってぽっかり空いた穴を、ミリーちゃんがふさいでくれました。




ミリーちゃんは純血種の小型の女の子。

犬川さんに連れられていっつも楽しそうにお散歩しています。

綺麗にブラッシングもしてもらってるみたい。


ま、散髪はね、、、犬川さんが適当にやってらっしゃるようなので、、、ふふふ。



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ある日、猪山さんが自分ちのワンコの散歩中に

ご近所さんに声をかけられました。

「ちょっと、、、猪山さん、犬川さんちのミリーちゃんの事聞いた??」
「え??どうしたんですか???病気??」


「妊娠してるみたいよ!!」
「あら、子犬が産まれるの?素敵ですね。」

「いや、それが犬川さんってば、ミリーちゃんが居るからもう犬は要らないって。」
「・・・・え??・・・・」

「魂が入る前に処分するって。だれか子犬居る人いないかしら。」
「処分???どういうこと?」

「ゴミ出しの日に、子犬の入った袋とかあったら、ぞっとするわよね!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」



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それから数日
猪山さんはミリーちゃんのことを考えてました。


可愛がられてるのに、その子供は要らないって。
なら、どうして妊娠するようなことになったんだろう。。。

もう、、子犬は処分されっちゃったんだろうな。。

なんともモヤモヤとした、やりきれない気持ちで過ごしていました。


ご近所の人から話を聞いて1週間後

犬川さんがミリーちゃんを散歩させているのを見つけた猪山さん。





普通の挨拶を交わしてすれ違い、

やり過ごしましたが
気になって。

振り返りました。

そしたら、ミリーちゃんが道路でいきんでます。



なんで??





夜、猪山さんは気になって犬川さんちに行きました。

「ちょっとミリーちゃんのことが気になって・・・」と、
ミリーちゃんの近くに子犬が4匹居ました。

「あ、、、処分されない。良かった。」
でもミリーちゃんはまだ陣痛があってるようです。

猪山さんが医療費を出すということで犬川さんからミリーちゃんを預かって
夜間の病院に走りました。


猪山さんの勘は当たりました。
ミリーちゃんのお腹にはまだ赤ちゃんが居たんです。


4匹も。。





産道をふさいでる子犬は息絶えてました。
その次の子も心肺停止、
その後ろの子の心音は微弱。

最後の4匹目だけどうにか助けられるということで急きょ夜中の帝王切開になりました。
そう、、、手術の費用は猪山さん。。。



あと1日遅ければ

ミリーちゃんも亡くなっていたはずです。
お腹の4匹の子供と共に。

そして乳飲み子4匹もまた母が居なくなって息絶えていたことでしょう。



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猪山さんは6匹のワンコの命を繋ぎました。





良かったねミリーちゃん☆☆














めでたしめでたし






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で、終われますかね。。

犬をかわいがるってどういうこと??
いっつもそばに置いてるってこと?
留守番がないってこと?
散歩をちゃんとしてるってこと?
欲しがるものをあげるってこと?



センターに居る子だけが悲しい子じゃない。
何も知らん人に飼われてる犬も悲惨です。
虐待というわけじゃない、可愛がってると思います。
でも、、、、何かが違う。


あ、、、フィクションですから(汗)







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