紫微の乱読部屋 at blog

活字中毒患者の乱読っぷりを披露。主にミステリーを中心に紹介します。

『ルパン対ホームズ 怪盗ルパン3』ルブラン原作・南洋一郎文

2005年06月20日 | ら行の作家
ルパンは盛んに「ホームズは好敵手である」とは言ってますが、扱いは
そんなによろしくない(笑)。消えた宝くじの謎、老将軍の殺害、盗まれた
青ダイヤの謎を解くために、イギリスからホームズが招かれますが、
フランス国民は、大泥棒のルパンの応援をしてしまいます。フランスの
国民性が垣間見られる作品なのです(笑)。しかも、ホームズはルパンに
やられて失敗ばかりしてますし。しかし、その後に続く作品『奇巌城』で
ホームズはルパンに一矢報います。そのための前フリだと思えば、、、。
いや、思えないな(^^;)。ホームズとしては考えられない失敗だらけだもんねえ。

でも、ルパンも今回、ワトソンに大きなケガを負わせてしまうのですよ。
ルパンは決して人は殺さない、という“お約束”があって、そのため、
相手にケガをさせることもないだろうと信じていたのですね、私。
だから、ワトソンがケガをさせられたときは、ちょっとショックでした。
なんて純粋なんでしょう(笑)。
(なんだか感想になっているんだかいないんだか(^^;))


ルパン対ホームズ 怪盗ルパン3』ルブラン原作・南洋一郎文(ポプラ社)