彩賀の徒然なるままに…

徒然なるままに,種々様々な事を記す控帳(TB&Comenntは表紙1番目の記事をご参照を。)

【ガンダム00】Counteroffensive.05「故国燃ゆ」

2008-11-02 22:31:30 | ガンダムシリーズ

今週の『機動戦士ガンダム00』第5話(通算で第30話)「故国燃ゆ」の感想記事です。

さて,今回のエピソードで明らかになったアロウズの指揮系統と各々の思想的立場。

1つはミスター・ブシドーの立場について。
彼曰く「ワンマン・アーミー」たる免許がある―上層部の意向で,独自の判断能力で行動する許可が与えられている―という事。

確かにカスタマイズされているとはいうものの,彼の専用アヘッドおよび専用服は周囲とはかけ離れた和風の意匠からかなり異質なものを感じていただけに,「そういうことなのか…」と思わず納得しました。
だから,カタロンの秘密アジトの襲撃時に加勢に来たCBのガンダムの中に00ガンダムがいないことが判ると「興が乗らない」とばかりに参戦しなかった―ということですか…。

案外,(ブシドーの正体が”彼”だとするなら)ガンダムに対しての執念から生じた憎しみを他者に利用されている―のかもしれません。
00ガンダムのGNブレイドⅡの剣裁きから,搭乗している人間を刹那だと確信したくらいですし,未だに彼の中ではエクシアと相打ちになったとはいえ「ガンダム憎し」の念が強すぎるのでしょう。
思い返してみると,あの時のシーンのブシドーは,目は逝っちゃった系だし声色に狂気がありましたしね…。

独立した立場―という意味では,サーシェスもそう。

というか,元々連邦軍にとって彼は扱いに困る存在ですし,彼も,戦争に参加できればそれでよし―というところがあるので,傭兵のポジションを連邦軍的に認められた存在なのか,あるいは,リボンズの私兵的立場にいるのかはわかりませんが(案外,後者だったりするのかも…)。

彼の搭乗しているMSはスローネヅヴァイ系のMSのようですが,ちょっと大きいMSサイズでしたし(ジ・Oかクイン・マンササイズくらいでしょうか)。

あと,アロウズの権力は地球連邦軍以上のものがあり,連邦軍の中にもアロウズよりの人物がいて情報をリークしてもかまわないと思う軍人がいること。

実際,セルゲイの部下はその思想がありそうですし,一時的に身柄を確保された沙慈をアロウズに引き渡されかねない所でしたから…。
仮に沙慈がそうなって,アロウズにいるルイスとの再会イベントでも良かったと思いましたが,そうなると沙慈に死亡フラグが立ってしまったので,そうならない様な展開になったのだろうと…。

沙慈とセルゲイについては,おいおい語る事があるので,後ほど。

もう一つは,アロウズの作戦に対して思うところが分かれていること。

カタロンの秘密アジトにオートマトンを”キル・モード”で使用する事に関して,明確になった点がこれに当たるのでしょう。

 ・やりすぎと思う人物
  ピーリス,マネキン
 ・妥当(というよりは積極的に行うべし)と思う人物
  グッドマン,リント,ジニン,アンドレイ
 ・どうでもいい(「んなもん使うより早くガンダムと戦わせろ」)派
  ブシドー,ルイス

という感じでしょうかね…。

最後の立場の人物は,実際にガンダムの被害を直接受けている面々なので,これはそうなるだろうと思いましたが,前者2つの場合,意図したのかどうかはわかりませんが,上手い具合に男女に分かれているなぁ…と。

そうなると,なぜ「ロシアの荒熊」の異名を持ち,かなりの戦術予報能力を有するセルゲイが(参加要請を行っても不思議ではない)アロウズに参加しなかったのかは,アロウズがそういう「人道も解さない」やり方も辞さない組織―という事を看破していたということなのでしょう。

一方息子のアンドレイは,アロウズの思想に共感した事もそうですが,余り家庭を省みる事ができなかったセルゲイの反発(母親が死んだ事もあったのでしょう)から,アロウズに参加したという感じですが,これは親子和解のイベント―は,余り期待しないほうがいいのかもしれませんね。

また,ピーリスについてはセルゲイに対しての「例の件」が矢張り養子入りするという事だそうですが,今回のカタロン攻撃の「方法」を知った事で,これが急転直下な状態になる可能性が出てくる様な気がします。

因みに,アロウズの英語表記は(既に1/144 HG GUNDAM 00の「GN-XⅢ」でも明らかになった様に)「A-LAWS」との事。
これってある意味では「TITANS」に匹敵するネーミングなのかもしれませんね。

さて,沙慈について。
今回の件で,彼がCB入りする展開になる可能性が高くなった気がします。

元々彼がカタロンを抜けなければ,今回の大惨事にはならなかったのですが,その点を以って彼を責めてしまう事は,「結果だけを見て結論付ける」ということになるので,彼には酷過ぎるのかもしれません。

またセカンドシーズンから,刹那と明確に対比するキャラクター付け(水島監督曰く「沙慈は,もう一人の主人公」)をされていた彼ですが,彼の言っていたことは実はただの主張だけに過ぎないという事,また,今回の一件で自分が図らずも加害者の立場になってしまった事から,今後の彼の立場が大きく変わっていくことになるのでしょう。

ただ,考え方としては刹那と対比する姿勢は,ラストまで持っていって欲しい―という気がしますね。

イノベータについては,これも独自のMSを持っている(ガデッサ)事が示唆された事と,リボンズやリジェネ以外の人物が登場しましたが,CBが最終的に彼等と戦うとしても時間的に間に合うのか,ちょっと心配です。

放送時間的に,直近で放送された『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』のナイトオブラウンズの様な描き方になる可能性もありますしね…。

最後に,ライルの台詞「これが…こいつが 人間のやることか!」は,1/144 HG GUNDAM 00「ケルディムガンダム」にあったものですが,このときの台詞から,ニールよりは若干感情的な性格のキャラという位置づけになりそうな気がします。
(そういえば,ボックスアートもケルディムガンダムのオートマトンの掃討シーンなんですよね。よくよく残骸を見てみると,オートマトンの一部が残っているし…。)

今回の一件から,ライルが二代目ロックオンとして本格的にCBの一員になるきっかけとなるのかもしれません。

○次回予告
 失われた過去 失われた日常 失われた国

 そのどれもが 誰かの心を掻き毟る

 次回「傷痕」

 後悔という名の 鈍痛が疼く



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