今週の『地獄少女 三鼎』第5話「うつせみ」の感想記事です。
wikipediaによると,サブタイトルの”うつせみ(空蝉)”とは―。
・この世に生きる人間。
・セミの抜け殻。
・『源氏物語』の巻名の一つ。同作に登場する女性の名前。
とあり,このエピソードに相応しい意味のものは2番目の意味になるんでしょうね。
また,gooの国語辞書によると,
・人間が生きる世界。現世。
とあります。
その儚げで情緒が有る印象を受ける言葉とは裏腹に,今回のエピソードは人の心の暗部とそこから発生した悲劇を描いていたのではないかと個人的には思います。
教師である依頼人は,”ある悪意”から発生したモンスターピアレントの犠牲の結果,周囲から隔絶(状況の打開を相談できる人が誰もいない描写がある)され追い詰められた挙句、”ある悪意”の真実を知った―。
当初ターゲットとなると思われた女性は,孫かわいさの余りに何かと因縁をつけてきて,災厄そのものとして描かれていましたが,実は”ある悪意”の真意が判らず結果として暴挙と化し,周囲に被害を出していたにすぎなかった―。
そして,その”ある悪意”を持っていたのが今回のターゲットで,発端は些細な事な上に同情されやすいものだったのが,次第に悪意を持ったものに変容した結果,周囲の人間を翻弄する”歪なもの”になった―。
ということでしょうね。
今回はターゲットがターゲットなだけに,地獄送りの描写がなかったのですが,違う角度から考えると,「依頼人が誰をターゲットにするのか」という『地獄少女 二籠』に近いテイストで描かれていたエピソードだったと当方は思います。
依頼人の最終的な決断を見てみると,どうも2人をターゲットとして狙った印象が拭えないですね。
ただ,本当にターゲットとした人物が間違っていたということではないんですよ。
女性をターゲットとした場合,おそらく被害が落ち着くのは一時的なもので,同じ様な被害はこれからも続いていった事のは目に見えているでしょう。
それでは,自分=依頼人の様な人物が今後とも出てくるとは限らない。
遅かれ早かれ,ターゲットの地獄送りが遅くなった事だけになるのではないか―と。
で,その”ある人物”をターゲットとすると,実は「依頼人には,このような考えがあったのでは…?」と示唆することができるのではないかと個人的には思います。
それは,自分に災難を吹っかけた,複数の人間を一度の地獄送りで,効率よく同時に罰する―というもの。
地獄送りは,”一回きりの,どうしても怨んでも怨みきれない相手を地獄に送る”というシステムですが,ターゲットの選択を間違えてしまうと,依頼人が地獄送りを2度実行するという手段は取ることができません(過去の2シーズンでも個人がそうした方法で地獄送りを行ったケースはなかったと記憶しています)。
そこで,前述の考えで地獄送りの依頼を行ったものだとすると―。
ターゲットは地獄送りにできるので,今後,今回の様なクレームに隠れた悪意は二度と起こる事はない。
女性は地獄送りにできないが,この先,学校に過激なクレームを行う事はないばかりか,庇護の対象者がいなくなったことでセミの抜け殻の様にすることができる。
という考え方ができるんですね。
依頼人にそこまでの「悪意」があったのかはわかりませんが,結果から考えると,そうした考え方も可能になるのですが,流石にそこまで考えてしまうと,今度は当方の「悪意」になってしまいますね…(苦笑)。
前回までのエピソードは,どうも「その地獄送りはどうよ?」と思う内容ばかりでしたが,確か前シーズンもそんな展開になりつつあるように思わせて―というのがあったのを思い出して,ちょっとした視聴継続の戦略のようなものが合ったのではないか―と邪推しがちになってしまいます。
流石にそんな事はない―のでしょうが。
wikipediaによると,サブタイトルの”うつせみ(空蝉)”とは―。
・この世に生きる人間。
・セミの抜け殻。
・『源氏物語』の巻名の一つ。同作に登場する女性の名前。
とあり,このエピソードに相応しい意味のものは2番目の意味になるんでしょうね。
また,gooの国語辞書によると,
・人間が生きる世界。現世。
とあります。
その儚げで情緒が有る印象を受ける言葉とは裏腹に,今回のエピソードは人の心の暗部とそこから発生した悲劇を描いていたのではないかと個人的には思います。
教師である依頼人は,”ある悪意”から発生したモンスターピアレントの犠牲の結果,周囲から隔絶(状況の打開を相談できる人が誰もいない描写がある)され追い詰められた挙句、”ある悪意”の真実を知った―。
当初ターゲットとなると思われた女性は,孫かわいさの余りに何かと因縁をつけてきて,災厄そのものとして描かれていましたが,実は”ある悪意”の真意が判らず結果として暴挙と化し,周囲に被害を出していたにすぎなかった―。
そして,その”ある悪意”を持っていたのが今回のターゲットで,発端は些細な事な上に同情されやすいものだったのが,次第に悪意を持ったものに変容した結果,周囲の人間を翻弄する”歪なもの”になった―。
ということでしょうね。
今回はターゲットがターゲットなだけに,地獄送りの描写がなかったのですが,違う角度から考えると,「依頼人が誰をターゲットにするのか」という『地獄少女 二籠』に近いテイストで描かれていたエピソードだったと当方は思います。
依頼人の最終的な決断を見てみると,どうも2人をターゲットとして狙った印象が拭えないですね。
ただ,本当にターゲットとした人物が間違っていたということではないんですよ。
女性をターゲットとした場合,おそらく被害が落ち着くのは一時的なもので,同じ様な被害はこれからも続いていった事のは目に見えているでしょう。
それでは,自分=依頼人の様な人物が今後とも出てくるとは限らない。
遅かれ早かれ,ターゲットの地獄送りが遅くなった事だけになるのではないか―と。
で,その”ある人物”をターゲットとすると,実は「依頼人には,このような考えがあったのでは…?」と示唆することができるのではないかと個人的には思います。
それは,自分に災難を吹っかけた,複数の人間を一度の地獄送りで,効率よく同時に罰する―というもの。
地獄送りは,”一回きりの,どうしても怨んでも怨みきれない相手を地獄に送る”というシステムですが,ターゲットの選択を間違えてしまうと,依頼人が地獄送りを2度実行するという手段は取ることができません(過去の2シーズンでも個人がそうした方法で地獄送りを行ったケースはなかったと記憶しています)。
そこで,前述の考えで地獄送りの依頼を行ったものだとすると―。
ターゲットは地獄送りにできるので,今後,今回の様なクレームに隠れた悪意は二度と起こる事はない。
女性は地獄送りにできないが,この先,学校に過激なクレームを行う事はないばかりか,庇護の対象者がいなくなったことでセミの抜け殻の様にすることができる。
という考え方ができるんですね。
依頼人にそこまでの「悪意」があったのかはわかりませんが,結果から考えると,そうした考え方も可能になるのですが,流石にそこまで考えてしまうと,今度は当方の「悪意」になってしまいますね…(苦笑)。
前回までのエピソードは,どうも「その地獄送りはどうよ?」と思う内容ばかりでしたが,確か前シーズンもそんな展開になりつつあるように思わせて―というのがあったのを思い出して,ちょっとした視聴継続の戦略のようなものが合ったのではないか―と邪推しがちになってしまいます。
流石にそんな事はない―のでしょうが。