ゆんたくBar 『きしの屋』

いい人、いい酒、いい音楽。
たわいのない話をグラス傾けつつ…。

沖縄ジャズ界の巨星逝く

2010-04-08 20:30:24 | 沖縄音楽の世界
沖縄タイムスに衝撃のニュース。

以下引用

沖縄ジャズ協会会長の屋良文雄氏が8日午前10時5分、
前立腺がんで入院していた那覇市内の病院で死去した。
70歳。那覇市泊出身。

引用終わり



1995年の8月。
きしの屋、本格的な沖縄通い最初の旅のおはなし。

前日の夜に友達になったばかりの民謡酒場のオーナーに連れられて訪れたのは、
泉崎病院の向かいにある細い階段をのぼったお店でした。

ライブハウス「寓話」

むせ返るような外の暑さを吹き飛ばすガンガン効いた冷房の中、
泡盛と共にいただく屋良さんの奏でるスウィンギーなピアノは、
どこまでも伸びやかで明るく、そして軽やかにきしの屋の心に染みわたりました。

ステージを降りれば、フツーの酔っ払いオジサンになる(笑)屋良さんと
明るいママ奥さん、黙々と料理を作る控えめな息子さん。

ご家族でつくるこの店の雰囲気は、
きしの屋が理想にしている「いい酒・いい人・いい音楽」が三拍子揃った素晴らしい空間。

一度足を運んだこの夜から「寓話」の虜になってしまい、
それがいままで続く沖縄通いのキッカケになったようなもんです。

それだけ屋良さんのピアノと寓話の空気感が大好きでした。

昨年11月。
mm@妻と寓話に行った際には、すでに屋良さんは入院中で、
それでも奥さんは「車椅子でもピアノは弾けるから大丈夫~」って明るく仰っていましたが、
まさかこんなに早く訃報に接するコトになるとは…。

今夜は、屋良さんのCDを聴きながら泡盛をいただこうと思います。
心からご冥福を祈りつつ…。


合掌。

BEGIN、二十歳の誕生日

2010-03-23 19:29:32 | 沖縄音楽の世界
BEGIN20周年記念
「歌えるだけで丸もうけ」大阪城ホールコンサート

きしの屋初めてのBEGINフルコンサートは、彼らの20周年記念ライブです。
二十歳のお祝いを共有すべく、沢山のファンが集う会場。
どんなコンサートになるんだろう。
楽しみだ。

というワケで、久々のきしの屋長尺ライブレポ。
ごゆるりとご堪能くださいませ(笑)

なお、このライブの模様は4/17(土)にWOWWOWで放送されます。
それまで内容を知りたくない方は、ここから下へは読み進まないでくださいね。

ネタバレ満載ですから。

……………

BEGIN二十歳の誕生日。

18時の開演予定時間を少し過ぎて、シットリとしたバラードで幕が上がりました。

「時代遅れのバースディ・プレゼント」

♪20回目の君の誕生日 おめでとうの言葉よりも 
    君ならきっとわかってくれる 時代遅れのバースディプレゼント…♪


いいねーいいねー。

コッテリしたブルースも温かさを感じる島唄も好きですが、
なによりBEGINのバラードには名曲が沢山あるのだ。
…なんて思っていると一転、
優がかき鳴らすエッヂの効いたギターで、間髪入れずあの曲が続きます。


「かりゆしの夜」

♪おめでとうからありがとうまで 祝え今夜は かりゆしの夜♪


通常ライブ後半に演奏されるかりゆしが予想外の2曲目。

どんな展開になるやらと思っていると、
曲が終わったあとのMCで、「今日は60曲、時間の許す限り歌います!!」と宣言する栄昇。
どうやら20周年×メンバー3人=60曲ということらしい。

MCは続きます。

常識の範囲の時間内で演奏出来ないとなるとプロ失格。
俺たちは初心者といわれても仕方ないから、バンド名をBEGINNER(笑)に改名します。
果たして俺たちはBEGINでいられるんでしょうか!?

と、本気とも冗談ともつかない話から60曲マラソンライブのスタートです。

……………

まずは上手側へ。

スポットライトが当たるとソコには、
大阪キタの名店「BANANAHALL」の看板が掛けられた特設ミニステージが。
舞台ソデで着替えて(笑)移動した3人。
大阪城ホールで復活したバナナホールでブルースタイムが始まります。

心ゆくまでBlues
ノーマネーブルース
ひかりExpressBlues
おっちゃんタクシー
ブレイクショット
パイナップルムーン
(ココに一曲入っていますが曲名失念)
バーボン&パイナップルピザ


中央のステージに戻って3曲。

愛が走る
恋しくて
防波堤で見た景色


今度は下手側特設ステージへ(忙しいなぁ…笑)。
ココは石垣島のライブハウスCOTTONCLUB
アルバム「ビギンの一五一会ドライブ・イン・シアター」に収録されている8曲を歌い上げます。
(曲順適当)

風に吹かれて
ラバンバ
サマータイム
イン・マイ・ライフ
ムーン・リバー
シー・オブ・ラブ
スタンド・バイ・ミー
この素晴らしき世界

……………

再び中央ステージに戻ってきた3人。
ステージの一番前に腰掛けて、島唄の時間が始まりました。

栄昇の三線、優のアコギ、等のアコーディオンが奏でる優しい音色。
1万人のコンサートとは思えないゆる~い空気感は、
まるで3人が浜辺に座って友達を前に歌っているかのような錯覚を覚えるほどです。

昔美しゃ今美しゃ
イラヨイ月夜浜
くにぶん木ぬ花
ユガフ島


さらにサポートメンバーを加えたオモトタケオバンドで3曲。

オジー自慢のオリオンビール
竹富島で会いましょう
オバー自慢の爆弾鍋

ステージ上の巨大モニターに歌詞を映しながら、会場と一緒に涙そうそう。

……………

これだけ曲を続けるとサスガに疲れた3人(笑)
それぞれの想いが詰まった曲についてMCを始めました。

どうやら一節歌って一曲分にカウントしたいらしい。
しかも同じメロディーに乗せる歌詞を変えてさらに一曲。
ズルと言っちゃーズルですが、まぁ細かいコトは置いといて(爆)

声のおまもりください
おつかれさん
夕日と自転車と堤防
幸せのBLUES
Sliden' Slippin' Road(替え歌ネタ多数)
登野城小学校、石垣第二中学校、八重山高等学校校歌(なんだそれ…笑)


しばらく続いたMCを終えると「みなさん、ここからが本番ですっ」と叫ぶ栄昇。
「聴いている方も大変でしょうが、やっている方も大変(笑)」
「今からノンストップのメドレーです。みんなついてこいよ~」

さすがにこれ以上演奏曲のチェック出来ず(苦笑)
とりあえず覚えているものだけをリストアップします。

メドレー(順不同)
流星の12弦ギター
ハイサイCalifornia
東京Ocean
青のまま
YOU
この街をはなれて
いつものように
I shall be released
風よ
灯り
君を見ている
パナマ帽をかぶって…etc、16~7曲


40分ほど続く怒濤のメドレーを聴きながら思いました。

デビューから20年。
「いろんな人に支えられて、なんとかやってこられた」
そんな想いが3人の中のあるんだと思います。

この感謝の気持ちを、
どうやってライブで伝えられるだろう。。。

そう。
ファンの皆には、それぞれの想いが詰まったお気に入りの曲があるハズ。

せっかく会場まで足を運んでくれているのに、
「あの曲が聴きたかったのに…」という残念な気持ちを持って帰ってもらいたくない。
だから…出来るだけ一曲でも多く歌おう。

ブルース、バラード、島唄…etc
BEGINの3人と彼らのファンが歩んできた20年の月日を辿るような3時間半。
それは二十歳の誕生日をお祝いする最高の形に思えました。

……………

長い長いメドレーが終わりました。

「本当だったらコレで終わって、舞台ソデでアンコールの声を聞きながら、
再びステージに戻るタイミングをはかるところですが、皆さん」

「そんな時間もモッタイナイので…」

「ここからアンコールとさせていただきます!!」

なんと客席からのアンコールを待たずして演者自らアンコール宣言(笑)
アリーナ、スタンド総立ちで盛り上がります。

ボトル二本とチョコレート
笑顔のまんま

最後は、会場と一緒に島人ぬ宝の大合唱

……………

鳴り止まない万雷の拍手の中、演奏曲の集計が始まりました。

結果。。。

歌った総数は…65曲。

初心者と言われることなく、
彼らは無事BEGINのまま活動を続けていくコトが出来そうです。
まぁ、MCネタで曲数稼いだからなー(笑)

いやはや、実に楽しい二十歳のお祝いライブでした。

チケット取りました

2010-01-19 19:41:36 | 沖縄音楽の世界
今朝。

いつものように出勤準備をしながら流しっぱなしのTV。
ふと目をやるとBEGINが出ているじゃないですか。

聴けば20周年コンサートを15周年のとき同様、
大阪城ホールでやるとのコト。
同時にテロップでチケットぴあの電話予約番号が。

「チケット取ろうか?」

横で見ていたmm@妻が、そういうが早いか携帯で早速TEL。
ラッキーなことに一発で繋がりこのコンサートのチケットを2枚ゲットしました。

さすがmm@妻。
普段からアルフィーのコンサートチケットを注文しているだけのことはありますな。

で。

ファミマでお金を払って本券購入。
スタンド席ですが、デビュー20周年の記念コンサートに行くコトが出来ます。

3/21(日) 18:00開演。

ん~楽しみ。

ライブ告知「八重山の詩」

2009-08-30 20:10:41 | 沖縄音楽の世界
今夜はライブ告知です。

八重山ラブな友人が石垣に行くたび参加している三線教室の先生方と門下生のライブが、
大阪・東京・横浜で開催されます。

沖縄本島の民謡が洒脱で小粋なものが中心なのに対して、
八重山民謡は素朴で力強い唄が多く、
きしの屋的にはブルースの香りを感じるんですが、そんなことないですかね?
(沖縄本島の民謡は、スウィングジャズっぽい)

日本本土では伝統歌謡のポジションに落ち着いてしまった民謡ですが、
はるか南西の島々では今も生活に根付いた「唄」として、
普段からアタリマエのようにラジオから流れ、
夕暮れになると何処からともなく三線の音色が聞こえてくるものなのです。

そんな島の香りを感じる八重山民謡に興味のある方、
ご都合あえば是非お越しくださいね。


西垣竹三研究所 八重山民謡ライブ

八重山の詩 大阪公演
後援:近畿八重山郷友会
日時:10月30日(金)
会場:アクア文化ホール(豊中市曽根東町3-7-1 06-6864-3901)

八重山の詩 東京公演
日時:10月31日(土)
会場:北沢タウンホール(世田谷区北沢2-8-18 03-5478-8006)

八重山の詩 横浜公演
日時:11月1日(日)
会場:県民共済みらいホール(横浜市中区桜木町1-1-8-2 045-201-3080)

いずれのライブも開場18:00 開演18:30
料金は3,000円です。

チケットの予約や問い合わせは、下記のサイトにてご確認ください。
http://www12.plala.or.jp/TAKESAN/live%20page.htm

沖縄音楽+ボサノバ=脱力系

2009-02-05 19:35:46 | 沖縄音楽の世界
国際通りにある老舗CDショップ「高良レコード」

きしの屋も来沖のたびに沢山のCDやDVDを仕入れるお店なんですが、
実はこのCDショップ、オリジナルレーベルを持っているのをご存知でしょうか?

これまでに沖縄民謡+サーフミュージックや+ハワイアン、はたまた+ヒーリングなど、
脱力&癒し系の新しい沖縄音楽を提案し続ける注目レーベルなのです。

今回仕入れたのは、昨年末に発表された沖縄音楽+ボサノバ盤。

Sar-hoo-hoo
GARTA DE OKINAWA
-Okinawan Beautiful Songs in Bossa-

収録曲
えんどうの花
涙そうそう

さとうきび畑
十九の春
ゆうなの花
てぃんさぐぬ花
島唄
ハイサイおじさん
安里屋ゆんた

女性ボーカルとアコースティックギターのデュオ・アルバム。
(曲によっては、オカリナやハーモニカ入りも)

かなりユルユル~な仕上がりで、
休日の昼下がり、
な~んにも考えずにホケッっとしながら聞き流すのにピッタリ(笑)

いい意味で緊張感の無い脱力系沖縄音楽。
高良レコードのサイトで通販出来ますョ。
http://www.takara-r.com/

やなわらばーライブat桜井市民会館

2008-12-01 23:27:08 | 沖縄音楽の世界
「やなわらばーが桜井でライブをするらしい」…との情報を掴んだのは1ヶ月前。
ウチのポストに投函されていた県民だよりでした。

県民だより。
奈良県議会の報告や県下各市町村の行政案内・イベントと記載した広報誌。
皆さんの手元にも各自治体が発行しているものが届いているはずです。

そこで見つけた桜井宇多広域連合という行政区が開催する音楽イベントに、
やなわらばーがゲストとして招かれライブをするというのです。
しかも入場無料。
おーっ、なんだか良くわかりませんが太っ腹ダ。

実は彼女たちのライブを見たのは昨年の琉球フェスティバル、1回だけ。
その時は4曲ほどのステージだったんですが、今回は90分のフルステージ。
何度も言いますが、しかも入場無料(クドイ…笑)

というワケで、会場の桜井市民会館へ飛んでいきました。

キーボードとパーカッションのサポートメンバーを加えてのステージ。
パーカッション担当しているのは、ノーズウォーターズの田代君じゃないですか。

そこに二人が登場、ステージ中央でガッチリ握手をしてライブスタートです。


演奏曲リスト

いちごいちえ
赤い実

風になりたい
島唄
島人ぬ宝
青い宝
月あかり
聞いてほしいこと
愛してる
ぷれぜんと
サクラ
卒業アルバム
「拝啓○○さん」

アンコール
空をこえて海をこえて


石垣優の透き通るような高音と東里梨生の柔らかな中低音が織り成すハーモニー。

この二人の歌はシンプルな編成の方が断然その魅力を活かせると思うんですが、
「青い宝」からの3曲は、サポートメンバーを外した二人だけのステージで、
これがなかなか良かったです。
(サポートの二人が邪魔って意味じゃないですョ…汗)

さて後半。
11月の始めにリリースされた「ぷれぜんと」の演奏中になにやら違和感が。

アレッ!?
いるはずのないベースの音が聴こえる。

キーボード?
いえ、手の動きと音のリズムが明らかに違います。

ベース以外の音も聴こえる。

むむむ、もしや…。

ライブ自体は客席と一体となった盛り上がりでスゴク楽しかったです。
聴いていて気持ちが温かくなるいいステージでした。

ただ…。
きしの屋的には、あの終盤の何曲かに出された音が気になります。
正体は判っているんですが、何でワザワザ…という思い。

とりわけ二人だけで歌った3曲が素晴らしかっただけに、
う~ん。。。微妙。。。

雨の中、琉球男祭り

2008-08-24 21:01:23 | 沖縄音楽の世界
京都、円山公園の野外音楽堂にて
「琉球男祭り」なる音楽イベントが開催されました。
朝から雨が降ったり止んだりの野外ライブには最悪な天気ですが、
楽しんでいきましょう。

出演者
大泊一樹
京都琉球ゆう遊会
ノーズウォーターズ
池田卓
風人ブドゥリ太鼓
下地健作
よなは徹
南ぬ風人まーちゃんバンド

オープニングは、池田卓・大泊一樹・南ぬ風人まーちゃんによる、
トラディショナルな民謡ナンバー。
鷲ぬ鳥、繁昌節、トマタ松
規模の小さな野外音楽堂が会場という事もあって、和やかな雰囲気でのスタートです。

それでは、それぞれのステージングを掻い摘んでご紹介。

「大泊一樹」
白保節~真謝節
赤田首里殿内
島に響く歌(というタイトルらしい)

今年2月に開催された先島フェスティバルで、初めて以来要チェックの唄者。
久しぶりに聴きますが、美しく伸びやかなその歌声はいいですねー。
奈良町のフランス料理店「ふりぽんぬ」にて、月イチライブしています。

「ノーズウォーターズ」
おくりもの
そろそろ僕は
桟橋通りはまだ夏なのさ
三線の花
ダンボールブギ
自転車をこいで

三線中心の他の出演者とのバランスを取ったのか、
ボーカル兼ギターのマストは、アコギで登場。

この頃から雨が上がって雲の間から晴れ間も。
マスト自慢げに「晴れ男ですから!!」

アコギ中心の落ち着いたステージングがと思いきや、
いつも通りのノリノリで楽しめました。

「池田卓」
おばあちゃんの唄
島の人よ
ふぁんきーおじぃ
おれのふるさとへ
他2曲

あれ!?
もしかしてライブで聴くのは初めてだったけ。
おばあちゃんの唄や島の人など、バラード調の曲が多いと勝手に思っていたんですが、
ブギウギなナンバーもあって、楽しいステージでした。
個人的にはふぁんきーおじぃが良かったです。

「下地健作」
なんくるないさ
朝顔
島ぞうり
うちな~

宮古島出身。この人のステージは初めてみます。
派手なリアクションの唄い方で、
「おかあさんといっしょ」の歌のお兄さんっぽいノリ。
実際、子供が数名ステージ前にかぶりついていましたョ(笑)


「よなは徹」
*********(耳にした事がありますが曲名不明。古典ナンバー)     
綾蝶
ナークニー~北谷舞方
トゥバラーマ

圧巻です。
声量、三線の技術、溜息の出るステージとはこのこと。
3曲目後半の北谷舞方では、その超絶早弾きに思わず拍手が沸き起こります。

一方お茶目な一面も。
2曲目に新良幸人のモノマネ付きで綾蝶を披露。
コレがメチャ似ていて、会場大ウケ。
幸人バリのセクシーな綾蝶です。
っていうか新良幸人、愛されてるなー(笑)

ナークニーを唄っている頃から再び雨が降り出し、傘の花が開きます。

「南ぬ風人まーちゃんバンド」
この頃から雨脚が強くなってきて、曲名チェック出来ず。う~ん残念。
オープニングは、八重山民謡あがろーざ。

雨が小降りになった頃に、ラスト出演者全員登場してのカチャーシー。
よなは徹が何気に太鼓を叩いていましたが、サスガに上手いっ。

約5時間にわたるステージは、
雨が無ければもう少し盛り上がれたかもと思うと少々残念な点もありますが、
それでも充分楽しめた内容でした。

さて、きしの屋。
ライブ終了後、
そそくさと会場をあとにして、老舗ライブハウス磔磔へ。
本日、ライブハシゴのスケジュールなのです。

その内容は、次回の記事にて。

オレンジクローバーLIVE!

2008-05-26 19:54:07 | 沖縄音楽の世界
オレンジクローバーのライブが金・土・日の3日間大阪でありました。

2月に開催された先島フェスティバルで彼らのステージを初めて見て以来、
沖縄音階+ファンク&ソウルな音作りに心鷲掴みされたきしの屋。
大阪での単独ライブは初めてということで、これは行かねばなるまいなのです。

会場は先月心斎橋にオープンしたばかりの沖縄料理屋さん
「南の楽園ダイニングはなはな」
お店の中にステージがあって、連日ライブが開催されているそうです。

瑞泉の水割りとフーチャンプルー、出し巻き玉子(アーサ入り)を注文して、
ライブのスタートを待ちましょう。

ライブメニュー
1stステージ
夏のあっぱりしゃん
心トントン
懐かさぬ風
ゆんたくの唄
さぁ!ブエナビスタへ(はなはなバージョン)
安里屋ゆんた

2ndステージ
マーメイド
愛さよ
******(曲名不明)
******(曲名不明)
大きな木ガジュマルの下
スィンガーソン♪
青い海と緑の島で
夢咲き

間近で見るステージは、かなりカッコイイです。
ウチに帰ってからコピーするべく、ギターを凝視するものの、
難しいコード進行しているよなー。
覚えきれません。。。

いやいや、こんな所で投げ出さないで頑張ろう。
誰か三線弾いて、一緒にオレクロのコピーのやってくれないかなー。

やなわらばー「歌ぐすい」

2008-05-12 19:44:12 | 沖縄音楽の世界
昨年の琉球フェスティバルで初めて彼女たちのステージをみて以来、
「CD買おう」と思いつつ、何故かそのままだったんですが、
ようやく昨年8月発売の2ndアルバムを仕入れました。

「歌ぐすい」初回限定版
(収録曲「拝啓○○さん」と「いちごいちえ」の三線/ギター譜付き)

やなわらばー
石垣優/歌&三線
東里梨生/歌&ギター

やなわらばーとは、沖縄方言で「悪ガキ」という意味。
愛情を込めて「くぬ、やなわらばー」と叱ったりもするので、
やんちゃ小僧といったニュアンスでしょうか。

さて、2ndアルバムのお話。
オープニングの「てぃんさぐぬ花」から紡がれる極上のハーモニー。
この二人の魅力は、何と言ってもその歌声でしょう。

三線&ギターというきしの屋が大好きなバンド編成ではありますが、
ハーモニーの美しさが耳にとても心地よく、
沖縄ポップスという枠よりも、上質のJ-POPと言った方がいいかも。

優しく心に染みる歌詞とキャッチーなメロディーライン。
ドラマとタイアップしている曲もあるので、
「あー、どこかで聴いたコトあるなー」と感じるかもしれませんね。

ちなみに東里梨生の弟は、映画「恋しくて」で主役栄順を演じた東里翔斗君。
豆知識として御利用ください(笑)
(両方知ってる方にしか使えない小ネタですが…)

やなわらばーofficial site
http://www.ya-na.net/top.html

バブルガム、ZUMIライブ

2008-04-06 17:48:47 | 沖縄音楽の世界
石垣島出身のガールズロックバンド「BUBBLEGUM」
昨日は心斎橋にある沖縄居酒屋ZUMIにてライブがありました。
彼女たちのライブを観るのは、2月にあった先島フェスティバル以来4回目。

実は…。
三線サークルでお世話になっている南生駒のちゅら、
ここの常連さんがベースを弾いているyOuの伯父さんということもあって、
今回はちゅらから常連組が沢山ライブにやってきました。

ちなみにライブ会場となったZUMIは泡盛の種類が豊富で、
なかなかポイント高いです。

一緒に来た常連組が生ビールを注文する中、きしの屋だけは白百合ロック。
この泡盛を置いている店は少なくて、見つけたら飲んどかないと(笑)

では、一口。。。
く~、この香りがタマラン。
土臭いだとか墨汁だとか言われますが(確かにそうかも)、これがこのお酒の真骨頂。
臭い&旨いでクセになります、ホント。

さて。
ホロホロ酔いが回ってきた頃、30分以上も遅れてようやくライブスタート。
実にウチナータイムですねー(笑)

ライブメニュー
第1部
ラストステージ
忘れな草
crescent moon
コスモス
天ヌグリ
赤花

第2部
この星空の下で
てぃんさぐぬ花
あなたへ
そろそろ僕は
ACROSS THE ROAD
Shake Shake Shake

新曲や音源未発表曲を織り混ぜての2ステージは、
まったり~な感じで進んで行きます。

こういう小さな店でのライブっていいですね。
距離がスゴク近くって。
とりわけ今回は最前列のかぶりつき席だったので、なおさらです。

で、弦楽器弾きのきしの屋の視線は、
ギターやベースの指板を動き回るsayakaやyOuの左手に、ついついいきがちですが、
実はkineのドラムが、いい味出しているんですよね。
カッコイイです。

第2部の途中には、
ノーズウォーターズのボーカル・マストが飛び入り。
終始和やかな雰囲気の中でのライブでしたョ。

四国琉球音パーリーin香川

2008-03-23 22:09:45 | 沖縄音楽の世界
香川県屋島にある四国村(http://www.shikokumura.or.jp/)で開催された
「四国琉球音パーリーin香川」に行ってきました。

四国各県で活動している三線サークルが集まっての音楽イベントですが、
物販や沖縄料理のブースも併設されるなど本格的。
プチ琉フェスのような雰囲気です。

会場は、四国村内にある茅葺きの旧家をステージにした農村歌舞伎舞台。
客席キャパは、ざっと300人ほどでしょうか。
開始前から小雨の降る中でしたが、客席は8割方埋まっていました。

出演サークル
カンカラネーネーズ(香川)
ゆいサークル(香川)
三線サークルゆいまーる(徳島)
くにぶ(愛媛)
高知三線愛好会(高知)
琉球國祭り太鼓四国支部
KAI(愛媛)
我如古絵美

スペシャルゲスト
我如古より子

ゆいまーるは、三線で阿波踊りを披露したり、
くにぶは、カホンやウクレレと入れて、
涙そうそうのハワイアンバージョンを演奏したり、
高知三線愛好会は、琉笛も入った本格的な民謡で会場を魅了したりと、
民謡からポップスまで、各サークルでいろいろ特色が出ていて面白かったです。

因みに琉笛吹いていたのは、
以前琉華三線サークルで一緒に活動していた、なおぴとぅさん。
現在高知在住で、そちらで三線サークル活動されています。
琉笛以外にも太鼓も担当していて、ホント芸達者。

KAIさんは、愛媛で音楽活動をしている方なんですが、
奄美民謡を独学でマスター、
堂々たるステージングで、この人要チェックです。

我如古絵美さんは、神奈川出身ですウチナンチュじゃないそうですが、
今回のゲスト我如古より子さんを師事、我如古姓を襲名したほどの腕前。
CDも出しているそうで、今回のライブの実行委員会代表。
このステージで情感たっぷりに唄った「恋の花」は絶品でした。

さぁ真打。
スペシャルゲスト我如古より子さんのステージです。
実は、きしの屋が始めて買った数枚の沖縄音楽CDの1枚が、
我如古より子さんのアルバム「恋の花」という思い入れのある唄者。
全アルバムとライブビデオも持ってます(ちょっと自慢…笑)

それだけに今回のステージは、とても楽しみでした。

ライブメニュー
娘ジントーヨー
女工節
御祝さびら
ナークニー~かいされー
踊やびらトゥルルンテン~唐船どーい

2週間前から体調を崩していたとMCで話していましたが、
なんのなんの圧巻の声量と美しい歌声。
トーク多めで民謡酒場風な雰囲気がこれまたいい感じです。
コザにある、より子さんの民謡酒場「姫」に行ってみたいなー。

さて、4時間続いたステージのシメはお約束のカチャーシー。
出演者全員が舞台に立って、堂々のエンディングです。

結局、雨が上がることは無かったんですが、
客席の皆さんもステージ前に集まって、大盛り上がり(写真)
おそらく見に来た方も友人・知人が多かったんでしょうが、
すごくアットホームで雰囲気のいいライブイベントでした。

正直、羨ましいです。
奈良で活動している三線サークルが協力し合って、
こういうイベント出来ればいいなーって思ってしまいました。

こうやって全国各地で沖縄音楽の活動をしている人達が沢山いるんでしょうね。
きしの屋も負けていられません。
頑張ろーっと。

BEGINアコースティックライブDVD

2008-03-07 21:04:27 | 沖縄音楽の世界
いやはや、何と言いましょうか。
栄昌の巨大な顔が付いた宇宙船が日本列島に歌の光を注いでいるという、
インパクト大なジャケ写のDVDが、先月発売されました。

BEGINアコースティックライブ「らいぶいず往来(オ~ライ)」

昨年秋に行われたBEGINの全国ツアー。
その中で11月24日・新宿コマ劇場でのライブをノーカット完全収録した2枚組。
2枚目には、各地でのツアーの模様が収録された「公式海賊盤」が付いています。

今回のライブはサポートメンバー一切なし。
BEGIN、3人だけのステージです。

アンコールを含めた全22曲、彼らの魅力を堪能するには十二分なボリュームで、
オープニングの「防波堤で見た景色」からアンコール最後の「涙そうそう」まで、
2時間強のステージが、あっという間に過ぎていきます。

プロデビューから19年。
息の合ったステージングは流石としか言い様がないですねー。

この前のライブでスットコドッコイなミスをやらかしたきしの屋は、
彼らのライブパフォーマンスを羨望の眼差しで見つつ、
「ちょっとくらいは近づくゾ」と、プロ相手に無意味な対抗心を燃やしています(笑)

まぁ、そんな戯言はさておき、
MCも相変わらず楽しくて、
このライブから3人が平等にMCすると約束したらしく、
慣れないMCに苦労してしている2人に、栄昌が鋭いツッコミを入れるたび沸く会場。

加えて新宿コマ劇場の持つ良質の雰囲気といいましょうか、
BEGINライブでこれまでDVD化された、武道館や大阪城ホールのものとは全く違う、
ステージと客席との距離感や、
スリバチ状の客席が作り上げる3人との同じ目の高さが、
皆が同じ空間にいるという一体感として感じられます。

この会場、演者も気持ちいいんだろうなー。

そうそう。
栄昌がライブで使っているウォッシュボード(洗濯板)が、今回バージョンアップ。
基本リズムを刻む板部分とシンバルに、スネアとバスドラの電子パッドが追加され、
基本的なドラムセットの音が再現出来るようになってます。
すげー!!!

この特製ウォッシュボード、
BEGINのファン会報で作り方が公開されているそうです。

当ブログを読んでいる皆さんの中で、その会報をお持ちの方、
是非きしの屋に作りかたを教えてください(笑)

話が逸れましたが、
「音楽って、ライブってこんなに楽しいぞー」ということが、
ものの見事に体感できるDVDですぞ。

下地暁「龍宮の島」

2008-02-22 20:56:49 | 沖縄音楽の世界
「宮古島出身のアーティストは誰?」と聴かれれば、
間違い無く下地勇の名前が出てくることでしょう。
まるでラテン系の言葉に聴こえる宮古方言を、
ギター一本で縦横無尽に歌いまくる姿は、確かにホレボレするほどのカッコ良さです。

実はもう一人「下地」姓のアーティストがいるのです。
それが、下地勇がCDデビューをする10年以上前から、
宮古島を拠点に島の音楽を発信し続ける、下地暁(しもじさとる)その人。

95年に沖縄旅行した際に彼のCDを買って以来、
きしの屋'S注目アーティストの一人なのです。

今日紹介するのは、
彼のアルバムの中で一番のお気に入りCD「龍宮の島」
2000年発表 BMGファンハウス

全9曲。
シンセサイザーを多用した打ち込みサウンドですが、
明るく伸びやかなメロディーラインの曲が多く、
耳に心地よい風が流れるような、爽やかな仕上がりになっています。

なかでも、NHKみんなのうたに採用された「太陽の歌」は、
歌詞も印象的で、
♪生まれた国の言葉で歌おうよ 歌って踊ろう
生まれた国のリズムで歌おうよ 歌って踊ろう♪は、
いかにも「みんなのうた」っぽいですが、天に抜けるような明るさが秀逸。

県外でのライブ活動をあまりしていないようで、
先日の先島フェスティバルで、初めて歌っている姿を見ましたが、
おーっ、なかなかどうしてカッコ良いロックオジサンじゃないですか。

昨年発売されたセルフカバーアルバムでは、これまでの打ち込みサウンドから一転、
ギターとハーモニカというシンプルな編成で、自分の曲をブルースっぽくアレンジ、
先フェスのステージでも、同様の構成でライブをしていました。
カッコイイなー。

是非、注目して欲しい沖縄アーティストの一人です。

これがOKINAWA Pop'n Soul Musicだー!!

2008-02-14 22:54:54 | 沖縄音楽の世界
どうです?
このインパクトのあるアルバムジャケット。
そのまま夢に出てきて、追いかけられそうです(笑)

今夜紹介するのはOrange Clover(オレンジクローバー)
先日の先島フェスティバル'08に出演していた2人組なんですが、
はじめて見る彼らのあまりのカッコ良さに、きしの屋卒倒。
物販コーナーで、CD2枚仕入れてきました。

Orange Clover
仲宗根忍(ボーカル、三線)
宮良宣大(ギター、コーラス)

石垣島出身。
南西楽団というバンドで共に活動していましたが、2003年に休止状態となって以降、
2人でOrange Cloverを結成、現在に至る。
(南西楽団の話は、後日記事UPします)

このバンド、彼ら自身がOKINAWA Pop'n Soul Musicと称しているように、
「琉球音階+西洋音楽」の世界を、きしの屋の大好きな形で表現しています。

パワフルなボーカル、ソウルやファンクの香りタップリのギター、
カッコ良いフレーズを紡ぐ三線。

今回、彼らのステージを初めて観て、
「なんでもっと早くチェック出来てなかったんだー」と後悔しきり。
まぁ、ちゃんとCD手に入れたので、
別に地団駄踏むほど後悔する必要も無いんですが。。。(でも、ちょっと悔しい)

では、1stアルバムから簡単に曲紹介。

まずはイチオシ、
先島フェスでも1曲目に演奏していたファンクナンバー「青い海と緑の島」
ギターも三線も激しくカッコ良いです。
早速、コピーしちゃいました。

その他、
ソウルフルなベースラインが印象的な「愛の島ウチナー」など、
アップテンポの曲はモチロン、ゆったりしたナンバーやバラードにも名曲多し。

離島に住む彼氏に会いに行く女の子の気持ちを歌った「心(チム)トントン」は、
詩の世界がとても可愛らしくてオススメです。

当然のように、只今通勤の車内やPC使っている最中などで、
ずっと掛けっぱなしのヘビーローテーション中。
というワケで、最近ちょっとテンション高めでゴキゲンなきしの屋です(笑)

ちなみに彼らの公式サイトでは、昨年11月石垣島で行われた凱旋ライブが、
2セット・フルステージで動画UP中。

Orange Clover公式サイト
http://www.orangeclover.net/index.html

TOPページのmovieからアクセスして下さい。
完全にページが開くまで時間が掛かりますので、少々お待ちを。
尚、再生はQuicktimeです。
先にインストールするなどご準備の上、御覧下さいね。

また、2006年に開催された沖縄・島人音楽祭でのライブの模様は以下のサイトで。
こちらはWMA形式で再生します。
http://www.netlive.ne.jp/archive/Shimanchu001/ondemand.html

先島フェスティバル'08

2008-02-04 22:35:01 | 沖縄音楽の世界
長尺イベントのレポなので、今日は長文です。
覚悟してお読み下さい(笑)
※携帯からアクセスくださってる皆さん、長くてゴメンナサイ。

昨日、大阪ミナミのライブホール「なんばHatch」で開催された、
ライブイベントに行ってきました。

「先島フェスティバル'08」
沖縄本島以西、宮古・八重山諸島を総じて「先島(さきしま)」と呼ぶんですが、
この地域出身のアーティストを一同に会して盛り上がろうという、長尺ライブイベント。
今回が、第1回目。

さぁ、楽しんでいきましょう。

いきなり開場・開演とも30分遅れという超「島時間」でのスタートに、
座席のあちこちで「遅れてるねー」という声が聞こえる中、
ようやく照明が落ちてアナウンスが響きます。

本日は「先島フェスティバル'08」にお越しいただき、誠にありがとうございます。
開演に先立ちまして、皆様にお願いがございます。
会場内でのカメラ・ビデオの撮影は固く禁じられています。
撮影機器のご使用を控えていただきますよう、お願い申し上げます。
特に携帯電話でのカメラ撮影を発見した場合、直ちに解約していただきます。

…ん?
解約??
会場内にざわめきが広がります。

直ちに解約出来ない場合は、電源をお切り下さい。

ウケル会場。
なんだ、このMC(笑)

会場内は禁煙になっております。
おタバコは、所定の場所にて喫煙していただきますよう、お願い申し上げます。
尚、ウチカビ(ご先祖様用のお金。燃やして使う)・線香も、
同様に所定の場所にてご使用いただきますよう、ご協力をお願い致します。
万が一、会場内でのご使用を発見した場合は…

しばしの沈黙に期待を膨らませる会場。

…死なす。

会場、大爆笑。
オープニングから、あったかい島の空気感が漂います。

司会は川満聡・山仲元恵・大底愛美の3人。
さらりと流して、早々にライブスタートと思いきや、
ネタトークを織り混ぜつつ、
イベントスポンサー企業の多良川・八重泉、2本の泡盛を出してきて、
観客と一緒に乾杯2回。
10数分後、ようやくライブスタートです(ホント島っぽい…笑)

オープニングは、八重山ではおめでたい席の最初に必ず演奏される「鷲ぬ鳥」
重厚な踊りと共に唄われ、会場内の空気が引き締まります。
やっぱり、コレがなくっちゃ始まりません。

今回参加したのは15組。

宮古島
砂川たかゆき、根間保、パニパニガールズ、ティダヌアーグ、
重ちゃん&マズガード、下地勇、下地暁&ドゥグリーズ

石垣島
大泊一樹with仲豊夫、Orenge Clover、Born ti Cafta、川門正彦、RYOEI、
BUBBLEGUM、NOSEWATERS、新良幸人withサンデー

琉球フェスティバルよりも、若手が中心でRock&Pops色の強いメンバーです。
その中から幾つかのバンドをピックアップ。

「パニパニガールズ」
一緒にステージを見た方には「いきなりコレかいっ!?」と、
ツッコミ入れられそうですが…(笑)

最初はティンクティンクのような、沖縄ポップス系のユニットかと思っていたら。。。
ナント!!
アキバ系!!!
レースフリフリのミニスカート姿に、キュート(?)なダンスで唄う、
現役女子高生ユニットの登場に、どうリアクションしていいものか戸惑う会場。
ところが会場の後の方から野太い声援が。
親衛隊がいるのか!?…(笑)

「大泊一樹with仲豊夫」
奈良町のフランス料理屋「ふりぽんぬ」でも定期的にライブを開催している唄者。
初めて聴きました。
伸びやかで美しい歌で紡がれる「つぃんだら~久場山越路」がとても印象的。
サポートのギター(仲豊夫)も絶品。

「Orenge Clover」
名前は以前から知っていましたが、
何故かCDなど聴いた事が無く、ステージを見るのも今回が初めて。
なんでもっと早くからCD買っておかなかったかって後悔しました。

きしの屋が大好きな「琉球音階+西洋楽器」を気持ち良く体現するユニット。
1曲目のギターリフ、カッコエエー。
ライブ終了後、物販コーナーでCD買いました。
後日、改めてCD紹介記事UPします。

「BUBBLEGUM」
このブログでも何度か紹介している3ピースのガールズロックバンド。
それまで三線中心のバンドが続いた中、突然響いたドラムの音に驚いて、
前席のオバさんが思わず耳を塞いでいます(すぐノリノリになってましたが)
てぃんさぐぬ花・竹富島で会いましょうなどの選曲で、
短い時間で会場をグッと引き込んで、ロック色に染めるところは流石。

「NOSEWATERS」
こちらもこのブログではお馴染みのロックバンド。
昨年末リードギターのノブアキが脱退、3ピースになって始めての演奏を聴きました。
ギター1本で、遊びが少なくなったのは仕方無いですが、
骨太なロックをキッチリ聴かせてくれていて一安心。
相変わらずカッコイイ奴らです。

「下地勇」
一番黄色い声の声援が多かったのは、当然この人(笑)
ニューアルバムのタイトル曲「3%」は、フランス語で唄ってるみたいに聴こえます。
が、モチロン宮古方言。
胸が熱くなる歌に脱帽です。

「下地暁&ドゥグリーズ」
この人のCD、実は全部持っていますが、ライブを聴くのは初めて。
伸びやかな歌声、圧倒的な声量…凄いです。
そういえばCD紹介していなかったですね。
近々記事UPします。

前述のパニパニガールズは、下地暁のプロデュース。
メンバーの一人は自分の娘とか!!
おとーさん、娘にあんなコトさせていいんですか!?…(笑)

「新良幸人withサンデー」
トリを飾るのはこの人。
「会場入りしてから8時間も待ったぞ~」と、
やたら長いイベントに、本気とも冗談ともつかないグチを言いつつ、
客席から貰った泡盛をグイッとあおってライブスタート。

月ぬ美しゃ(アカペラ)
白保節(途中早弾き、その後再びゆったりと)
花染手拭
風ゆイヤリ
満天の星

3曲目以降はパーシャクラブのナンバー。
おぉー、三線だけでもかっこいいぞ。
さらに、4曲目の途中から下地勇がギターを持って登場。
思わぬ豪華セッションになりました。

今年6月にこの2人で録音したアルバムが発売されるそうです。
要チェック!

…………

各グループが演奏を終えるごとに、
司会の3人が舞台袖に呼んで話をするのは、なかなか良かったです。
(モチロン、機材入れ替えの時間調整の為ですが。。。)
時折客席からツッコミが入るほど近い距離感で、
スタッフ・客席共々皆で作っているイベントって感じが強くて、
大阪野音でやっていたころの琉フェスを思い出しました。

ただ…。
残念なのは、出演時間の短さ。
1組平均15分(3~4曲程度)
沢山のバンドのライブを体感できるのは嬉しいのですが、
あっという間に入れ替わるせわしなさが気になるところです。

それは、先島というあの狭い地域に沢山の才能が溢れている証拠でもあるんですが、
ライブイベントとしてのバランスは、今後考える必要があるかもしれませんね。

主催者側にはその点の再考をお願いしつつ、
来年、来々年…と、このイベントが継続していく為には、
観客側の私達が声を出して後押ししないと。

とても素敵なライブイベントでしたから、
この火を消さないように応援していきましょう。

…………

さて、延々続いたライブはナント6時間!!
最後はクイチャーと六調でカチャーシー踊ってのエンディングです。
大盛り上がりで楽しく過ごせました。
出演者・客席の皆さん、本当にお疲れ様でしたー。