F & F嫁の “FFree World”

※PCでの閲覧を前提とした構成です。文字サイズは「大」推奨です 

ダンス・ダブルヘッダー

2006年12月11日 | Ballet
 
F log

バレエに明け暮れたこの一年。
15日に大トリをつとめる コジョカル ちゃんの露払い( メチャ失礼だ )として、
マリインスキー・バレエを観てきました。
マリインスキー劇場は春に来日したボリショイ劇場と並びロシアを代表するカンパニー。

本当は金欠気味で見送ろうとしてたのですが、あまりに評判が良いので我慢しきれず
公演最終日のマチネをとりました。その代わり4階の安い席。
日曜の昼間ということもあり、ちびっ子バレリーナ比率高し。
当日のソワレは最終公演で、ロパートキナ&ゼレンスキーの白鳥ということでチケットは
欠片も残ってません。
マチネはマリインスキー期待のテリョーシキナでした。

このテリョーシキナのオデット/オディールは日本初。
劇場を背負って立っているロパートキナやヴィシニョーワなどと比べたら新人です。
パンフレットの記事から推定する年齢は23歳。
(ソーモアが2003年にバレエ学校卒業の21歳とあったので、2001年卒業というプロフから)
これからのマリインスキーを担う逸材といわれます。
事実、オールスターガラやロパ・ヴィシのガラなどでの彼女の評価はすごくて、各所で
絶賛の嵐です。


名前でググると個人ブログを中心にいろいろ見られますし、技術的なことは詳しくないので
またミーハー路線で書きたいと思います。

オケは一緒にやってきた劇場専属。すくなくとも解釈やらで混乱はありませんね。
出だしは様子見という風でしたが、徐々に調子を上げてきました。
曲によってテンポが極端に遅かったのはビックリでした。(ワルツ、四羽 etc)

幕が開いてすぐ爆笑したのはF嫁の「王子がいっぱい・・・というつぶやきでした。
最初に登場する男性の群舞、まぁひと目で脚が長いのがわかります。F嫁の双眼鏡にも
がぜん力が入ろうというものです。

ジークフリード王子役のレオニード・サラファーノフはホントにかわいい坊ちゃんという感じ。
王子ウォッチャーのF嫁が気づいたのですが、3幕ではそれまで降ろしていた前髪をキリリと
上げて、闘う男を表現していました。テクニックも抜群でした。

普段目立たない王妃(王子の母)が、それこそ口をあんぐりと開けてしまうほどの美人。
これじゃあマザコンにもなろうというもの。美人好きのF嫁も大興奮。
美人といえば、お后候補の6人も粒ぞろい。
「そいつはオデットじゃねえよ、上手から2番目の娘にしとけって」と心の中で王子に
アドヴァイスするFでした。( アホ



個人的にミハリチェンコで刷り込まれてから、道化ありのバージョンが好きなのですが、
道化のアンドレイ・イワーノフすごいです。
ちょっとぽっちゃりした体型ですが、回りだしたら止まりません。
止まらないどころかどんどん加速します。
跳躍よりも回転で魅せるダンサーで観客も大喜び。
ソワレ→マチネ→ソワレ→マチネ→ソワレと3日間連続で5回踊るそうです。
すさまじい体力に

オデット/オディールのテリョーシキナはもう完璧。
23歳(合っていれば)にしてこれほど完成されているダンサーがいるでしょうか?
オデットのときは意識的に抑え目の表現。
F嫁の大好きなアダージョでは目がうっとりしてました。
肩を中心とした手の表現が素晴らしく、まさに「背中で語って」ました。
オディールも期待どおり。
アチチュード3連発はいまひとつ好きな形ではありませんでしたが、その後のパンシェでは
上げた脚がまっすぐ真上に。決して勢いよくエイヤッ、ではなくごく自然で滑らかな動き。
グランフェッテではダブルのほかに・・・ホラあれなんていうんでしたっけ?
アンオーの手を外に開くヤツ。で、同時に振ってる脚を軸足と90度に伸ばしたりして。
そんなのも交えて最後はピタッと。まあ素晴らしい身体能力ですね。

エンディングは王子とロットバルト(もっと踊って欲しかった)が一騎打ちし、ふたりが
勝利して現世でハッピーエンドというバージョンでした。



公演前は(写真で)テリョーシキナの雰囲気がいまひとつ、と言っていたF嫁も最後は絶賛。
時間もあるし(15時過ぎ終了)出待ちでもしてみるか、と恒例楽屋口ヘ。
係員が並んでいる人を数えています。どうやらサイン会がある模様。



通常出口の右側を使いテーブルを設置。黒皮ジャケットの男性が流入調整を行なってます。
テープル左に王子サラファーノフ。右にテリョーシキナ。
パンフレットを広げるのまで係員が仕切って流れ作業チックだったのが残念でした。

 F嫁の後ろからパチリ。

舞台を観るまで、なんとなくボリショイのマリア・アレクサンドロワを思い浮かべていたのですが、
この日のオデットを観て、別のタイプのダンサーだと思いました。



変な体勢で迫るFを見てニコッとしてくれたのですが無念のピン甘

目の前にいたのが正味5秒ほど。トップ写真はいただいたサインです。
気がつくとサラファーノフを撮るのを忘れてました。許せ、王子!!




昨年のロイヤル、ABTに続き、今年はパリオペ、ボリショイ、マリインスキー、そしてマールイも。
おまけに世界バレエフェスティバルまで。
どんだけバレエ天国かって話ですよねぇ、日本は。ハァ~幸せ










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2 コメント

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ファルーフの秘蔵っ子 (A)
2006-12-12 11:18:27
と、呼ばれてた時期がありますが、今はどうなんでしょう?
テリョーシキナは昨年ルジのガラで観ました。伸びやかな手足と正確なテクニックが将来有望な大型新人、という感じで、個人的にはペレンより上だと思っています。

で、「ファルーフの秘蔵っ子」というのがどこまで本当かわかりませんが、ペレン、シェスタコワ、エフセーエワというお馴染みの顔ぶれが揃うガラに、彼女が出演したのはルジの後押しがあったから、というウワサでした。そういえばヴィシニョーワもルジがらみでデビューしたとか。真意のほどはわかりませんが、そういうの、多いですよね......。
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そういえばそうでした (F)
2006-12-12 22:42:16
Aさん、こんばんわ。

そういえばルジマートフはマリインスキーの人間でしたねぇ。
すっかりマールイ属性と勘違いしてしまいますね。
今回の来日公演にもまったく関与しいていないし。

ルジは新人さんを引き立てるのが上手いんでしょうか。
ま、それなりの思惑はあるのでしょうが、箸にも棒にもかからないダンサーを推すわけもなく、将来有望なのは間違いないでしょうね。ヴィシの如く


ヨチヨチ歩きのクラスとはいえバレエを習い始めてから舞台を観ると「あ、回る前はやはり4番なんだ」とか「あ、ちゃんと着地ではドゥミ・プリエしてる」などあたり前のことに改めて気付かされ、とても面白いです。
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