F log
ロイヤルバレエ 「 眠れる森の美女 」 13 日マチネを F 嫁と観てきた。
ある意味この回は 3 年ぶりのロイヤルウィークで、いちばん楽しみにしていた日。
過酷なツアーで怪我人続出なロイヤルバレエ。
入り口で渡される配役表がここまで当てにならない公演も珍しい。
ロビーに掲示された最新のキャストは こちら。
青が変更箇所。おいおい 4 人の王子は全とっかえかいな。
席は 14 列目という好位置。各方面に心から感謝
10 倍の双眼鏡でちょうど身長。ただしやはりアン・オーで挙げた手は視野からはみ出す。
今回は 夫婦とも大ファンである チェ・ユフィ ( 崔 由姫 ) ちゃん について書きたいと思う。
公演についての包括的なレポは、数多の優秀なるバレエブログをご参照いただきたい。
この日、ユフィちゃんはプロローグ、第 1 幕、第 3 幕に別々の役で登場。
ファンにとっては非常にお得な配役となった
もっとも様々な役を日替わりでこなさなければならないダンサーにとってはたいへんな話である。
プロローグ 澄んだ泉の精
以前はいわゆるリラ・ガールズ(笑)だったので、大いなる出世といえよう。
5 の妖精たちの先頭をきって登場。
エスコートするお付きの騎士は、ソリストのトーマス・ホワイトヘッドである。
トーマスは後刻、彼女は上手いのでサポートがとても楽だと大絶賛していたそうである。
ユフィちゃんは、手をとられて歩いているだけで絵になる。
リラ・ガールズが踊っていると上手からリラを中心とした妖精たちが、身体を前後に向けながら、
ワルツステップで登場する。
リラの精も含めた 6 人の中で、ユフィちゃんが断トツに素晴らしい。一言でいうと・・・
“ 彼女のポール・ド・ブラは詩(ポエジー)である ” by F
双眼鏡でアップにしてもウットリとするのだが全体で観るとより顕著である。
とくに手首から先は歌いまくっている。そう、詩であり、歌であるのだ。
手首が三次元的に( まるで多軸の如く )自在に動いて細かなニュアンスを腕全体に与える。
何人かで同じ動きをしていても、抜きん出て見えるのはその柔らかな腕の動きのせいだ。
ポーズから動き出す瞬間も非常に美しい。
ただスッと次のパに移動するのではなく、ほんの一瞬先取りして柔らかく動く。
もともと腕の表現力に長けたダンサーは好きなのである。
しかしこれ見よがしなアピールでは決してない。
むしろ 「 私を見て!! 」 オーラは少ないとさえいえる。
それでいて自然と目を惹きつけるのだから、天性の・・といってもよいかもしれない。
双眼鏡でポール・ド・プラだけ追っていたい誘惑に駆られる。
澄んだ泉の精のヴァリエーションでもその印象は続く。
F 嫁曰く 「 まるで周囲に泉が見えるよう・・・ 」
腕を洗うかのような動きも、触れる腕、受ける腕がそれぞれ有機的にシンクロする。
このゆったりしたヴァリはたいへんユフィちゃんに合っているだろう。
詩だの歌だのいい歳こいたオッサンがこっ恥ずかしいが、恋する男は詩人になるのだよ、ナハハ
第 1 幕 オーロラ姫の友人
大好きなワルツが終わり 4 人の王子が登場すると、上手から 8 人のオーロラの友人が駆けてくる。
その中にユフィちゃんが・・・
もちろんここでの主役は 16 歳になったばかりのオーロラ姫である。
クラシックのダンサー誰もが憧れ、同時に恐れるローズ・アダージョがすぐに始まる。
観客の視線がオーロラに集中する中、ひとりユフィちゃんを観ているアホ発見
いやただ眺めていたわけではない。
ユフィちゃんはオーロラの友人として控えている際も、けっして笑顔を絶やさない。
自分の友人であり、この国の王女が祝宴で踊っている。
どういう表情でそれを見守るのか、自ずと分かっているのだ。
友人達の中には疲れたのか ( もちろんそうだろう ) 無表情になる方も見られた。
隣りの友人と会話( する演技 ) をしながら、にこやかに笑うユフィちゃんは本当にカワイイ。
ここでは腕の他に、その高いパッセに注目。
多用されるパ・ド・シャも音をたっぷり使った音楽的なもの。
同じ動きをしている友人達から遅れているわけではないのだ。
F & F 嫁は、コジョカル ちゃんのように音の間を自在に操る踊りが好き。
ユフィちゃんにはその片鱗を感じるが、群舞ではある程度封印した方がよいのかも。
第 3 幕 フロリナ王女
「 眠れる森の美女 」 のキャスティングを発表する際、オーロラ&フロムリンドとともに、
紹介されることの多いフロリナ王女と青い鳥。
なにしろ主役ではないのにパ・ド・ドゥがあるのだった。
この記事は拡大文字を 薄青色 で表しているがここ最近のユフィちゃん、青に縁があるようだ。
フロリナしかり、澄んだ泉の精しかり、オマージュ・トゥー・ザ・クイーンにおける水の女王もそうだ。
ブルーがラッキーカラー?のユフィちゃんの現時点での集大成がこのフロリナ王女である。
おなじみの木管とともにユフィちゃんのフロリナ王女登場。
前の 2 役と違い、しっかり目にメイクしている。
少なくとも数分間は主役だからね!!
青い鳥は当初ブライアン・マロニーであったが、蔵 健太に変更になった。
読んでいる方はウンザリかもしれないが、とにかくユフィちゃんにウットリである。
見ているだけで幸せになれる稀有なダンサーだ。
やはり羽根が生えているのはフロリナのほうではないか?と思わせる、自在にゆったりと動く腕。
ピンと横に伸ばされた脚の甲もキレイ。
白鳥のグラン・アダージョや金平糖にあった、脚をプルプル細かく振動させる動きも
見事である。
ピルエットでサポートのせいか、軸が傾いてヒヤッとする場面もあったが、急造ペアでは
ある程度仕方ないだろう。
個々のヴァリエーションでは、ユフィちゃんの美点を存分に生かした見事な踊りだった。
ポワントのままトトトッと細かな動くときも、上半身はキッチリと柔らかい( 動きの )表情のまま。
本当にこういった叙情的な動きは巧い。
青い鳥のパ・ド・ドゥはコーダとはいえども熱狂的ではない。
しかし静かな情熱というか、ふたりがシンクロする動きで舞台を斜めに進む箇所では、
やはりワクワクするものだ。
その最初の部分。いったん別れた二人が一緒になる場面がほんの少しだけ遅れた。
当初から予定されたリハを重ねたパートナーとの踊りが観たかった。
それでも全体的には大満足。
このとき から願っていた夢が実現して嬉しい。
ああ、もう終わってしまうのか・・・
ユフィちゃんがジュッテで下手に走り去ると、青い鳥も追いかけて飛び去って終了。
万来の拍手である。
ふたりが再登場したとき F が 「 ブラヴォ~!! 」 と叫んだのは極々自然なことだろう
カーテンコールでもユフィちゃんに対する声援はすごかった。
日本公演における八面六臂の活躍で、着実に支持者を獲得したのではないだろうか。
ファンとしても嬉しい限りである。
恒例、出待ちレポは自粛モード。
日曜マチネということもあり、かなりの人数が楽屋口に。
ユフィちゃんを待っている方々も多いようだ。
前回 は少しお話しできて、写真も撮らせていただいた。
なので今回は遠くから一枚だけ・・・
白のワンピースとお気に入り(?)のサングラスがカワイイ。
この日のフロリナ以外の踊りもいかに感動したか、ということだけは伝えることが出来た(・・・と思う)。
幕間にユフィちゃんのお母様にご紹介いただく機会を得た。たいへん光栄であります。
もちろん初対面だったが、夫婦で( ←ココ重要 )応援していますとご挨拶。
そうしたらなんと、お母様も拙ブログを読まれたことがあると判明。
嬉しいやら恥ずかしいやらでオヤジ赤面す
ファースト・アーチストというポジションから飛び出しかけているユフィちゃん。
この日の舞台でますますますますますますますますダンサーとして好きになった。
月曜はロイヤルウィーク最終日。
再び何らかの役で登場するだろうが、主役も観ながらしっかりと目に焼きつけたい
F様 紫織ちゃんママ ユフィママと・・・・すばらしい・・・・これからバレエダンサーがいっぱい遊びに来るかも・・・昨日はいろいろお世話になりました。
Fさんご夫妻にもお会い出来て、本当によかったです
ちゃっかり宣伝もしちゃいましたし
いつか本場のCovent Gardenに行く時にでも寄って下さい笑笑
由姫ちゃん
本当に素敵でしたね
確か、ロイヤル入団1年目?くらいでフロリナ王女を踊った彼女。
モニカが彼女をフロリナに指名するのも納得の美しさでした!
上体とポールドブラの使い方が本当に上手で。。。
次の来日公演までにオーロラ姫を期待しています笑
主役のSarahは由姫ちゃんや愛しのCojocaruのような上品オーラタイプとはまた少し違うタイプで
芯のあるオーロラ姫、素敵でした
前回のマノンでとても情熱的に演じていらっしゃったので、
キャラクラー色の強いものの方が得意な方なのかなぁとも思いました
もしSarahのオデット/オディールがあったら、イギリスまで飛んでいきたいくらいです
ルグリのジゼルはまだ悩み中です笑
NYCBとアラジンとシンデレラは
見ようかなぁと思っていますので、
また会った時には声をかけてくださいね
日曜日のソワレ見てきました。
ラブラブカップルの公演です。
私にとってオリオンのイメージの強かったソアレスですが、なんと白タイツの脚の美しいこと!
スタイルがよくて、アラベスクもきれいで、とってもかっこいい王子様でした!
んでパ・ド・ドゥの時の表情!オーロラを見つめるあの満面の笑顔はずぅえったい演技じゃないです!
2階からずっとオペラグラスで二人の動きを追っていたYolは最後のコーダのところで群舞のカーテンの後ろで舞台前に出てくる前の主人公たちがブチュブチュやってるのを逃さず凝視してたそうです。
たぶんバレエの中でもサイコーにハッピーエンドな演目、世界一(たぶん)幸せいっぱいのオーロラ姫とデジレ王子のパフォーマンスでした。ごちそーさまっ!
く
思えば3年前のロイヤルウィーク、その直後にranranさん御一家とのおつき合いが始まったわけですが、いつもお世話になりっぱなしで本当にありがとうございます。
おかげさまでいろいろありましたが、今回の来日公演はすごく楽しめました
ユフィちゃんは現時点でとっても好きなダンサーですが、これからステップアップしていくにあたり課題もたくさんあると思います。
彼女の美点である、たおやかな雰囲気は心の底から好きですが、役によっては荒々しさや泥臭い演技を求められることもあるでしょう。
それらをひとつひとつ乗り越えて、これからまさに充実期を迎えるダンサー人生が素晴らしいものになることを祈らずにはいられません。
今後も F 嫁ともどもよろしくお願いいたします
やっとお会いすることができて F 嫁ともども喜んでおります
由姫ちゃんも含めてロイヤルバレエを堪能しました。
彼女のフロリナは既に完成されていますね!!
順調に昇進すれば、踊る役の範囲も広がっていくことと思います。
今後、いままでにないキャラの役を踊ることによって、由姫ちゃんの引き出しがどんどん増えていくことを期待しています。
しかしオーロラは似合うだろうなぁ
年末に本国で踊る金平糖は必見だと思いますが、まぁ実際行くのは厳しい状況です(泣)
お茶だけでもしに行こうかしら(笑)
なおちゃんオススメのラム姫もよかったですね。
仰るとおり、DVDのコジョカルちゃんとは違ったアプローチで興味深かったです。
サラ・ラムのマノンか~
あまりイメージにありませんが観てみたいですねぇ。
ってかマクミラン観たいです、もっともっと。
F 嫁もサラ・ラムは白鳥が似合うだろうと言ってました!!
アラジン・・・とっても期待してます。
ウチは小野絢子さんの16日に行く予定です。
シンデレラもやっぱり行くと思いますので、また会場でお会いしましょう
ありがとうございます。レポ、感謝、感謝です。
実は当日ソワレが観たくてしょうがなかった私、マチネの幕間と帰り際に「見たいな」連呼をしておりました。
ただお席が本当に数席だったのと、財力と体力の関係で諦めたのです。
予想通り良かったのですね・・・そしてブチュブチュ(笑)
私もyol嬢の隣にいたらオペラグラスで覗き込むこと必死です
く(笑)
ニュネスは最初から好みと思っていましたが、ソアレスの素敵さは予想外でした。
世界バレエフェスなどで2人で来日してくれないかなと願う私です。
コジョカルが怪我で降りた時点でかなり熱が冷めていた英国ロイヤルバレエ。
蓋を開けてみれば、やはり素晴らしかったです。
眠り・・・に出てくる王様や貴族の振る舞いの説得力。そして衣装の豪華さ。舞台の品の良さ。
あ~ロンドンに行きたい
とっても愛想がよくて、人気者でしたね。
私はサラ・ラムの写真が撮りたくて粘ったのですが、会えませんでした・・。
ロイヤルウィークお疲れさまでした
ユフィちゃんはメイクしたお顔も素敵ですが、素顔がまたカワイイんです。
あの日はお国の皆さんが揃って応援に見えていて、ずっと楽しそうにお話してましたね。
ラム姫はさすがに眠り全幕でお疲れだったのではないでしょうか。
目撃されたデカイの・・・たぶん私です。