大阪の中心で、愛をさけばない

この想い、BLOGんはぁと。
(ただし、現在は大阪を離れて東京のお隣)

暗くなるまで待って。

2006年10月14日 | 麗しのヘプバーン
 67年公開。

 カナダからニューヨークへ向かう飛行機に偶然乗り合わせた見知らぬ女性から、着陸した空港ロビーで人形を手渡されたサム。実は、その人形、中綿の代わりにヘロインが詰め込まれたものだった。

 サムはニューヨークの自宅に帰宅後、再び仕事で家を留守にする。彼の留守中に家を守るのは、妻のスージー(オードリー)。彼女は交通事故が原因で、全盲であった。

 人形の中のヘロインを奪いに、三人の男がスージーのアパートへやってくる。彼等はマフィアでありながら、サムの旧友だの、サムに妻を寝取られた男の父だの、警察官だのと名乗り、入れ替わり立ち代り彼女の部屋を訪れるが、彼等に対して最初は丁寧に接していたスージー。だが、次第に不信感が増してゆく・・・。

 そして、スージーと三人の男との闘いが・・・。

 サスペンス大作。 「007」シリーズを手掛けた巨匠テレンス・ヤング監督。盲目のヒロインを演じたオードリー、それまでの可愛らしい女性というイメージの役柄から脱却し、演技の幅を広げた作品である。


 それにしても、ラストのスージーとロートとの暗闇の中での、まさに“死闘”は、画面が仄かに明るくなったり、真っ暗になったりと、ハラハラ、ドキドキ。観ている者がその場面に引き込まれずにはいられないシーンである。

シャレード。

2006年10月09日 | 麗しのヘプバーン
 63年のこの作品。

 スキー旅行先で、富豪の夫・チャールズとの離婚を決意したレジーナ・ランパート(オードリー・ヘプバーン)。旅行からパリの自宅に戻ると、家財道具一切が部屋から持ち出されており、夫の姿も見えない。そこへ、司法警察のグラン・ピエール警部が現れ、チャールズの死を告げる。

 警部によれば、チャールズは家財道具のすべてを競売にかけ、その落札代金25万ドルを持って、パリ脱出のために列車に乗ったのだという。しかし、チャールズは、列車から誰かに突き落とされたのだった(オープニングのシーン)。警察署で、夫の遺品を受け取ったレジーナ。小さなバッグに、手帳、櫛、万年筆、レジーナに宛ての切手を貼った未投函の手紙等のほか、パスポートが4通もあった。

→→→ 続きは、ウィキペディアのシャレードへ。「あらすじ」部分は、僭越ながら私の投稿によるものです。シャレードのあらすじが、Wikiになかったもので、思わず筆を揮い、投稿してみますた。

パリで一緒に。

2006年10月07日 | 麗しのヘプバーン
 63年のこの作品。

 映画脚本家ベンソン(ホールデン)が、口述するストーリーを、タイピストのシンプソン(オードリー)にタイプさせる。そのストーリーが劇中劇として映画のなかで展開し、オードリーはタイピストのほか、劇中劇の女性主人公を演じるという、一人二役。
 軽いタッチのラブ・コメディといったところで、現実世界のベンソンとシンプソンが次第に恋に落ち、また、劇中劇のホールデン演ずる大怪盗リックとオードリー演ずる女スパイのギャビーも恋に落ちる。

 ラストシーンは、オードリーの台詞。「映画のラストは、二人のスターの顔がアップになって、映画会社を喜ばせ、世界中の観客は喝采し、映画館の売店は儲かる。そして、二人はキスをする。フェード・アウト…ジ・エンド…」

 ベンソンいわく、これは「いい脚本を創作するコツ」であり、現実世界のベンソンとシンプソンが恋に落ち、劇中劇とシンクロし、また、俳優ウィリアム・ホールデンと女優オードリー・ヘプバーンの「二人のスター」も、この台詞にオーバーラップして、この終幕を迎える。

 それにしても、ジバンシーの衣装に身を包んだ、オードリーはチャーミングで美しい。

パリの恋人。

2006年10月05日 | 麗しのヘプバーン
 57年のこの作品。
 古本屋で働く、共感主義を信奉するジョー(オードリー)。
 「インテリ」をコンセプトに、この古本屋を撮影場所に選んだファッション雑誌のカメラマンが、ジョーをモデルにスカウト。
 ジョーは、次回の撮影が、共感主義の提唱者であるフロストル教授のいるパリで行われると知って、教授に会いたいがために、興味のないモデルの仕事を引き受ける…。

 ファッションモデルが主人公だけあって、色彩豊かなミュージカル作品。
 ファション雑誌カメラマンのディック(フレッド・アステア)が、ジョーのパリでの投宿先の庭先で、ステップを踏み、歌い踊るシーンは素晴らしく、また、オードリー扮するジョーが、パリの下町のカフェで、軽やかに歌い踊るシーンも圧巻、美しい。

 思うのですが、ミュージカル作品って、やっぱり欧米独特の文化でしょうかね? 歌や踊りは観ていて楽しいものですが、劇中、急に歌い踊るのは、日本人には馴染みにくいのかも知れませぬ。

 逆に、歌舞伎なんか、欧米人からすれば、これまた滑稽な芝居なのかも知れませんが。

麗しのサブリナ。

2006年10月01日 | 麗しのヘプバーン
 ララビー家は、巨大なコングロマリットを経営する大富豪。ニューヨーク郊外にある、ララビー家邸宅の車庫の2階に住むサブリナは、田舎くさいお抱え運転手の娘で。

 オードリー扮するサブリナが、パリの料理学校への2年間の留学の後、洗練された女性となってニューヨークに帰る。最寄り駅に颯爽と立ち、父の出迎えを待つサブリナは、輝かしい美しさを放つ。

 『ローマの休日』で開花したオードリーの魅力が、その方向性を決定づける作品ともなった本作。

 この作品は、『ローマの休日』と同様、白黒フィルムにより撮影されていますが、きびきびとした印影あるその映像は、後のカラー作品とはまた違った角度で、オードリーの魅力を最大限に引き出していると思います。


 ※ オードリー・ヘプバーン関連の映画作品は、DVDを鑑賞するとともに、次のホームページも参考にしております。

素晴らしき哉、クラシック映画!