今回の最大目的のウフィッツィ美術館。
この、コの字の建物がそうです。
入り口から、ひたすらこの建物の小部屋になっている一部屋一部屋を
じっくりと。
目的の絵画は「ヴィーナスの誕生」
一糸まとわぬヴィーナスが恥じらいで3点を手と自らの毛髪で隠しながら、
風に吹き飛ばされながら岸へと吹き寄せられているヴィーナス。
恥じらいの姿を一刻も早く隠そうと、衣をかけようとする季節の女神の姿。
いつも、美術の教科書には載ってた名画!
それを、目の前にして、しばし佇むこと、10分以上だったかな。
やっぱり、教科書のA4版で見る絵とは違う、本物の大きさの圧迫感と言うか、、、。
私は「絵画」というものには、とんと疎いので、良い表現は出来ないけど、
風の吹き飛ばしのカップルさんのいたずらっぽい顔といい、迫力満点。
やっぱり、本物の大きさには、言葉を失いました。
もちろん、当時の権力者が見栄のために芸術家を雇い、、なんて時代背景が
あるにしても、そうして「ゲイジュツ」と言うものが、後世にこうして残ってる
と言うことが、すごい歴史を感じる一瞬ではあったなぁ。
あと、ちょっと、安心しちゃったのは、この時代の絵画には、ちょっぴりふくよかな
女性が、描かれているんだよね。
やっぱり、「美女」とは、ヤセギスではなく、ちょいとふくよかなほうがウケがいいんだな。
なんて、変に安心したりして(わはは)
で、話はちょとそれるかもしれないけど、私は、脚が悪いんで杖をつきつつの観光
だったのね。
イタリアで、ここのほかにも美術館とかめぐったけど、どこもかしこも
「エレベーターは、こちらですよ。」
と全ての見学先で言われた気がする。
んでもって、昔からある建物を改造しているからかもしれないけど、エレベーター
は、大抵、建物の裏手のほうの一般観光客が行かないようなところにあったりするんですね。
ここ、ウフィッツィもそんな感じで、
「ちょっと、ここでお待ちください。係りのものがエレベーターまで案内しますから。」
みたいな事を言われ、待つこと5分くらい。
ウフィッツィ美術館も小部屋がいっぱいあるんだけど、その部屋を全て公開ではなく、
一部閉鎖している小部屋もあるんですよ。
「どうぞ、こちらです。」
と案内された通路は、実はウフィッツィ美術館の中でも時期によっては公開していない
小部屋の裏の通路だったりするわけですよ。
もちろん、時期公開するであろう絵画とかの修復やなんやらの、いわば「楽屋裏」なんですね。
だから、修復のための薬剤だかなんだかの香りはするし、修復のための画材が置いてあったり
とか、、、。
あまり、キョロキョロしてはいけないと思いつつも、なんかキョドッテる自分が可笑しかったり。
で、結局は階段を下ったほうが早かったかもしれないと思うほど、小部屋を突き抜けつつ。
見られない部屋も見られた「ちょっとお得感」な、ウフィッツィでした。