まみぃ's Blog

器と料理が大好きなまみぃの日記

あらたな苦悩の始まり

2018-08-22 22:01:16 | 中学受験

お蔭さまで、合格したら行く気まんまんの学校2校からいずれも合格をいただいたけに坊。

3学期最後の授業参観の日。 校舎の階段でたまたま、5年生の時に大変お世話になった担任の先生と鉢合わせしました。

開口一番その先生が小さめの声で、「お母さん、けに坊、やりましたね! おめでとうございます!」と笑顔で声をかけてくださいました。

スポーツをはじめ、いろんなことで頑張った子供が表彰されて、みんなの前でそのがんばりが称賛される機会が学校ではあるかと思います。
しかし、クリスマスもお正月も勉強して頑張って私立中学を受験した公立小学校に通う6年生は、「ようがんばった」と学校で大勢の前で
先生が称賛することはないと思います。

なので、塾が開催してくれる合格祝賀会は、大変ありがたいものです。「こういう場がないと救われないよなあ。」と、参加させていただいて感じ入りました。

祝賀会の冒頭に塾生の総代がご挨拶したのですが、これまた、「君はほんとにうちの子と同い年なん?」と思うぐらい、立派なご挨拶。この塾で7年間がんばった、という彼の挨拶話のくだりで、思わず「幼稚園から塾に通ってたんかー!」と驚嘆したものです。

一方で、不本意な受験に終わってしまったから、といって人生終わったわけではありません。しょせん子供の受験。体調が悪かったり、運がなかったり、縁がたまたまなかったんです。
あとあと人生振り返ると、「あの学校に行かなくてよかった」なんてこと、あります。

こちらは奇跡的に合格こそいただきましたが、母が幼な子の尻を叩いて合格をいただいたお受験は、
それはそれは、本人の動機付けの低いものですから、中学に入ってからの学びに苦労しました。

けに坊のたのしい中学生活は始まりましたが、一学期の成績表を見てから、「このままこの学校でいいのか」と、私は苦悩し始め、
中学3年生の頃には、私たちは高校はそのまま内部進学はしない、という英断を下しました。

 


集中力のピーク

2016-05-20 07:55:19 | 中学受験

試験を終えて、戻ってきた、我が息子。

「お疲れ様。で、どうやったん?」

「うん、できたで。」 ( よしよし。)

「国語どうやったん?」

「記述も埋めたで。物語の問題がな、塾で読んだことある話やったわ。」
 (重松 清さんかしら)

「あんなぁ、それより、めっちゃすごいことあってんで。漢字がな、頭に浮かぶねん。
でな、頭に浮かぶその漢字が問題に出てるねん。すごいやろ。」

漢字問題、解く前に頭にその漢字がボヤ~と浮かんだそうで。

「うひャ~!、ほんまに?それまみぃの念力やねん。まみぃね、あんたの試験中、
ずっと念力送ってたんよ!」

母の念力も少しは効果があったようです。

当時はそう信じて疑いませんでした。 後でよく考えると、試験問題、最初にざーっと
目を通すように訓練を受けているはず。問題は目を通して脳にインプットされていたでしょう。

中学受験の指導は、高校や大学の受験と異なり、初めて出てきた問題を現場で何とか解こう、というのではなく、何年かかけて、決まっている出題範囲の解法パターンを徹底的に反復練習させます。 基礎問題がばっちりできていれば、合格をいただける学校は多いのです。

宿題を2回まわすことができない子でしたが、まじめに塾の授業は受けていたけに坊。
それなりに脳の奥に引き出しはできていたようで。
塾の模試で、居眠りするような子でしたが、本番当日、実力以上の集中力を発揮したので
脳にため込まれていた記憶の引き出しからうまく引っ張りだして来ることができたんだと
思います。

「そういえば、あいつも受けにきとったで。」

アイツというのは、4年生の時にクラスが同じだったS君。
将来、研究者になるのが夢、という彼に、
「それやったら、中学受験したほうがええんちゃう?」とすすめたのがけに坊。
 (余計なことを、と叱ったものです)

パパが車で迎えに来てくれました。 終わった、終わった~! 

さて、翌日の合格発表で真に受験活動が終了するかが決まります。

有給休暇、この2か月で取りまくりな私。 あー、早く終わらせたい。


力をすべて使い切る (保護者控え室より)

2016-05-17 21:19:47 | 中学受験

保護者控え室にて。

さて、これからどうやって時間を潰そうか。
そんなことを考える余裕がなかったので、何も時間潰しのマテリアルをもってこなかった私。

ヒマなので、けに坊の塾カバンからおもむろに参考書を取り出して、パラパラと目を通します。

最初は国語の試験。漢字書けてるかなあ。

ムムっ、そこでひらめきました。

念を送ろう。

思えば、坊やが自分のお腹の中にいた時から、まだ、たかだか10年ちょっとしかたっていない。

念じれば通じるかも。

こうして、私は国語の試験中ずっと、参考書に載っている 出題頻度の高い漢字、慣用句、四字熟語のペ―ジを熟読し、その「読み取った内容」を試験会場にいるけに坊めがけて、「転送」しました。

念力で。

40分ぐらい、これを続けると、もうヘロヘロ。
全科目終わる頃、私は保護者控え室でやつれて燃えカスになっていました。

持っているいかなる力をも出し切って、2校目のお受験を戦いぬきました。

保護者の控え室で。 


「押さえ」校という考えをすてる

2016-05-16 22:36:54 | 中学受験

学校を見に行って、「うちの子に合っている」、と感じた二つの学校。
どちらも、とても魅力的。 だから、2校とも、志望校。

ただ、この2校、当たり前ですが、出題傾向が大きく異なります。
一校目の受験が終わり、明日受ける学校は、募集人数が少ない分、狭き門になります。

願書書いていたころは、「本命」校だの「押さえ」校だの、思っていましたが、
いざ受験が始まってまると、合否判定なんて、あてにならない、と痛感。

過去のデータはあくまでもデータ。 受験してみないとわかりません。 みな、ピークを受験日に持って来ます。覚えていないことや解けない問題は、受験日の朝八時までにクリアにしていればいいのです。

さあ、一校目の試験を無事に終えて、家に帰ったらすぐに翌日の受験に向けて、特訓です。

ところが、肝心のけに坊、早くも打ち上げモードです。

家に帰ると、さっそくテレビつけて、くつろいでいます。

「こらっ!  休憩終わったら、また特訓やで。 気ぃ抜いたらあかん!」

 塾でいただいた暗記カードもこの期に及んでも、まだ手つかずのものがあります。
それを今からじょきじょきハサミで切り離して、カード作り。 

母の最後の特訓は、翌朝の2校目の受験会場に向かう車中まで、続きました。

さて、2校目の入試会場に到着した私たち。「でるピタ」系の薄くてポケットサイズの参考書を山ほど持ち込み、ゆとりを持って、学校の講堂に集合しました。

 「時間いっぱいまで、この本、見ときなさい。」とけに坊に言いましたが、ちょっと反抗して、言うこと聞きません。 イライラして湿疹が出そうになりました。

そうこうしているうちに、時間になり、先生がお越しになりました。

「受験生のみなさんは、これから試験会場にご案内しますので、筆記用具と受験票だけを持って、こちらにお集まりください。」

「え~、こんなに参考書持ってきたのに、ここで置いていくんかいっ!」

けに坊が置いていった参考書本でパンパンの塾カバンを見つめて、母は唖然。

見直しをさせる時間がもっとほしかった~! 

この学校は、けに坊が苦手な国語が難しい。国語だけ切り取ると昨日受けた学校の方が記述式は少なかった。算数も広い範囲、基礎学力を問う傾向にある。 

大丈夫かなぁ。

泣いても笑っても、あと数時間で、お受験が終わります。    


車中も特訓 (統一入試日の朝)

2016-05-14 22:37:52 | 中学受験

朝が弱いけに坊でしたが、統一入試日の朝は、さすがに起こすとすぐに起きてくれました。 母は夜中何度も、寝坊して受験できない夢で目覚めました。

家から受験会場までの車中、最後の特訓です。 慣用句と熟語のおさらい。

母が問題を出し、けに坊に答えさせます。 
まだ覚えていない、まだ間違える。 ああ、時間がたりない。だんだん母の声はエキサイトして怒鳴り声のようです。 学校につくころ、私の声は枯れていました。 

さて、受験票には受付開始時刻が明記されているものの、何時までに学校に行けばよいのか、どこにも書いてありませんでした。 ちょっと不親切かな。 そこで、事前に学校にお電話して確認すると、午前8時30分までにお越しください、とのこと。 試験が始まるのはそれから一時間ぐらいあとからです。すぐに始まりません。 

朝、寒い中、学校に早く到着しすぎて、ずっと緊張させるのもなあ、と思い、8時20分ごろ会場に到着するようにしましたーーー、つもりでしたが、20分すぎたかな。

学校に到着して、受付に向かおうとすると、受験生は誰もいません。

「えっ?」 試験場所、間違えた? 

一瞬の戸惑いのあと、先生方が駆け寄ってこられました。 「何番ですか?」
「XX番です。」と、いうと、 先生方、少し安堵の表情。

「XX番の方、来られましたっ!」 「XX番ですっ!」
けに坊は会場に現れた最後の受験生だったようです。

先生二人に両脇を抱えられて、ドタバタと受験生の控える講堂に連れて行かれた けに坊。
母は、「しっかりね~」と大声で手を振り、お見送り。

あっけない。  

この数年間の頑張りはすべて、今日の日のため。

灘中へ向かう道中の涙涙の保護者の花道も、会場の校庭で、「ぜったい合格するぞぉー」というおたけびも盛り上がりもありません。 でも、フィギュアスケートのリンクに向かう選手にコーチが気合とパワーを注入して送り出すような「儀式」を、あれこれ妄想して「用意」していた私。

「儀式」する間もなく、母と引き離され、連れて行かれた息子。
しかも、彼は一度も、母の方を振り返りませんでした。 

脱力感と特訓の疲れで、ヘロヘロしてきた私。 先生に促されて保護者控室に移動しました。
入室すると、すでに満員の保護者のみなさまの姿が。

たまげました。 お母さまたち、みなさま、とてもお綺麗。
キャビンアテンダントのように髪をぴっちり綺麗にアップしておられるお母さま。
真珠のネックレスがお似合いのお母さま。

ひぇー、まるで女子アナかスチュワーデスさんの控室のようです。 当事者ではなく付き添う立場、という感じ。「がんばるのは本人ですから」と、お母さま方の余裕の声が聞こえそうです。

「がんばったのは、お母さんですから」という我が家。

私は、というと、オリンピックの柔道の試合で、選手と一緒に入場するコーチの気分。「自分」の身なりについて考える余裕は、まったくありませんでした。 

さあ、いよいよ、試験が始まりました。 がんばれ、けに坊っ! 


お受験前夜

2016-05-13 18:13:27 | 中学受験

塾の前日特訓を事情を説明してキャンセルしたところ、テキストだけでも売っていただける事がわかったので、だんなさんに西宮まで取りに行ってきてもらいました。

国語のテキストのある箇所には、こうかいてありました。
「まだ、これを覚えていない人は、明日の朝8時までにおぼえなさい。」と。
はぁ~、さすが前日特訓用のテキスト。さっそくけに坊に見せて確認。

みっちり、初めて、母の言われる通りに問題を解き、覚えろと言われて覚えたけに坊。

これが一年前であれば、受ける学校も違っていたかな、という想いが一瞬頭をよぎりました。
しかし、受動的な子供のお尻を叩く受験活動、親が出来ることは、しれたものです。

積み残したことは沢山ありました。もっと特訓やりたかったけど、夜ご飯までで終了。

同じ塾のママ友と持ち物確認とエールの交換を。
あちらは難関校をお受験予定。受ける学校は、高校入試を実施しない学校なので、人生一回きりの受験チャンスです。頑張れ!

だんなさんは、試験会場までのルートと出発時間の確認を。もちろんスタッドレスタイヤは装着済みです。秋の学校説明会のときに車での移動ルートは確認ずみですが、念のためにね。

塾の先生が、激励とアドバイスをするために、けに坊にお電話をくださいました。

しかしあいにく、けに坊の大好きな、『クレヨンしんちゃん』のテレビ放映まっさい中。

「はい、」 「はい、」とテレビ見ながら先生からのお電話に生返事するけに坊。

すぐさま テレビは消され、パパからゲンコツが飛んできました。

「こらっ! 最後ぐらい、しっかり せんせぃの話聞けっ!」


塾の前日特訓をキャンセルしてまで

2016-05-10 01:27:01 | 中学受験

私が仕事から家に帰ると、けに坊が言います。

「あんなぁ、まみぃ、お願いがあるねんけど。。。」

「キターっ! 」 これで始まる「お願い」ごとはかなりハイレベルな交渉事案です。

「今度の金曜日な、オレ、給食食べんと家帰ってくることになってたけどな、オレ、どうしても給食たべたいねん。 この日、震災特別メニューやねん。」

学校では毎年、阪神淡路大震災のあった1月17日を前に、防災に関する訓練や講演などのイベントが行われます。その防災教育の一環で、この日は、給食の献立がいつもと異なり、乾パンなどの非常食も含まれるようです。

しかしなんということでしょう。 近畿統一入試日の前日の給食が「特別な」献立だなんて。  
この日は、学校を給食前に早退させて塾の前日特訓に行かせる予定で、すでに特訓に申し込んだあとでした。

「オレな、どうしても、乾パン食べたいねん。」 

乾パンは昔食べたことあったよ。えっ、覚えてないって? 受験終わったら、乾パンなんてなんぼでも食べさせてあげるよ、等々説得してみましたが、息子は譲らず。

塾の前日特訓は、さすがに夜遅くまでやらず、夕方早々と終了です。 給食のあと、遅れて西宮まで行って特訓に参加しても、2時間あるかないか、という感じ。 

 「じゃあ、こうしよう。 君は給食を食べたあと、すぐに家に帰ってくること。そして、塾で特訓に参加するかわりに、まみぃが特訓するから、まみぃが、「やりなさい」、と言った問題は、ぜったいに文句言わずに解くこと。 これ、できるかな?」

「うん、わかった。」  

震災についてよく考えることはとても大事。 小学校でクラスの友達と乾パンの「特別な」給食をいただくも最初で最後だしね。

お受験前日、学校には事情を説明してご理解いただき、給食のあとすぐにけに坊を帰宅させていただきました。 

「お帰り、給食は。。。」と息子に尋ねようとしましたが、えらく顔が赤く、高揚しているけに坊。 

「どうしたん?」 

「クラスのみんなが、「がんばれー」言うてくれた!」

 「なんで早く帰るん?」とクラスの友達から質問攻めにされたけに坊。
皆勤坊やの早退に、クラスのみんなも少し驚いたのでしょう。

「あした、オレ、受験すんねん。これから家で特訓や。」と説明したら、 

「がんばれよ!」 「ぜったい 合格しろよな!」 と、みな口々に声をかけてくれて、
「おぅ、ありがとうな!」と言いながら、「出陣」さながら帰ってきたのです。

なるほど、激励壮行会から「出陣」してきたから興奮しているのか、と納得。
さらに夕方、ポストには「がんばれ」のメモと差し入れの「お菓子」が。 

みんなが応援してくれている――― 

発奮した息子は、母との前日特訓を文句ひとつ言わず、約束どおり、がんばりぬきました。

6時間も。


学校を休まない

2016-05-09 07:53:26 | 中学受験

三学期が始まりました。近畿の統一入試日はなぜか大学のセンター試験の日と同じ日です。 上の子供さんが大学受験、下の子どもさんは中学受験をそれぞれするご家庭は、とても大変です。

で、三学期学校に行かずに家や塾で受験勉強するかどうか、ということで悩む親御さんは多いようです。

子供が何がなんでもこの学校に行きたい、という確固たる目標を持ち、それに向かって頑張っている場合、親のできることといえば、全力で支えてやることだけなので、子供が「学校を休ませてほしい」と申し出る場合は、家庭の方向性に迷いは生じにくいでしょう。

その逆が悩ましい。

我が家の場合は、というと、けに坊には大記録がかかっていました。なんと、小学校6年間の皆勤賞です。そういう賞は学校にはありません。我が家は毎年、毎年、インフルの出席停止をのぞいて一日も学校を休まなかった息子に「皆勤賞」を授与し、その頑張りを賞賛し、感謝の気持ちを伝えてきました。そしていよいよ6年生の今年、1日も学校を休まなかったら、小学校6年間皆勤賞という偉業が達成できます。

けに坊の今の実力では、インフルエンザも流行しているし、母の本心としては、学校を休んで家や塾で受験勉強してほしいです。 一方、これまで皆勤賞を応援していたのに、ここにきて受験のために学校を休め、というのもあなぁ。。。

本人と何度か話しましたが、「学校は絶対に休まへん。」 とのこと。

それなら、学校から帰ってきたらすぐに集中して勉強しよう、せめて受験の前日の塾の特訓には学校を早退して参加しよう、ということになりました。

前受けの受験に失敗したけに坊。こんなことを聞いてきました。

「もしも、これから受ける学校2つとも落ちたらどうなるん?」

「二つ目の学校がね、もう1回、受験するチャンスがある。それを受けておしまい。」

 「そのテストいつあるん?」

 「学校のある日にあるから、学校休まんとあかん。」

 「いややな~、それ。」

 「いややったら、そうならへんように、頑張り。」

うちの子の場合、「学校を休みたくない」=「土日に受験する2校で受験にかたをつけんとあかん。」ということになり、これが受験をがんばるモチベーションになっていました。

 


前受け落ちて、スイッチ入る

2016-05-08 11:25:47 | 中学受験

統一入試日前に、府県外の学校の入試が行われます。以前、「お試し」受験 と書きましたが、「前受け」受験とよく呼ばれています。うちにとっては本命校の前に受ける「お試し」受験ではありますが、合格すれば入学可能です。模試ではありません。 

さて、まだ冬休み中のある日の朝、私たち親子は四国の某中学校の県外入試近畿会場におりました。

いくら本命校受験のための予行練習の受験という位置づけでも、もう少し緊張感を持って挑んでほしいものです。 朝がめっぽう弱いけに坊、冬休みは朝8時ぐらいまで寝ていたため、朝なかなか起きません。もう少しで遅刻するところでした。

会場に到着すると、すでに塾の先生方の姿が。 ちゃんと待っていてくださり、うちの子にひとことふたこと、激励のことばをかけてくださった上、要点まとめのシートまでくださいました。試験開始までの時間にこれを見なさい、とのこと。 「はぁー、大手は違うなあ。すげー」と思わず、これまでいたずらに月謝をドブには捨てていなかったことを思い知りました。 そういえば、冬の特訓中に、お受験グッズ(カイロ、簡易座布団等)もいただいていましたっけ。

付き添う母の私にとっても、この予行練習は何かと勉強になりました。 朝、余裕がなかったため、息子に会場でトイレに行かせるのをすっかり忘れてしまい、そのまま受験会場に放り込んでしまいました。 統一入試日本番当日には気を付けたいところです。

けに坊の試験がそろそろ終わる頃、マッサージにでかけたりして時間をつぶした母は、会場前でけに坊が出てくるのを待ちました。 出てきた息子に、「お疲れさま。」と声をかけたところ、

彼の第一声が、「オレなぁ、合格してるような気がする。」 と他の子たちにも聞こえるようにはっきりと嬉しそうにのたまわります。 さっすがー、メンタルは強いなあ、と感心する母。 実は、この学校、過去問とけに坊の実力から予測した私の見立てでは、本当に「お試し」感覚で受けさせたものでした。 受かっているに越したことはありませんが、受験はそう甘くはありません。 

結果は不合格。 本人にしてみれば、まさか、まさかの不合格通知。   

「落ちることって、あるんやな。」 とひとこと。

 「そりゃそうよ。みんな頑張ってんねんよ。 あんたより頑張ってる人や、この学校に入りたい、と思っている人がようけいるんやで。」 これが現実。

その日からようやく、受験をするということに向き合うようになったけに坊。

やっと覚醒です!  ああ、前受けにお試しで受験させて、本当によかったと思いました。

しかし、近畿統一入試日まであと10日を切っています。 

 

 


中学受験に向く子(メンタルが)

2016-05-06 22:16:00 | 中学受験

大手塾の親御さん向け説明会はすべて、大変充実していました。

その中で忘れられないお話しが二つ。

一つは、「メンタルが中学受験に向いている子」のお話。 
先生いわく、中学受験はしょせん「子供の受験」。 心の状態が大きく合否を左右するため、とても良く勉強しているのに、失敗をひきずるタイプの子供さんは、それが大きく受験に影響する、
とのこと。

神経質でまじめ、努力家、そして気持ちの切り替えがうまくできずに、うまくいかなかったことをいつまでも引きずってしまうタイプの子供さん。受験のプロの目から見ると、メンタル面を特に気を付けないと、というタイプの子供さん、だそうです。 いよいよ入試まであと何日、という時期に、そういうタイプの子供さんが質問しにやってくる回数が倍増します。過去問を解いていて、わからない問題がまだある、この時期にできていないことがまだまだある、「どうしよう!」「わからない問題ばかり!」、という パニツク、焦り、プレッシャー、緊張の中、入試本番日を迎えてしまった、という事態に。「お母さんは、大きく構えて。」的なことをおっしゃっていました。

一方で、先生が「この子なら大丈夫ちゃうか」という子は、受験本番がせまってきて、「先生、オレ、なんかなぁ、合格するような気がすんねん。」と言ってるようなタイプの子供さんだそうです。

それを聞いたとき、「うちの子やん、それ。」と思いました。

テストは終わった瞬間、忘れる。見直しも解きなおしも一切しない。
でも、この塾に通っているだけで、絶対にどこかに合格できるような気がする。
え? なんでそう思うかって?  理由なんかないよ。この塾、かしこい子が行くとこやからね。
というけに坊。

勉強しない。面倒くさい。でも、なんか、メンタルの強さだけは、A判定。
そんな子なんです。

先生のお話しを聞いて、当時かなり追いつめられていた私は、ほんの少し、気持ちが前向きになれました。

しかし、いくらメンタルがA判定でもやる気もなく勉強しなければ、そもそも中学受験することさえ無理というものではないかー。 中学受験させるかやめるか、という私の苦悶は11月まで続くのでした。