グリーンズ・テイブル

ppのピアニッシモな戯言でござ~い☆

父の命日

2007-09-15 08:57:36 | 生と死
のち
父の手に触ったのは何十年振りだろう。
耳が少し遠いので最初にお見舞いに行った際、声掛けではなく、手を揺すって起こして、そう思った。それから、そういう起こし方を内心楽しみにした。

父は親の縁が薄く、自力で人生を切り開いて生きた人だった。
だからと言って良いのか、頑固一徹、自分を信じ、言い出したら曲げない人だった。
人は生きてきたように死んでいくと言われるが、父は父らしく最後の最後までぼけることなく、前向きに色々なことを考え、88年の人生を立派に生ききった。

4年前の9月13日(土)は夕方からK先生のオーケストラレッスンが入っていたため、入院して半年になる父をお昼に見舞うと、薬でうつらうつらしていたが、私を見たら、ニッコリ笑ってくれた。それまでに見たことがない一番良い笑顔だった。そして言葉は無くそのまま、眠ってしまった。翌日は一日中オケレッスンが入っていたので、お見舞いには行けないと思っていた。レッスンが終わり夕方帰り着いた途端に、今、亡くなったという電話が入った。

昨日が命日。仕事を終えた夕方、一人でお墓に行ってみた。高台にあるせいか、いつもなら風が強くて、ロウソクに火をつけるのが大変で、ようやくついても直ぐに消えてしまう。なのに昨日は風が無く、つけた火がずっと消えずに、私を見送ってくれた。

写真:サラサドウダンツツジ?の実が出来ました。アリが群がっているところを見ると甘いのかなぁ。


2 コメント

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御命日 (suzaku)
2007-09-15 10:01:22
私も昨年8月11日、今年6月28日、1年の間に
両親を亡くしました。
お気持ちよくわかります。   合掌


夢は砕けて 夢と知り
愛は破れて 愛と知り
時は流れて 時と知り
友は別れて 友と知り
             人間万葉歌 阿久 悠
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良い歌ですね (pp)
2007-09-15 19:42:14
さすが、阿久悠さん。

私の母も父が亡くなってから5ヶ月後に逝きました。
似てますね。
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