グリーンズ・テイブル

ppのピアニッシモな戯言でござ~い☆

ALS

2008-06-06 01:16:05 | 生と死

昨日は札幌のALS患者さんのお宅にお邪魔して、演奏させて頂きました。
既に療法で入られている方に誘われてのこと。今回の参加者はキーボード2名と私、他には医療系大学の先生1名が見学、患者さんの親戚の方1名でした。
ALSの方とお会いするのは初めてのことでしたが、私より4歳上のその女性の瞳は清んで輝いていて、横たわってはいらっしゃるものの一見患っているのが分からないくらいでした。発音が不確かで我々には理解できず、親戚の方が少し分かる程度でした。
カッチーニのアヴェ・マリアがお好きということで事前にリクエストを頂いていたので、最後に演奏させて頂きました。とても楽しみにしているということもお聞きしていたので、ちょっと緊張、堅い音になってしまったと反省。
すると「ぁ△○◇□」多分「ありがとう」と仰ってるのだと思いました。
でもまた、仰る……「アンコール」だったのです。
2回目、有り難いことです。今度は患者さんと他三人の聞き入っている雰囲気が素敵なお部屋に充満しているのがこちらにも伝わり、いつもの私ならそれでまた緊張してしまうのに、今回はひたすら心を込めて演奏することができて満足でした。
気が付くと、30分の予定が1時間も経っていて……良いセッションだったと思います。
夜9時過ぎ、充足感に包まれながらもうすぐ札幌駅に着くという時、まだまだ歩いていたい気分に駆られました。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)
全身の筋肉が次第に動かなくなり、やがて自力で呼吸も出来なくなってしまう。しかし思考は最後までしっかりしている。
なんてむごい病気でしょう。


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